揖斐高のレビュー一覧

  • 江戸漢詩の情景 風雅と日常

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    へぇ〜そうなんだ!思わず納得してしまう内容満載。江戸時代の「風雅」と「日常」を巡る14篇の詩話集です。

    漢詩が多く出てくるので読むのに少し時間がかかりますが、引き込まれる内容です。

    個人的には「山紫水明」と「夫と妻の交換日記」が特に記憶に残ります。

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    2023年04月02日
  • 江戸漢詩の情景 風雅と日常

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    ネタバレ

    漱石までおりてくる。なんか祖父が一生懸命専用辞書を引きながら作ってたのを思い出しながら読んだ。私は素読やった最後の世代かもしれない。いとこたちはやらされなかったようだから。これ、結構大変だったろうな。

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    2022年09月29日
  • 江戸漢詩の情景 風雅と日常

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    副題の風雅と日常の方がぴったりとする。つまり江戸時代の日常生活を描いたものである。
     ふぐや牛肉というものがどのように食べられていたか、についてもそれぞれ1章ずつ説明している。特に河豚については詳細に書かれているので読むのも面白い。

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    2022年09月28日
  • 頼山陽 詩魂と史眼

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    『日本外史』で名高い頼山陽だけど、それ以外のことは全然知らない人だ。漢籍に優れた人だからとはいえ、いろいろなことを紹介するのに、漢文読み下しの文語体で説明されると、どうにもついていけない。格調の高さは伝わるけど。
    ちょっと読者に求めるリテラシーが高いような気がする。

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    2024年07月13日
  • 江戸幕府と儒学者 林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い

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    江戸幕府に仕えた林羅山とその子孫である鵞峰・鳳岡の三代にわたる林家の歩みをたどった本です。

    著者は「あとがき」で、従来の江戸時代における儒学の研究は、伊藤仁斎や荻生徂徠の革新性を評価する一方で、林家の儒学の凡庸さをおとしめるのが通例となっているけれども、それは「冤罪」の可能性があるのではないかという問題を投げかけ、「林家の「冤罪」を晴らして再評価したい」という意気込みで研究に取り組んできたことが語られています。

    ただし著者は、林家の思想を再評価するのではなく、時代状況や権力と深くかかわりながら思想家としてそのときどきの状況に対処してきた人間のドラマをえがくことに重点を置いており、たとえば林

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    2021年06月15日