エドワード・ケアリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めは何のことか分からず混沌とした感じで始まるも、ある程度情況が理解できてからは面白くなってくる。
特に訳が素晴らしい。各章話者が変わり、話し言葉で語りかけてくるという形式なので、訳しやすいのかも知らないけれど、いかにも英文訳!ではなく、日本語としてこなれているので、すんなり理解できる。
後半からは、スリルが加わり、あたかもハリーポッターの映画を観ているような雰囲気になる。
アイアマンガー一族の描写には、ユダヤ人とその歴史を彷彿させる様に思ってしまう。
3部作とはいえ、それぞれある程度の区切りがついて終わっているのかと思っていたのだが、やはり連続しているのですね…次を読まざるを得ない様 -
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Posted by ブクログ
ありえないことをさも当然のように淡々と静々と描かれた物語が散りばめられた、作者だけが知っている空想世界が詰め込まれた短編集。全体的に、理解するものではなく、感じ取る物語たち、というイメージを持ちました。
どういうことなの?という疑問をまったくほどけない作品もあれば、数奇なひとりの男の物悲しい運命をたどった表題作や、「私の仕事を邪魔する隣人たちへ」のようなシニカルで恐ろしげな作品もある。「おが屑」「毛物」はイメージしやすい不可思議さで、童話のような戯れを感じる。そういう起伏を読み取れる話に、幻想味の強い意図が解けない話が挟み込まれているという感じ方をしました。
そういう印象だったもので、全体 -
Posted by ブクログ
おちびのマリー
と風変わりなクルティウス先生との運命的な出会いから蝋人形を作る事になる。
最初は人の臓器、やがて人間の顔を石膏で型をとり
蝋人形の顔を作る。
スイスを追われ、パリに行き2人は洋裁店の未亡人とその息子の家に間借りをしまた新たな運命が動きだす。
フランスの歴史に絡め、おちび事マリーの長い長い
人生模様にルイ16世、マリーアントワネット、
ルイの妹のエリザベートその他色々な人物が登場
しフランス革命までのマリーの喜怒哀楽を込めた
不思議な物語が紡がれて行く。
ロンドンに行き着く最後は、おちびのマリーの
新たな名前は有名なマダムタッソーとなる。 -
Posted by ブクログ
マダム・タッソー → マリー・タッソー こと マリー・グロショルツの物語。
実話ではなく、ケアリーの作り上げたフィクション。
フランスの蝋人形作家。
不気味で怖い挿絵だが、あちこちにたくさんあり、わかりやすい。
幼い頃の話は、グロ恐い。
恐い話なのか?と思いビクビクしながら読んだが、
ヴェルサイユ宮殿に行ってからのマリーは見違える様に生き生きとして、
というかものすごい下剋上だと思う。
エリザベート王女と知り合えて本当に良かった。
城を探検して、錠前師と友達になったおちびのマリー。
なんとその錠前師はこのフランスの国王でルイ16世と呼ばれていた。
マリーアントワネットも登場。
「ベルサイユの -
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