エドワード・ケアリーのレビュー一覧

  • 肺都
    ゴミはいつからゴミになるのだろうか。
                   ……肺都。
    物はいつから物だったのだろうか。
                   ……肺都。
    人間はいつから屑なのだろうか。
                   ……LUNGDON。
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集
    エドワード・ケアリーの「おちび」が妙に味があって面白かったので,買ってみた.ジワジワきますね.繰返し読むタイプの本だと思います.
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集
    吹き溜まり
    1. 雪や落ち葉などが、風に吹きよせられてたまっている場所。
    2. 行き場のない人たちが、自然と寄り集まる所。

    「吹溜りは孤立した部屋で見つかることになっている」

    「ご存じのように、大半の吹溜りはあえて沈黙しているが、言葉を発するものもいる」

    最初の「吹溜り」を読んだ時に、大好きな...続きを読む
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集
    『バートン夫人』『私の仕事の邪魔をする隣人たちへ』『おが屑』『毛物』◎、そしてやっぱり私も『パトリックおじさん』がサイコーです。
  • 飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集
    イラストと相まって、すごく奇妙で幻想的な作品ばかりで、短篇ながら強烈な印象を受けるものが多かった。どれも面白かったが、「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」「パトリックおじさん」がお気に入り。
  • おちび
    かなりの分厚さで速読する私でも何日もかかって読んだ。主人公実在した人物とのこと
    特に少女時代の話は夢中になって読んだ。彼女の生涯に書かれた本
    時はフランスルイ16世の頃
    大きな変革飲み込まれ生きていった1人の女性の話
  • 穢れの町
    アイアマンガー3部作の2作目…というか、第2巻。

    前巻のゴミだらけで煙ってて薄汚いイメージがさらにパワーアップした本作。ゴミの山とロンドンの間にある「穢れの街」を舞台に、10シリング金貨になってしまった(?)前作の主人公を探す、前作のヒロイン(っぽくないが)が大活躍する。

    本作で一番気になる人物...続きを読む
  • 堆塵館
    スチームパンク?…ともまた違うか。塵芥を集積したロンドン郊外に住むアイアマガー一族と彼らの召使とその皆が住む大きな屋敷の物語。

    塵芥の山に立つ屋敷が舞台なのだから、汚れに汚れた不潔な世界観、人間関係もゴチャゴチャ、登場人物たちも好人物っぽいのは一切いない。主人公もなんだかフワフワだし、ヒロインは泥...続きを読む
  • 穢れの町
    舞台を移した穢れの町が堆塵館のあるゴミ山とロンドンの間にあって,それが滅ぼされるというすごい展開の中で、再び巡り会うクロードとルーシー.物と人間の謎を秘めた関係が次第に明らかになってきた.新たに登場するロンドンに住む本当の?人間たち.アイアマンガーはどう攻撃を仕掛けるのか,クロードはどうするのか,い...続きを読む
  • 肺都
    終わった。
    凄まじかった。ロンドンの汚さ(こんな生易しい表現では伝えきれない)。臭いも想像するだけで吐き気がした。その時代はそんな街だったのでしょうね。
    三部作を通して、ルーシー・ペナントの強さに何度も勇気づけられた。
    ローランド・カリスの人としての矜持に心打たれた。
    そしてこの一見不気味な挿絵の、...続きを読む
  • 穢れの町
    のめり込んで読んだ。またまた離れ離れになる二人。続きが気になっていても立ってもいられない。
    深緑野分さんの解説がすごく的を得ている。相性の良い本との出会い…。この著者の本をもっと読んでみたい。誕生の品と言っていいものがものが私にもあったかな…。色々思考が広がっていく。
  • 肺都
    アイアマンガー三部作完結編。
    冒険に継ぐ冒険で、息をつく間もなく、読ませる三冊でした。
    でも中心を流れるのはロマンスだったのね。
  • 堆塵館
    まず表紙に魅了された。目が吸い寄せられた。
    作者自身による絵だと、後書きで知って納得。
    「アバラット」みたいだなーという直感が当たった。
    物語が表紙からにじみ出ている。
    期待を裏切らないファンタジーだった。
    あと二冊楽しみ!
  • 穢れの町
    やっぱり面白い! クロッドとルーシーがどうなるのか、アイアマンガー一族はついに動き出しちゃったし。三巻が待ち遠しいです! 早く読みたい!!
  • 穢れの町
    テレビドラマで気になるところでCMになるあれ、次作が12月刊行というのが辛い。だんだん状況がわかってくると同時に思っていたより広い世界観にわくわくする。
  • 堆塵館
    あぁ、失敗した…いや、良い意味の失敗です。三部作とは分かっていたものの、どうしても早く読みたくてつい手に取ってしまい、読み出したらどっぷりハマってしまいましたが、続きが気になる!!揃ってから読めば良かった〜。ヴィクトリア時代でダークファンタジー、作者のエドワード・ケアリーの不思議な世界。読まずに年は...続きを読む
  • 堆塵館
    子どもも楽しいし、もちろん大人だって楽しい1冊。
    怖くはないけど不気味な世界は好奇心をかりたてるね。
    あとがきを読むとなってるとなかなか言葉遊びがちりばめられていて、英語で読めればどんなにか!(もちろん古屋さんの考え抜かれた妙訳です)
    とんでもないところで終わっているので、どうぞどうぞ続きも出ますよ...続きを読む
  • 堆塵館
    初めは何のことか分からず混沌とした感じで始まるも、ある程度情況が理解できてからは面白くなってくる。

    特に訳が素晴らしい。各章話者が変わり、話し言葉で語りかけてくるという形式なので、訳しやすいのかも知らないけれど、いかにも英文訳!ではなく、日本語としてこなれているので、すんなり理解できる。

    後半か...続きを読む
  • 堆塵館
    この秋は海外ものが豊作…(私にとって)
    「望楼館追想」もいっぷう変わった話だったがこちらは三部作とあっていきなり梯子をはずされた結末にぼう然。
    モノが意思を持つのは日本古来の付喪神信仰も連想。
    結局クロッドはどうなったの?
  • 呑み込まれた男
    物語のとらえ方が独特で、ハマる人にはたまらなくおもしろいお話だと思う。
    有名なアニメ作品「ピノキオ」のキャラクターで読むとまた楽しめた小説でした。