水野一晴のレビュー一覧

  • 世界がわかる地理学入門 ──気候・地形・動植物と人間生活

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     学生の時から地理はそんなに好きじゃなかった。月別の気温と降水量のグラフに気候帯を書き入れたり平野とか川の名前覚えたり、ただただ区別がつかない岩の名前を覚えたり。苦行だった。
     そんな地理アレルギーの自分が、読み終わった後本屋の地理学コーナーに直行するぐらい地理に興味をもてた本がこれ。
     気候帯ごとに自然の成り立ちとそこで生活している人々について解説しているのだが、なぜこうなったかが丁寧に細かく書かれていて知識欲が刺激される。
     地球温暖化や先進国の無理な土地開発で悪い方向に変化してしまう原住民の生活には心を揺さぶられるし、筆者自身が現地民調査に行った時の体験談は深夜特急を読んでいる時のような

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    2020年03月16日
  • 世界がわかる地理学入門 ──気候・地形・動植物と人間生活

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    あとがきにあるように、世界は多様である。それを感じられる良書。図版もたくさんあって、飽きない。リャマとアルパカは、人が移動させるのではなく、「かってに採食のため草を求めて移動し、夕方になってお腹がいっぱいになれば、自分たちだけで放畜民の住居まで戻ってくる」ということで、その戻ってくる群れの写真がかわいくておもしろかった。

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    2018年08月12日
  • 人間の営みがわかる地理学入門

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    広く浅く、多数の写真を用いて、世界中の人間の営みについて述べています。興味深い箇所はたくさんありました。
    一方で、ところどころで挿入される、現在進行形の社会的国際的な問題に関する著者の考えは、やや単純素朴に思います。そんなに簡単な話じゃないだろう、と。

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    2018年03月11日
  • 人間の営みがわかる地理学入門

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     本書でメインに取り上げられているテーマは、
     〇農作物と農業
     〇人種・民族・言語・宗教
     〇村落と都市
    といったもので、「人間の営み」と地理の関係が平易に解説されていて、頭の整理に役立つと思います。

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    2024年10月22日
  • 自然のしくみがわかる地理学入門

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    地理学ってよく知らなかったけど、その成り立ちから都市開発、動植物、気候、災害など色んな事が分かる。その研究は面白そうだけど、過酷で地道でとても大変な事で、好きじゃなきゃとても出来ない事ばかりなのだと思う。

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    2023年07月12日
  • 地理学者、発見と出会いを求めて世界を行く!

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     地理学も楽しく学べる旅エッセイ

    と、帯に書いてあったので
    「旅エッセイ」のほうに重点をおいて
    楽しく読みました〜。

    自然地理学の学者である水野さんが
    フィールドワークをすると
    注目するのは植物や鉱物の分布。

    ドイツに滞在してじっくり研究した話も
    アフリカや南米の現地調査で苦労した話も
    どちらも興味深かったです。
    高山病に苦しめられるとわかっているのに
    やっぱり自分の目で見たい気持ちが勝る
    根っからの研究者さんなんですねぇ。

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    2023年04月11日
  • 自然のしくみがわかる地理学入門

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     気温の変化と地理の関係がこれほどナイーブで有るとは驚きである。平均気温が数度変化するだけで海面は大きく変化する。ほんの6000年ほど前で海面は今より5メートルも高かったのだ。
     ヨーロッパの植物の種類が日本の半分もないというのも驚きだ。ドイツ人のシーボルトがオランダ人に化けてまで見たかった銀杏の木や紅葉する植物。イギリスの針葉樹は3種しかないが、日本には37種ある。これは氷河とアルプスに阻まれて多くの種が絶滅したのが原因にようだ。
     地理はあまり勉強しないので新鮮だ。

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    2022年02月20日
  • 世界がわかる地理学入門 ──気候・地形・動植物と人間生活

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    沙漠の周縁に分布し、短い雨季がある丈の低い草が生えるステップには、肥沃な黒色土(チェルノーゼム)や栗色土が分布する。草原のイネ科植物は、地下の浅いところに膨大なひげ根を発達させ、地表付近の水分を吸い上げている。冬に地下の3分の1の根は枯れて腐り、春から夏に分解されて腐植となり堆積する。ロシアのチェルノーゼムや北米のプレーリー土は、コムギやオオムギ、トウモロコシなどの穀倉地帯になっている。

    東西方向の大気循環として、熱帯太平洋の海水温度の東西差により、太平洋西岸で上昇気流を、東岸で下降気流を生じさせるウォーカー循環があり、アフリカ付近では上昇気流を生じさせる。エルニーニョ現象が生じると、この循

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    2020年05月25日
  • 人間の営みがわかる地理学入門

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    内容は面白いけど、地名など全く読みがなふってなくて相当読みにくいのが残念。
    難民について書かれた箇所については、特に自分が責任を引き受けるわけでもないのに「もっと受けいれろ!」派のお決まりな論を展開していた。やや惜しい本。

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    2016年04月15日