内田由紀子のレビュー一覧

  • 日本人の幸せ―ウェルビーイングの国際比較

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    ウェルビーイングを国際比較すると、日本人の幸福度は他の先進国に比べて低い数値が出ると言われる。日本人は幸福感が少ないのか。文化心理学者の著者はウェルビーイングの国際指標の測定に用いられてきたものは個人主義的傾向の強い欧米を基準とするもので、その質問項目では日本人の反応度は低くなる。欧米人の自らの主体行動で達成しようとする「獲得的な幸福」ではなく、他者との関係とそれを形成する「場」による「協調的幸福」をウェルビーイングの尺度とする日本社会では日本独自の指標が必要だと言う。日本人は「他者との共同」「穏やかな生活」「人並み感」に幸福度の重きを置くのである。
    これからの日本人がウェルビーイングであるた

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    2026年01月12日
  • 日本人の幸せ―ウェルビーイングの国際比較

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    幸せの基準は文化によって異なる。日本社会のさまざまな「場」を例にしながら、ウェルビーイングの在り方を考えることができる1冊。筆者の専門が心理学なこともあり、日本社会・文化の中で見られるさまざまな心理傾向の特徴を述べながら説明されていた。あ~あるあるという具体的な場面や状況が取り上げられており、読みやすい。私たちを取り巻く具体的な「場」を思い出しながら読み進めるとその真価を発揮するのではなかろうか。いま自分が置かれている状況を俯瞰し、それらをより良くするための助けとなり得る内容だった。

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    2025年12月30日
  • 資本主義と倫理―分断社会をこえて

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    シンポジウムの記録というスタイルのおかげで分かりやすく、内容も刺激的だ。
    資本主義の未来を予見するとともに、経済学がそこでどんな役割を果たせるのか、同時に経済学の限界についても語られる。
    自然科学が突出した今こそ、社会科学の出番だと思っていた。期待できるのかもしれないね。

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    2019年06月05日
  • 日本人の幸せ―ウェルビーイングの国際比較

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    ウェルビーイングを研究している方の著書。

    最初の1/3ぐらいは文化心理学とは何かみたいな話で、ちょっと理屈っぽさも感じた。
    4章は興味深かった。

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    2026年01月21日
  • 日本人の幸せ―ウェルビーイングの国際比較

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    幸せやウェル・ビーイング(良い状態)は人の心や文化に深く根ざしていて、一概にこのような状態が幸せであるとは決めつけられない。国別ランキングが注目されるようになって久しいが、国際比較において「過度に自己批判的にも自己肯定的にも陥ることなく」との指摘は重要であると感じた。
    地域や企業等の協力で得た分析もあり、日本社会の等身大の「幸せ観」のようなものがおぼろげながら見えてくる。
    一方で、SNSや自己啓発ブーム等の影響による経時的な変化も気になるところで、今後そのような分析も可能になるか注目したい。

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    2026年01月21日
  • 日本人の幸せ―ウェルビーイングの国際比較

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    ウェルビーイングの詳細を、分かりやすく説明している。単純な国際比較の無意味さが、分かっただけでも、良かったら、

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    2026年01月12日
  • 資本主義と倫理―分断社会をこえて

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     「分断社会を超えて」の副題に興味を惹かれて読んだが、「分断」のとらえ方が各論者ごとに違っているか、その定義がないので、全体として統一感がなかった。
     また、題名も「資本主義と倫理」となっているが、内容は経済学者が、経済学を好きなゆえに、経済学には限界もあって他の学問分野と協調して倫理も含めて再構築しないといけないけど、やっぱり経済学自体は有用だよね、という確認を遠回しにしてるだけな気もする。
     それでも、契約関係から信任関係へという岩井論文や、「幸福」に関して社会関係的資本の必要性を説く内田論文は、参考になった。

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    2022年05月19日