藤原帰一のレビュー一覧

  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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    ネタバレ

    感想を書くのが非常にはばかられる本で
    それぞれの場所での戦争の感じ方の
    違い、そしてその後処理に関しての相違…

    こう思うと本当に戦争は罪深い代物ですね。
    罪深い、罪深すぎる。
    でも、これは絶対に必要悪とはいいたくありません。

    確かに人は欲に弱い、弱い生き物です。
    だけれども、この欲だけはどうがんばっても
    おかしいのです。

    必要悪では決してないです。
    もう二度としてはいけないのです。

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    2015年03月28日
  • 戦争の条件

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    ネタバレ

    日本の立場で考えると硬直する事も、A国B国と条件を提示されると少し俯瞰した位置から考える事が出来、相手国を思いやれるような気がした。こういう事が国際政治の、戦争回避の条件だと思った。とても分かりやすい国際政治の授業だった。

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    2014年08月16日
  • 戦争の条件

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    軍事介入、覇権国家、民主主義と国際関係、権力移行論、領土、歴史問題、ナショナリズム、平和の条件といった国際関係論の基本的なテーマを抽象化した問いかけをしつつ、現代の東アジアや中東、東欧の実例を挙げていろいろと解説。国際関係論への入門に良い。

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    2014年02月11日
  • 戦争の条件

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    藤原さんということが、目に留まり購入した。
    細かいことを説明せず、国際政治に関心のある初学者にすすめる。ただ、私など大学等で少しかじったものには物足りない。
    国際政治学に興味のある者で何を読めばいいかわからない者にすすめる。

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    2013年09月12日
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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     広島の原爆記念館と米ワシントンにあるホロコースト博物館の共通点と大きな相違点から話が始まる。ヒロシマは平和を訴えるのに対して、ホロコーストは残虐行為を止める聖戦の必要を訴える。ヒロシマは日本が戦争被害者であり、加害者であったことを忘れさせているが、多くの日本人にとって戦争体験とは現地のことではなく、空襲と原爆など日常生活の体験だった!アジア各地で戦ってきた日本兵たちは戦争体験を語りたくなかったので、現地での日本人の中国やシンガポールなどでの残虐行為が記憶されず、無かったこととされている。従って多くの日本人は殺したアジア人への罪悪感ではなく、生き残ってしまったことへの罪悪感。戦争を起こした罪悪

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    2013年08月26日
  • 戦争の条件

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    ネタバレ

    国際社会で戦争や紛争がなぜ起こるか、どう防ぐのか、なにをするのが正しいのか考える本。考えるってのは、藤原さんが答えを出してるのではなく、ケーススタディ方式で問いかけをし、答えってないんだよ、ってことを示すのがメインの目的だからです。

    こと国際問題になると意識してるしないに関わらず感情や意見に支配された妄言じみた議論が展開される世間ですけど、そもそもどんな状況であっても絶対的に正しい指針はなく、それに拘ることは思考放棄と同じだとのこと。

    答えがない中で少しでも良い状況を必死で考えていかなければならない。その考え方の一部を紹介しています。

    ページは少ない中でも、国際問題に関する知識と豊富に紹

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    2013年07月07日
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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    同じ戦争を経験したはずなのに、戦争への認識が「正戦」と「反戦」にわかれたアメリカと日本。当たり前に思っていた戦争への認識にさまざまなかたちがあることがわかって、何度もハッとさせられました。「国民の物語に組み込むのではなく、市民社会の夢に解消するのでもなく、戦争の残したものを捉え」ることをこれから考えていく必要があると感じました。

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    2010年10月23日
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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    国家・国民にとって戦争を記憶するとはどういうことなのか。戦後に生きる私たちには難しいテーマであるけれども絶対考えなければならないテーマでもある。最初に読んだのは3年位前だったけど、今だからまた読まなければならない気がします。

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    2009年10月04日
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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    広島とホロコースト。
    どちらも第二次世界大戦において大きな被害を被った
    ある意味での象徴となっている二つの場所であり経験。
    広島では原爆の経験から絶対平和を願う心が生まれ
    反戦の震源地ともなっている。
    一方でホロコーストはユダヤ人虐殺の経験から
    民族浄化などの絶対悪に立ち向かう責任を問うようになった。
    同じような悲劇から
    なぜ一方では反戦思想が生まれ
    もう一方ではナショナリズムが台頭するのか。
    戦争の記憶のされかたに焦点を当てて
    その成り立ちを読み解く本。
    例えば広島の原爆は日本では反戦の象徴だが
    アメリカでは第二次世界大戦を終わらせた正義の象徴となっている。
    僕は日本人だから後者はどうも受け

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    2009年10月04日
  • 世界の炎上 戦争・独裁・帝国

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    朝日新聞の「時事小言」に連載したものを集めて本にしたものである。したがって、朝日新聞を購読しているのでその読み返しのようなものである。新聞には、保守の立場からの意見をしていると書いているが、この本にはそうした前書きはない。新聞のコラムではあるが、新聞をほどんど読まない学生がこのコラムを集めた本をどう感じるかは不明である。

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    2025年11月18日
  • 世界の炎上 戦争・独裁・帝国

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    朝日新聞に月一で「時事小言」という名前で連載されていたコラムが、
    2025年から2020年までさかのぼって載ってる新書。
    コラムだから一つ一つはそんな深くない。
    直近はトランプ2.0の話、イラン、イスラエル、ウクライナ、、、
    最後はコロナまで、その時々は旬だった話題が綴られている。
    これをまとめて読むことに何の意味があるのか、、、
    特に深堀もなく、新しい視点もない。
    後から読めば、読みが外れている、というものも敢えてそのまま載せている。
    それは潔いけど、でもなあ。
    斜め読みで終えました。
    タイトルでつられてはいけない新書。

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    2025年08月11日
  • 世界一ポップな国際ニュースの授業

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    時事系ながら既に4年近く前の本。
    一つ前の2020年アメリカ大統領選についての考察などが登場するので、当時の予想がどの程度当たっているのか検証しながら読む感じとなった。

    ロシアのウクライナ侵攻も中東紛争も結構現実に起きたことと近いことが書いてあり、専門家(石田さんは作家だが)の読みは大したものだなと思う。

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    2024年11月12日
  • 世界一ポップな国際ニュースの授業

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    国際政治学者の藤原氏と小説家の石田氏の対談をとおして主に現在の世界情勢を知ることができる。その分野の知見をもってすれば、世のなかで起きていることはわりと説明がつくんだなあという印象。
    横暴に思えるロシアにしても中国にしても、根っこでは被害者意識に立った対外的な態度なのだというような見方は目からウロコのようでいて納得いく。どこの国も、そしてたぶん人間にしたって多くが被害者意識でいるんだよね、きっと。日本だって原爆落とされたことは声高に主張するけど、朝鮮半島や満州などで何をやってきたのかと言われれば途端に頑なになるじゃない。強気じゃなくて弱気や怖れやトラウマ的なものが横暴や頑なさを招くのだろう。

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    2024年04月27日
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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    後半になると少しずつ作者の考えが出てきますが、戦争観がどのように形成されていったかという経緯についてのまとめがほとんどでした。戯曲や小説、映画などの作品名や抜粋があるので、とても興味深く読み進めることが出来ました。

    ワシントン博物館やホロコースト博物館、チャンギ博物館など初めて知る博物館が多く、当たり前ですが他の国にもこのような博物館が存在するのだと再認識しました。
    戦争といえば原爆の印象が強いので、日本が侵略戦争を行なっていたこと、被害者意識ばかりだという点については今後知るべきだと思いました。

    アメリカの原爆展示について、生存されている当時の関係者が物申した件にしても戦争を知らない世代

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    2022年06月02日
  • 戦争の条件

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    抽象化のせいか記述が薄い。思考訓練にはちょっと歯ごたえが足りないか。

    全体として、著者があとがきで述べている「暴力の存在を諦めたり、まして武力行使を美化したりすることではなく、また暴力と戦争の排除を訴えるなら世界も変わるという過剰な楽観に走ることでもない」道筋を示すことには合格しているとはいいかがたい。

    *ハッとした記述
    ・広島の語り(日本国民の犠牲)、南京の語り(日本軍の犠牲)、靖国の語り(日本軍兵士の犠牲)。戦争の異なる側面が語られている。
    ・多数派の非暴力と少数派の暴力という対照は、少数派は民主政治による自己実現を期待できないという制度的な特徴にねざしたもの。
    ・(ナショナリズムは)

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    2015年11月20日
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

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    友人に薦められて読んでみた。
    広島とワシントン。平和記念資料館とホロコースト記念博物館。
    2つの博物館と底に流れる戦争に対する考え方、またそれがどのような歴史を経て形成されたのか。

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    2015年10月10日
  • 戦争の条件

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    国際政治の問題は筆者も言う通り、一般の市民でも議論しやすい。しかし、その議論は短絡的な感情論に陥りやすいのも事実で、現実にはもっと複雑なジレンマとも考えられる問題が山積している。リベラリズムとリアリズム、多文化主義と普遍主義、国際政治的な判断か民主主義の本命たる国内世論、そして覇権国家論など、相反する概念のせめぎあいが国際政治にはある。そのような複雑性を筆者がすっきりと章立てしてまとめており、今後の考えるベースとなる議論が多くあった。

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    2015年08月01日
  • 戦争の条件

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    平和を保つのも壊すのも武力という悲しいパラドクスが最も露骨に現れるのが国際政治。一見、簡単な対立の中には複雑な諸問題が現実として折り重なっている。それを単純な問題設定から紐解いていく、国際政治の入門の入門書。覇権、国家を超えたシステム、民主主義と戦争、領土問題、歴史問題、ナショナリズムなど、基本的な視点がまんべんなく取り扱われている。個人的には、平和の可能性は、理念の中ではなく、一つ一つの現実の対応の中にしかありえないんだろうなと改めて思う。国際政治に興味ない人こそ一読を勧める、良書です。

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    2013年09月19日
  • 戦争の条件

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     国際政治の練習問題。「正解」のない問いに,どう答えていくか。リアリズム・リベラリズムという対立する視点,民主主義と国際関係のどちらを重視するか,などなど。タイトルに「戦争」とあるが,そこまで限定された内容ではない。

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    2013年05月27日
  • これは映画だ!

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    淀川長治さんの本に比べてしまうのでどうしても。映画について、批判的な意見を書くときの口調がどうも、好感が持てない。途中のコラムも結局、あまり新味は無い。理屈よりもデティールの方がやはりこの手のものは面白い、ということなのか。淀川長治さんの口調は、見てない映画でも見たいな、と思うんだよなあ。それが何故か、また読んで考えよう。

    ちなみにと、言うわけで全体に飛ばし読み。

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    2013年02月02日