作品一覧 2022/05/19更新 これは映画だ! 試し読み フォロー 世界一ポップな国際ニュースの授業 試し読み フォロー 戦争の条件 試し読み フォロー 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在 試し読み フォロー 「正しい戦争」は本当にあるのか 試し読み フォロー 不安定化する世界 何が終わり、何が変わったのか 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 藤原帰一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 「正しい戦争」は本当にあるのか 藤原帰一 面白かった! これを読んでしまったら,今までの自らの思考が全て陳腐化してしまって,政治や世界情勢の見え方が変わってしまった気すらするほどの面白さだった. 聞き手の一人が,我らがロックの達人「渋谷陽一」となれば,それはもう俄然読みすすめる手にも力が入ってしまうというもの. 右も左も,こういう座標軸で政...続きを読む治をやってくれたら政治ってすごく面白いし,盛り上がるのになぁと思う. Posted by ブクログ 戦争の条件 藤原帰一 今年退官の藤原氏の講義録。論点を提示するスタイル(おそらく授業で討論?)。保護する責任と沈黙の陰謀は初耳、人道的介入は戦争回避と矛盾するがそこが課題。 アメリカと同盟を結ぶ各国の存在から勢力均衡ではなく公共的覇権国の意義を見出すが、筆者はその意義を疑問視。覇権国による恣意的判断には不満が募るが、強...続きを読む制力に疑問符がつく多国間協調よりは実効性があるのではないか。 民主主義による文民統制が平和を生むという仮説を三浦瑠璃の議論から反論する。民主主義は国際関係よりも国内社会を優先するため両者の調整には外交官が不可欠だと思う。 権力移行論については両者が合理的行動を取れば覇権戦争は起きない立場をとっているが、筆者は勢力が同程度の場合を見落としている。勢力均衡だから大丈夫ということだろうが、この場合は成長速度に有意に差があるので成立しないと思う。割愛したのだろうが、場合分けをしているのだから説明してほしかった。経済(生産力)と軍事が一体化する近現代において分離して考えるのは違うと思った。 領土対立については、国益増進における国土の重要性が減ったという理屈には概ね首肯できる。民族意識に基づく国民国家の思想と国際法の矛盾(棚上げ最適?)が対立を起こしているのも理解できた。歴史問題について、国内被害者・兵士・国外被害者の三者に双方が目を配れていないことが問題と語る。ナショナリズムと結びつき、増々拗れてしまう。 そのナショナリズムであるが、民族自決に基づく分断回避のための自己欺瞞として「国民」の中に包摂することで共通の歴史を創造するものとして評価している。今年の東大入試に出題されたが、日本人としては歴史的資料から日本は古来より一体の国であったといいたいが、中々難しいものではある。 最後に核開発について、軍事行動・経済制裁・国際対話から手段を選ぶが、結局は主観的リスクと相手の信頼だと喝破する。そこから平和の条件として勢力均衡・絶対平和主義の止揚としての戦争違法化と好戦国排除を提案するが、実効性・正当性を齎すには課題山積である。玉石混交の国際政治で玄人の貴重な意見に触れられてよかった(タイムリーでもあったし)。 2022/3/5 Posted by ブクログ 世界一ポップな国際ニュースの授業 藤原帰一 / 石田衣良 東大の藤原教授と石田さんが対談形式で「世界のニュースを『アベンジャーズ』を一本見るくらいの気持ち」でまとめられた一冊。 帯に書いてある「2時間でゼロからわかる世界情勢」のキャッチコピーに違わぬ素敵な内容だった。 何より驚いたのはお二人の博識っぷり。学力と違ったインテリジェンスを感じた。 誤解を恐れず...続きを読むに言えば本当に頭の良い人達ってこういう方達なんだろうな~という感想。 とても憧れます。 Posted by ブクログ 不安定化する世界 何が終わり、何が変わったのか 藤原帰一 敬愛する藤原帰一先生のエッセイ集。 戦争と平和、道に迷った時は先生の著作に戻っています。 今作は、本当にありがたい一冊. ありがとうございます。 Posted by ブクログ 戦争の条件 藤原帰一 問1: A国がB国に軍時侵攻を開始した。 B国はどうすればよいだろうか。 この場合の答えは明確。 反撃。 問2: A国に軍時侵攻されたB国が、第三国Cに派兵を求めてきた。 C国はどのような行動をとるだろうか。 問3: A国が、A国国民に対して大規模な虐殺を開始した。 B国はどのような選択をとる...続きを読むだろうか。 このような問いが提示され、答えを考えながら読み進めていく。 気持ちがいいぐらいに徹底的に論理的。 思考力も鍛えられるし、現代国際社会の感覚をなんとなく見えてくる。 名著だと思いました。 Posted by ブクログ 藤原帰一のレビューをもっと見る