赤澤竜也のレビュー一覧
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ネタバレ三田村昭典
吹部顧問。指揮。都立浅川高校教諭。通称ミタセン。空気を読まない子どものような大人だが、音楽に関する洞察力は人一倍で天才的な音感を持っている。その素性は全く不明な謎の人物。
西大寺宏敦
二年生。担当楽器オーボエ。音楽一家に育ち幼少時より音楽のエリート教育を受けるが、中三時に父親と衝突。音大附属高校への推薦を拒否し、地元の浅川高校に進学。持ち前の運動神経で野球部のエースになるが、ケガで退部。沙耶とは幼なじみ。
鏑木沙耶
二年生。担当楽器チューバ。ごく平凡な女子高生。ほぼ崩壊状態だった吹奏楽部でのん気に暮らしていたが、担任してきた三田村からむりやり部長にさせられ、吹いたこともないチュ -
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ネタバレ読書中、元吹奏楽部員の私の頭の中には浅川高校吹奏楽部の風景が鮮明に描かれていた。私が抱く吹部の風景よりも破茶滅茶で賑やかだけど、それが本作品の魅力。
吹奏楽部の顧問と言って思い描くような人物にミタセンはまるで当てはまらない。風変わりでヘンテコな、教師らしくない教師。部を掻き乱しているのに、気が付けば部員たちは一つの「本気の夢」に向かっている。
熱血指導の中に音楽へ懸ける本気の想いが見えるところは、丸谷明夫先生のような熱いパッションの塊のような存在に通ずるところがある(……と思ったら企画協力のところに丸谷先生のお名前が!)。
会話文の割合の多さや各キャラの性格により、テンポよく読み進められる一作 -
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高校の吹奏楽部の群像劇
言ってしまえば「響け!ユーフォニアム」なんだけど、ユーフォよりこっちの方が刊行が早い?
ユーフォはリアル路線で、こっちはさらに破天荒さというかドタバタ要素をドバドバ入れた感じ
まぁ、主に顧問の三田村が原因なんだけどね
こんなキャラどっかでいたな~ と思って記憶を思い返してみたら、奥田英朗の伊良部シリーズだった
自分のやりたいことをやりたいままに相手を動かすところとか
もっとも、あっちはもっとハチャメチャだし、他の人のことをそんなに見てないように思える
いや、それでいて結果的に患者さんのためになってるからやはり似てるなぁ
ストーリーとしては物語のテンプレート満載なんだ -
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家では優しい父だった。朝は郊外の家から子供が寝ているうちに出勤、夜も接待で遅く休日も接待ゴルフが多かった。団地の原風景、社宅住まい、父の出世による転勤・・。会社の運動会が楽しみだった少年時代。
まさに戦後のニッポン株式会社を支えたサラリーマンの典型的家庭に育った著者は、大学在学中に父親になったが、その孫の顔を見ることなく父は倒れた。
父はあの大和銀行国際総合部長だった。あのように正義感の強い父が会社のためには偽装工作にまで手を染めていた。父はそのストレスで死を向かえる結果となったのではなかろうか。卒業後、父と同じ金融(信金)に入庫して金融機関の内実を体験し父の立場を思い知ることになる。
日 -
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ネタバレ三田村昭典
吹奏楽部顧問。指揮。都立浅川高校教師。通称ミタセン。空気を読まない子どものような大人だが、音楽に関する洞察力は人一倍で天才的な音感を持っている。丘の上の豪邸で母親や執事と暮らす。
嘉門洋子
吹部副顧問。都立浅川高校の体育教師でいつもジャージを着用している。通称カモティ。マーチングの指導を行うが楽器の演奏経験はない。集団の統一美にこだわる。年齢不詳でミタセン同様、はげしい一面を持つ。
西大寺宏敦
三年生。担当楽器オーボエ。音楽一家に生まれ音楽のエリート教育を受けるが、中三時に父親と衝突。音大附属高校への進学を拒否する。浅川高校では持ち前の運動神経で野球部のエースになるが、ケガで退 -
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やる気がなく、3年がやめてしまって廃部寸前の高校吹奏楽部でフルートをやっていた2年の鏑木沙耶のところに、新しい顧問の教師三田村が現れる。三田村が「吹奏楽部を全日本大会に出す」と宣言し、部員を集めることを命令する。沙耶たちは、同級生で幼馴染で音楽家の息子、西大寺たちを誘い、新生吹奏楽部をスタートさせる。
なんか、どこぞで見たストーリーてんこ盛りで、創作にありがちな挫折と克服、快進撃というお話である。
実力はあるが、生徒にとってはエキセントリックなミタセンこと三田村先生、実力派の西大寺、腕はいまいちだが乗せるとどこまでもやる八幡…って、関西の駅名?
主人公が鏑木沙耶ということでいいのかな?フ