エドワード・ケアリーのレビュー一覧

  • おちび

    Posted by ブクログ

    これは、すごい。アイアマンガーシリーズでもすごいと思ったが、おちびはそれ以上かも。
    エドワード・ケアリーの描くあまり美少女ではなく、周りからも綺麗といわれない少女たちのキャラが最高です。
    がんばれ、がんばれと応援したくなります。また読んでいるこっちも元気がもらえる、そんな気がします。

    アイアマンガーシリーズに続いて忘れられない一冊になりました。

    0
    2024年08月30日
  • 望楼館追想

    Posted by ブクログ

    アイアマンガーシリーズで魅了されたエドワード・ケアリーのデビュー作。
    物にこだわる細かさ、ゴミが集積され圧迫される様、等デビュー作からケアリーはケアリーだった。

    不思議な不思議なお話で、好みではない人にはまったく理解できないだろうと思う。
    でも、忘れられないお話し、キャラ達です。

    0
    2024年07月24日
  • 望楼館追想

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】
    その昔は荘厳な貴族の館としてそびえ立っていたが、今や古く汚い集合住宅と化してしまった、望楼館。
    誰も寄り付かないこの館に残った、孤独で奇妙な7人の住人。
    だが、望楼館にやってきた新しい住人によって、彼らの忘れられた過去が蘇り、向き合うことになる。

    【感想】
    ジョジョの敵キャラだけを集めて話を作ったら・・・? というお題を出されたらこの本を出せば良い。というほどに登場人物全員が異質で奇妙で偏執狂的だ。
    特に素晴らしいのが主人公の性格がめちゃくちゃ悪い事である。息をするように物を盗み(彼の言葉では蒐集)、自分のコレクションにする。しかも、この「盗む」ことが重要で、社会から外れた主人

    0
    2023年11月26日
  • 肺都

    Posted by ブクログ

    読み終わってしまった・・・。
    おもしろかった。しばらくたったら再読しよう。

    また違った発見があるようなそんな奥深い本です。

    0
    2023年09月01日
  • B:鉛筆と私の500日

    Posted by ブクログ

    幻想的かつユニークな小説で私たちを楽しませるエドワード・ケアリーが500点ものスケッチを描き、1冊の本が出来上がりました。コロナ禍の世界を憂い、時に希望を見出して日々を記録しています。

    0
    2023年08月23日
  • 穢れの町

    Posted by ブクログ

    まさに”怒涛”の展開!
    1部の終わりが「ええっ!!!」で終わったので、続きが楽しみな続編です。
    第3部の完結まで発行されてから購入、読み始めたので、1部と2部の間隔があまり空いていないからいいものだけど、これ発行当初に読んでいたら待ちくたびれて、狂いそうなレベルです。

    2部の主役は、完全に召使の女の子に代わっている。また1部ではそうでもなかったが2部では登場人物で一番好きなキャラになりました。
    がんばれ、ルーシー・ペナント!!

    0
    2023年08月17日
  • 呑み込まれた男

    Posted by ブクログ

    エドワード・ケアリーはとにかく日常に溢れる小物達、特に日用品達を生きている対象物として描く事が持ち味なんだけれども今回もその味わいがこれでもかと発揮されていた。ストーリーはピノッキオの生みの親ゼペット爺さんが魚の腹で独り暮らしていた時の話。爺さんが孤独を紛らわす為に手に入ったもので日記を書き、絵を描き、粘土細工をして正気を保とうとしているその様が少しづつ崩れていって時折狂気じみてくるのが圧巻。小物が最初は心を慰めるものであるのにやがて心を苛んでいくものとなっていくのがみててこちらもとても苦しい。延々と爺さんの1人語りなのでこちらも息を詰まらせつつハラハラとしてページをめくっていた。
    エドワード

    1
    2022年08月16日
  • 肺都

    Posted by ブクログ

    ゴミはいつからゴミになるのだろうか。
                   ……肺都。
    物はいつから物だったのだろうか。
                   ……肺都。
    人間はいつから屑なのだろうか。
                   ……LUNGDON。

    0
    2022年05月03日
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

    Posted by ブクログ

    エドワード・ケアリーの「おちび」が妙に味があって面白かったので,買ってみた.ジワジワきますね.繰返し読むタイプの本だと思います.

    0
    2021年09月12日
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

    Posted by ブクログ

    吹き溜まり
    1. 雪や落ち葉などが、風に吹きよせられてたまっている場所。
    2. 行き場のない人たちが、自然と寄り集まる所。

    「吹溜りは孤立した部屋で見つかることになっている」

    「ご存じのように、大半の吹溜りはあえて沈黙しているが、言葉を発するものもいる」

    最初の「吹溜り」を読んだ時に、大好きな、「アイアマンガー三部作」を思い出しました。上記の、哀愁ある雰囲気の中にも、茶目っ気溢れる様が、奇妙さと共に、親しみやすさを感じさせるところなんか、まさに一緒です。

    ただ、どうしてもイラストの怖さに目がいくと思うのですが(表紙を見るとね)、物語を読んだ後は、その印象も変わると思います。もちろん、イ

    0
    2021年08月15日
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

    Posted by ブクログ

    『バートン夫人』『私の仕事の邪魔をする隣人たちへ』『おが屑』『毛物』◎、そしてやっぱり私も『パトリックおじさん』がサイコーです。

    0
    2021年07月24日
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

    Posted by ブクログ

    イラストと相まって、すごく奇妙で幻想的な作品ばかりで、短篇ながら強烈な印象を受けるものが多かった。どれも面白かったが、「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」「パトリックおじさん」がお気に入り。

    0
    2021年07月12日
  • おちび

    Posted by ブクログ

    かなりの分厚さで速読する私でも何日もかかって読んだ。主人公実在した人物とのこと
    特に少女時代の話は夢中になって読んだ。彼女の生涯に書かれた本
    時はフランスルイ16世の頃
    大きな変革飲み込まれ生きていった1人の女性の話

    0
    2021年04月04日
  • 穢れの町

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アイアマンガー3部作の2作目…というか、第2巻。

    前巻のゴミだらけで煙ってて薄汚いイメージがさらにパワーアップした本作。ゴミの山とロンドンの間にある「穢れの街」を舞台に、10シリング金貨になってしまった(?)前作の主人公を探す、前作のヒロイン(っぽくないが)が大活躍する。

    本作で一番気になる人物が「ビナディット」。この男、ゴミの山で生まれ育ち、ゴミを服装どころか皮膚のように身にまとい、身体にうごめく昆虫や小動物を食して生きているというとんでもない汚物人間。ゴミどもに「父」と慕われるこの男がヒロインとキスをするシーンがあるのは圧巻。こんなに萌えないキスシーンは初めてだ!

    前作同様、本作もと

    0
    2020年09月03日
  • 堆塵館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スチームパンク?…ともまた違うか。塵芥を集積したロンドン郊外に住むアイアマガー一族と彼らの召使とその皆が住む大きな屋敷の物語。

    塵芥の山に立つ屋敷が舞台なのだから、汚れに汚れた不潔な世界観、人間関係もゴチャゴチャ、登場人物たちも好人物っぽいのは一切いない。主人公もなんだかフワフワだし、ヒロインは泥棒だし、それ以外の全員が悪役的。なのに、そのすべてがちょっと気になるというか居心地がいいというか。なんという世界観だ、これ?

    この1冊だけを手に取ってみたが、早く続きが読みたい。
    ところで、3部作というより、全3巻なのではないだろうか?でないと、このラストは締めになってないぞ。

    0
    2020年07月31日
  • 穢れの町

    Posted by ブクログ

    舞台を移した穢れの町が堆塵館のあるゴミ山とロンドンの間にあって,それが滅ぼされるというすごい展開の中で、再び巡り会うクロードとルーシー.物と人間の謎を秘めた関係が次第に明らかになってきた.新たに登場するロンドンに住む本当の?人間たち.アイアマンガーはどう攻撃を仕掛けるのか,クロードはどうするのか,いよいよ盛り上がる次巻,楽しみだ.

    0
    2020年02月11日
  • 肺都

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終わった。
    凄まじかった。ロンドンの汚さ(こんな生易しい表現では伝えきれない)。臭いも想像するだけで吐き気がした。その時代はそんな街だったのでしょうね。
    三部作を通して、ルーシー・ペナントの強さに何度も勇気づけられた。
    ローランド・カリスの人としての矜持に心打たれた。
    そしてこの一見不気味な挿絵の、くせになる感じがたまらなかった。もうこの絵以外は考えられない。
    映画化するんてすかね?後書きにあったように、私もティム・バートン監督に撮ってほしいなあ。

    0
    2019年03月27日
  • 穢れの町

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    のめり込んで読んだ。またまた離れ離れになる二人。続きが気になっていても立ってもいられない。
    深緑野分さんの解説がすごく的を得ている。相性の良い本との出会い…。この著者の本をもっと読んでみたい。誕生の品と言っていいものがものが私にもあったかな…。色々思考が広がっていく。

    0
    2019年03月14日
  • 肺都

    Posted by ブクログ

    アイアマンガー三部作完結編。
    冒険に継ぐ冒険で、息をつく間もなく、読ませる三冊でした。
    でも中心を流れるのはロマンスだったのね。

    0
    2018年02月03日
  • 堆塵館

    Posted by ブクログ

    まず表紙に魅了された。目が吸い寄せられた。
    作者自身による絵だと、後書きで知って納得。
    「アバラット」みたいだなーという直感が当たった。
    物語が表紙からにじみ出ている。
    期待を裏切らないファンタジーだった。
    あと二冊楽しみ!

    0
    2018年01月30日