赤澤竜也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大和銀行の出世階段を順調に登るが、最後には多大な業務量を抱え、職場で倒れたまま帰らぬ人となった父を持つ著者。その著者はそんな会社人間だった父を否定するように転職を繰り返し、小さな会社のトラック運転手へとたどり着く。しかし、その労働契約は、労使契約ではなく請負契約だった。しかも、企業が社会保険コストを削減するために編み出した「偽装請負」だ。
「ニッポン株式会社」にはその昔、「会社人間」という普遍的存在があった。また、現在の「ニッポン株式会社」は格差社会だ。その底を象徴するのが「偽装請負社員」。互いに遠い存在であるそれぞれが父と息子になってしまった。その2人を比較することで混沌とした日本社会を著