【感想・ネタバレ】吹部!のレビュー

あらすじ

弱小吹奏楽部にやってきた素性不明の顧問、ミタセン。変人ながらも類まれなる音楽センスによって超個性的な部員が揃う吹部を立て直していく。全日本コンクール金賞を目指し部員たちが奮闘する、爽やかな青春小説!

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とにかくミタセンが面白い。
大人だけど子供…という顧問のミタセンに何とか付いていく生徒たちから、段々 生徒たちの方から自主的に吹部を作り上げていくように変わっていくところがカッコ良かった。続編も気になってしまう。

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2021年08月14日

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この本で主に中心人物となる人は三田村先生、通称ミタセンという人物だ。この先生は、先生なのに登校拒否をするという、よく分からない行動をするのだが、ミタセンの本当の気持ちに気づいて、吹部がまとまっていくのがとても面白かったし心に残った。自分が吹部に入部していることもあって、読書感想文にはこの本を選んだ。とても書きやすくて楽しく書けたのでよかった。この続きの本はないけど、もしあったら続きが気になると思う。

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2018年08月09日

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ネタバレ

三田村昭典
吹部顧問。指揮。都立浅川高校教諭。通称ミタセン。空気を読まない子どものような大人だが、音楽に関する洞察力は人一倍で天才的な音感を持っている。その素性は全く不明な謎の人物。

西大寺宏敦
二年生。担当楽器オーボエ。音楽一家に育ち幼少時より音楽のエリート教育を受けるが、中三時に父親と衝突。音大附属高校への推薦を拒否し、地元の浅川高校に進学。持ち前の運動神経で野球部のエースになるが、ケガで退部。沙耶とは幼なじみ。

鏑木沙耶
二年生。担当楽器チューバ。ごく平凡な女子高生。ほぼ崩壊状態だった吹奏楽部でのん気に暮らしていたが、担任してきた三田村からむりやり部長にさせられ、吹いたこともないチューバを任されるハメに。

奥谷遙
三年生。担当楽器フルート。木管楽器を仕切る。フルートのパートリーダーでもある。マジメで融通のきかない性格。ミタセンと部員との板ばさみでいつもパニック状態になっている。

加藤蘭
三年生。担当楽器ホルン。茶髪でヤンキーの先輩として下級生から怖がられている。レディースを仕切っているという噂も。男グセの悪い母親とは折り合いが良くなく、自暴自棄になりがち。弟と妹がいる。

長渕詩織
三年生。担当楽器トロンボーン。吹部前部長。成績優秀。引退し大学進学をめざしていたが、吹部立て直しのために現場復帰し、三年をとりまとめる。冷静で柔らかな物腰の裏に熱い部分を持ち合わせる。

大磯渚
二年生。担当楽器アルトサックス。アニメオタクでツインテールの隠れコスプレイヤー。黙っていれば美人な残念女子。なにごとにものめり込む性格で楽器を吹くとき最大限に揺れる。沙耶のクラスメイトでもある。

榊甚太郎
二年生。担当楽器ぱーかっしょ。軽音楽部でハミていたところを沙耶がスカウト。スネアを担当。いつも自分の楽器である「健太」にひとりでしゃべりかけている。演奏のスタイルにこだわるタイプ。

清水真帆
二年生。担当楽器トランペット。成績優秀で温厚な性格だが、驚異的なあがり症でなにもかも本番に弱い。ミタセンに罵倒され投稿拒否騒動を起こす。

副島奏
二年生。担当楽器フルート。おしゃべりで明るい関西弁のムードメーカー。黄色いカチューシャがトレードマーク。学校の内部事情に詳しい。沙耶とは仲良しグループのひとり。

八幡太一
二年生。担当楽器トランペット。不良になりきれない不良。お調子者でひょうきんな性格。サボり癖があるが新入部員の恵那凛に一目ぼれし、部活に身を入れはじめる。

恵那凛
一年生。担当楽器クラリネット。色白の美少女。通称エナリン。先天的な心疾患の持ち主で、そのためによく学校も休んでいる。同じ中学出身の先輩を応援するために吹部に入部する。

小早川聡美
一年生。担当楽器クラリネット。かわいい外見に反して、鼻っ柱が強く直情径行な性格の持ち主。恵那凛が抜けたあとのクラリネットを仕切っていて、徐々にその暴走気質を露呈させる。

北川真紀
一年生。担当楽器パーカッション。マリンバなど鍵盤打楽器の名手。普段のセミロングをポニーテールにして戦闘体制になると人が変わったように激しく演奏する。変人。榊甚太郎は気になる存在。

一年男子三人組
藤崎省吾をはじめとする一年男子三人組。担当楽器、各コントラバス、ユーフォニアム、ファゴット。いつも三人一緒の草食系。部員たちから「一年男子たち」というくくりで呼ばれていて、誰も名前を覚えようとすらしないかわいそうな存在。

高橋和江
吹部の上級生たちは三年になる時点でみんなやめちゃったので、新部長に任命されていたが、急にアメリカへ引っ越すことになった。

野々宮紀子
吹部の顧問。いいひとなんだけど、やる気と指導力に乏しい。ミタセンと顧問の交代をし、副顧問として残る。

沙耶の母
バリバリと仕事をこなすキャリアウーマン。化粧品の販売代理店を経営する女社長。

辰吉
流しのチューバ吹き。本業は楽器屋。駅前の辰吉楽器。

鏑木純一郎
沙耶の父。ミタセンが学生のときに参加していた芸術団体に出入りしていた先輩。

武浩
宏敦の弟。

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2024年12月03日

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ネタバレ

読書中、元吹奏楽部員の私の頭の中には浅川高校吹奏楽部の風景が鮮明に描かれていた。私が抱く吹部の風景よりも破茶滅茶で賑やかだけど、それが本作品の魅力。
吹奏楽部の顧問と言って思い描くような人物にミタセンはまるで当てはまらない。風変わりでヘンテコな、教師らしくない教師。部を掻き乱しているのに、気が付けば部員たちは一つの「本気の夢」に向かっている。
熱血指導の中に音楽へ懸ける本気の想いが見えるところは、丸谷明夫先生のような熱いパッションの塊のような存在に通ずるところがある(……と思ったら企画協力のところに丸谷先生のお名前が!)。
会話文の割合の多さや各キャラの性格により、テンポよく読み進められる一作。続きが気になる終わりなので第二楽章の購入決定。

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2020年07月26日

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高校の吹奏楽部の群像劇
言ってしまえば「響け!ユーフォニアム」なんだけど、ユーフォよりこっちの方が刊行が早い?
ユーフォはリアル路線で、こっちはさらに破天荒さというかドタバタ要素をドバドバ入れた感じ
まぁ、主に顧問の三田村が原因なんだけどね

こんなキャラどっかでいたな~ と思って記憶を思い返してみたら、奥田英朗の伊良部シリーズだった
自分のやりたいことをやりたいままに相手を動かすところとか
もっとも、あっちはもっとハチャメチャだし、他の人のことをそんなに見てないように思える
いや、それでいて結果的に患者さんのためになってるからやはり似てるなぁ

ストーリーとしては物語のテンプレート満載なんだけど、なぜか途中で感動してしまう 悔しい……

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2020年01月03日

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顧問のミタセンに食らいついていくようになるまでの過程も見物だったが、そこから自分たちで音楽を作っていくように変わっていく姿はなるほどという気持ちだった。部活に限らず、仕事に対する取り組み方にも通じるものがあり、何かに本気で打ち込むとはこういうことか、と思った。

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2019年05月11日

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すごいよミタセン!すごいよ!かなり笑いながら読みました。ハルチカも同じ吹奏楽部を題材にしてるけど、あちらは部活動が主軸でないことも多いから、こちらの方がより吹奏楽部の内情がわかる感じでした。ミタセンのキャラがおかしいので、かなりギャグっぽいところもありますが、部員の心情の変化や対立もリアルだなと思いました。受動的だった部員が最後は能動的に変化していって、若者の吸収力や成長力に感動しました。この世代ならではだなとうらやましく、まぶしく思いました。

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2018年09月08日

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登場人物紹介を読み込まなくても登場人物のキャラは頭に入るくらい分かりやすかった。コンクールの結果や恋の行方はどうなった?と気になったがどうやら続編があるよう

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2025年04月16日

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やる気がなく、3年がやめてしまって廃部寸前の高校吹奏楽部でフルートをやっていた2年の鏑木沙耶のところに、新しい顧問の教師三田村が現れる。三田村が「吹奏楽部を全日本大会に出す」と宣言し、部員を集めることを命令する。沙耶たちは、同級生で幼馴染で音楽家の息子、西大寺たちを誘い、新生吹奏楽部をスタートさせる

なんか、どこぞで見たストーリーてんこ盛りで、創作にありがちな挫折と克服、快進撃というお話である。

実力はあるが、生徒にとってはエキセントリックなミタセンこと三田村先生、実力派の西大寺、腕はいまいちだが乗せるとどこまでもやる八幡…って、関西の駅名?

主人公が鏑木沙耶ということでいいのかな?フルートをやろうとしているのに、強制的に低音パートのチューバに配置換えをされてしまったり、家族のことで悩んだり、都の大会の際に顔を似せたぬいぐるみ…。

『響け!ユーフォニアム』だよねこれ。全体にストーリーが重複しているように感じるのは気のせいか。

また、オリジナルストーリー(?)の部分はいろいろあるんだけど、いうほど盛り上がらないんだよな。

全体のストーリーは、文章で描かなければならない点から、細かいリアリティよりはエンターテインメントとして、消化しなければならない部分もあるのだろうが、せっかく吹奏楽部なのに演奏の盛り上がりなど、実際の曲の臨場感などが全く描かれていないのは、今ひとつ。

実際の高校吹奏楽部の先生に取材したということであるが、演奏自体を取材してないんだろうな。そのへんはマイナスが大きい。

楽器ネタということで甘めの採点では有るが、中高生までかな、このストーリーでは。もうちょい心情変化の機微やなんかが描かれるべきであったのだろう。

「一人称がコロコロ変わってわかりにくい」というレビューも多いようだが、大人向けというより、中高生向けのジュブナイルならよくある話である。

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2022年09月30日

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ネタバレ

弱小吹奏楽部と少し変わった新顧問との部活青春物語。音楽のことしか考えていない顧問の発言や行動に腹立つ場面が何回もあったが、音楽の知識や実力については信頼できる。
廃部寸前でバラバラだった生徒たちが少しずつ団結しハーモニーを奏でる。
部活に全力で注ぐ姿、衝突して仲直りして…青春が眩しい。

個人的には最後の恋愛要素や楽器が事故で破損したり詰め込みすぎだと感じ、なくても良かったかなとも思った(小声)

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2022年08月21日

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吹奏楽部時代を思い出しながら読んでいました。
ミタセンみたいな先生だったら…ついていけないだろうなぁ(^-^;)
指揮に関しては天才的だけど。
いろいろなことを乗り越えながら成長していく主人公や仲間たちの姿が良かったです。
個人的にはトランペットの八幡太一がお気に入り。

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2020年10月09日

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都立浅川高校の吹奏楽部のお話。
吹奏楽を通しての思春期の成長・葛藤が描かれている。
登場人物のキャラクターがわかりやすい。ミタセンはチームバチスタの栄光に出てくる白鳥圭輔が重なった。
終わりにかけて早足に進んでしまったのがちょっと残念。

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2019年08月19日

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廃部寸前の吹奏楽部に、エキセントリックな顧問教師が赴任する。
このヘンな顧問のペースに巻き込まれ、振り回されつつも、その熱に影響され、生徒たちは少しずつ変わっていく。
そんなお話。

楽しくは読めるかな。
個性豊かな吹部メンバーも、ミタセンの強烈さの前にかすんでしまう感があるが。

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2019年01月07日

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ネタバレ

吹奏楽部をやってた人なら共感モノ。フィクションと吹部あるあるがマッチした物語。時おり笑える描写もあって電車のなかで笑いそうになりました。一気読み

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2017年07月29日

シリーズ作品レビュー

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