作品一覧

  • 世界の炎上 戦争・独裁・帝国

    世界の炎上 戦争・独裁・帝国

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻990円 (税込)
    第2期トランプ政権に戦々恐々とする各国指導者たち。ガザ「所有」や、カナダ、メキシコに脅しをかけるトランプ氏の論理は「強者の支配と弱者の従属」だ。同盟国をはじめ、日本を含む国際秩序はどう構築されるのか。不確実さに覆われた世界を国際政治学者が読み解く。
  • 「正しい戦争」は本当にあるのか

    「正しい戦争」は本当にあるのか

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻990円 (税込)
    「ぼくは抽象論が嫌いなんですよ」ーーそう宣言して、「戦争と平和」について論じた名著を、新書版として復刊。 経済のグローバリゼーションによって世界中のサプライチェーンがつながったことで、大規模な戦争が「不合理」なものと思われていたいま、なぜロシアは侵略を開始したのか。 独裁的な指導者ひとりの個性や、権力への渇望だけでは説明できない戦争の深層を語りつくす。 もはやあと戻りできない歴史の転換点に立ち、日本最高の知性の一人が洞察する。 「核は使えない兵器ではなく、大規模な兵器に過ぎません」 「〈力〉から〈民族〉へ、〈民族〉から〈デモクラシー〉へという流れが、まさに新しい対立を作っている」 「政治でも経済でも、お金持ちのグローバリズム、貧乏人のナショナリズム」 「東西の緊張が高まるとヨーロッパは戦場になっちゃう」 「米ソが同じ側にいるってことは、地域紛争に大兵力を駆使できるってことです」 「冷戦が終わったことじゃなくて、こういう終わり方をしたことがあとあと尾を引いた」 「小規模で短期の戦争を伴うと、戦争という行動は合理的なんだというふうに考えられちゃう」 「自由主義っていうのはヘタをすれば戦争抑制どころか、これまで以上に強い軍隊を生み出した」 「自分たちが侵略されてもいないときの軍事行動は、単純に侵略戦争以外のなにものでもない」 「平和はお題目じゃない。必要なのは祈る平和じゃなくて、作る平和です」
  • 世界一ポップな国際ニュースの授業

    世界一ポップな国際ニュースの授業

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻880円 (税込)
    映画を見るように、国際ニュースがわかりやすく読みとける。 ・トランプなき世界を、バイデン新大統領はどう導くのか? ・中国の野望はどこまで肥大するのか? ・現実味を帯びてきた第3次世界大戦の勃発地は? 【まえがきより】  石田「藤原さんとは、あるテレビ局の番組審議会でご一緒していて、みんなでお弁当をたべているとき、今回のきっかけになる話題が出たんですよね。最近、テレビを見ていても世界のニュースが少なくなったし、今の若い子は海外の翻訳小説も読まなくなって、世界に関心を持たなくなってますよって」  藤原「そうでしたね。それで石田さんが、たとえば映画『アベンジャーズ』一本を見るくらいの気持ちで、手軽に読める本を作れないでしょうか、とおっしゃった。それで私が思わず、それはぜひ作ったらいいですねとポロリと言ってしまった(笑)」  石田「世界の今のカタチが二時間でわかる初心者向けの本ですから、優秀なガイド役が必要です。若い人がフェイクニュースと闘う力にもなる。もちろん、うってつけの専門家が目の前にいたから、水を向けたんですけどね」  藤原「うれしかったです。それに、国際情勢に興味を持ちはじめた高校生でも読める本は、意外と少ない。大学に入学する前に、これだけ読んでおけば、後は自分で学ぶことのできる基礎となる新書を作る意味が十分にあると思いました」
  • 不安定化する世界 何が終わり、何が変わったのか

    不安定化する世界 何が終わり、何が変わったのか

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻979円 (税込)
    核廃絶の道が遠ざかり「新冷戦」の兆しに包まれた不穏な世界。民主主義と資本主義の矛盾が噴出する国際情勢をどう読み解けばいいのか。米中貿易摩擦、香港問題、IS拡散、移民難民、ポピュリズムの世界的潮流などを分析。
  • 戦争の条件

    戦争の条件

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻715円 (税込)
    アラブの春を皮切りに、中東情勢の先行きがますます混迷の度合いを深める一方、尖閣諸島、竹島、北朝鮮の核開発をめぐって、東アジアでもかつてない軍事的緊張が高まっている。戦争はあってはならないという考えに反対する人は少ない。しかし、信頼できない外国政府の行動を押さえ込むために軍隊は必要だと考える人も多い。平和を壊すのも平和を保つのも軍隊であるという国際政治の逆説のなかで、私たちはいかにして判断し、行動すべきなのか? 戦争の条件を考え抜くことで、逆説的に平和の条件に至る道を模索した、もっともリアルで読みやすい国際政治学の入門書。
  • 戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

    戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻946円 (税込)
    歴史の記憶とは? 「国民の物語」とは? 戦後日本において、第二次大戦=〈戦争〉はどのように記憶され、日本人の心性に影響を与えたか。イデオロギーの呪縛をとき、気鋭の政治学者が真摯に問い直す。(講談社現代新書)
  • これは映画だ!

    これは映画だ!

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    国際政治学者で東大教授の藤原さんは「映画を見る合間に国際政治を勉強しています」という映画通。AERAに好評連載中の作品評225本を収録し、さらに「映画とは何か」の書き下ろしエッセイを追加。観賞ガイドにも最適。

ユーザーレビュー

  • 戦争の条件

    Posted by ブクログ

    異なる価値観が矛盾を来すが故に解に辿り着けないという国際政治の本質を最も端的に表している。一続きの問答形式というスタイルでこの本質を明快に提示。
    国際政治も変わり行くもの。2026年現在では、経済安全保障的視点、トランプ的なる法の支配の軽視及びその影響(貿易、人権、開発、軍事等)への補筆は必要だろう。ただ基本的な構図はこの本で言い尽くされている。

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    2026年02月08日
  • 世界の炎上 戦争・独裁・帝国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     朝日新聞の月1回の連載「時事小言」を2020年から2025年2月までをまとめた新書。2025年2月の最新の記事が頭にあり、そこから過去の記事にさかのぼっていく、という体裁になっている。
    驚くべきは2020年のトランプ政権最後の年の藤原先生の分析が、最新の2025年のトランプ政権をそのまま正確に分析していることだ。これは凄い。トランプがその本質において変わっていないこと、藤原先生が2020年の段階でトランプの本質を最初から見抜いていたこと、両方がある。ただ、論文ではなく新聞の記事だから掘り下げた分析、ということはない。それでもこの本を2025年の記事から過去に向かって読み進めることには十分価値がある。
    ・前書きで藤原先生は、トランプは覇権からの離脱を目指していることを説く。つまり覇権維持にはコストがかかる、なぜアメリカが世界のために犠牲にならなければならないのか、という近視眼的または低能の思考を抱きかかえ、長期的にアメリカの力を強めてきた覇権を維持しながらの国際主義を捨て、力による支配、弱者の従属を強請する弱い者いじめを目指す。
    ・トランプは民主党が掲げて実行した正常な政策「リベラルな国際秩序」から「力の均衡」を目指すが、これは第1次世界大戦時の国際秩序と同じだ。トランプから見れば侵略を受けたウクライナはロシアと勝負するだけ無駄の弱い国であり、そんなウクライナを助ける必要は無く、頭越しにロシアと交渉するだろう。ヒットラーがチェコスロバキアの頭越しにズデーデン地方ついてイギリスと交渉したように。
     対中政策でもアメリカと他国との連携による中国封じ込めは行わず、関税と軍事力の誇示で牽制する愚かな方法をトランプは取るだろう。
     だからプーチンや習近平はトランプ個人と勝手な交渉をすることで自国に有利な条件を引き出せる。
    ・2020年の時事小言で藤原先生は、トランプの無能無為無策がアメリカのコロナ感染拡大を招いた、と説く。
     また、大統領自ら民族・人種・性別・マイノリティへの偏見と差別を助長し、嘘をつき、それを指摘されるとフェイクニュースと強弁した。これは共和党支持州の愚かな貧乏白人の妄想に応えるためだ。貧乏白人は高度経済成長にある「自分の親よりも裕福な暮らしができる」アメリカンドリームを信じていて、このアメリカンドリームの頂点に向かう列に自分は並び、前後は自分に近い人、頂上にはテスラ社長イーロン・マスクのような成功者や大富豪がいる。右派は努力すれば行列の中で自分も上がっていく、という世界観を持っている。しかし、徐々に上がる速度は落ちていく。高度経済成長が終わったからだ。そのため自分は努力している自負はあるのに進まない。絶望感や虚無感を持つ。トランプは女性や移民や難民や有色人種、列に割り込んで自分達の上昇を邪魔している連中(と右派が錯覚している)を抵抗なく差別する。そこに開放感を覚える。更に”Make America Great Again”とは、アメリカンドリームの列に並ぶ自分が昔日の人々と同じく上に行ける錯覚を持たせてくれる。
     そこへ列に割り込む人々が出てくる。女性、移民、難民、有色人種等。特に白人男性はそれを自分達の収める税金を使って割り込む連中を支援して、自分達が上がれないようにしている、と錯覚する。白人男性が最も恵まれているからだ。
    ・利益相反を強行して家族が経営するホテルやゴルフ場を率先して使い、自分個人への利益誘導を続けた。
    ・殊更国際関係を破壊した。国際機構や協定はアメリカには対外政策の用具であり、他諸国にとってはアメリカを制度の中に抑え込む手段だったが、トランプはその関係を無知蒙昧と低人格を発揮して破壊した。またプーチンと親密になる一方でNATO諸国とは駐留費用削減と同盟脱退を脅迫材料に国防費増額を要求し、同盟国との関係を最悪にした。アメリカの政治学者ジョン・アイケンベリーは著書「民主主義に安全な世界」でアメリカの覇権が国際制度の下で制御され、各国との協力を可能にした相互利益態勢であると論じている。トランプはアメリカが築いてきたリベラルな国際秩序を勝手に降りようとしている。
    ・2020年9月16日の時事小言では、日本の戦後最も愚かな首相安倍晋三についても述べている。森友学園への国有地払い下げ、加計学園の岡山理科大学獣医学部新設、桜を見る会への招待者に関連して公式説明と違いがあると公文書の改竄、破棄を繰り返した。国会では合計118回嘘をつき続けた。もはや生きる価値すらない首相だった。コロナでトランプと同じくその無能無為無策が露呈して、仮病の腹痛で辞職したことは日本にとっていいことだった。トランプと阿部に共通していることは、権力を握った政治家は虚偽を指摘されても知れを認めなければ虚偽を「事実」に変えることができるという確信である。ヒットラーやスターリンが「嘘も100回つけば真実になる」と言っていたことをそのまま実行している。生涯全体主義と戦い続けた哲学者ハンナ・アーレントはその著書「暴力について」の中の「虚偽と自己欺瞞の連結作用」を指摘し、嘘をつき通すことができるという確信に基づいて他者も自分も騙す政治は、基本的な政治的自由=もしそれがなくなれば言論の自由が残酷なごまかしに堕してしまうもの=ありのままの事実を知る権利を脅かす。

     改めて、トランプはアメリカと世界とに有害であり、殺さなければならない。

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    2025年05月14日
  • 「正しい戦争」は本当にあるのか

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    これを読んでしまったら,今までの自らの思考が全て陳腐化してしまって,政治や世界情勢の見え方が変わってしまった気すらするほどの面白さだった.
    聞き手の一人が,我らがロックの達人「渋谷陽一」となれば,それはもう俄然読みすすめる手にも力が入ってしまうというもの.
    右も左も,こういう座標軸で政治をやってくれたら政治ってすごく面白いし,盛り上がるのになぁと思う.

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    2022年07月24日
  • 戦争の条件

    Posted by ブクログ

    今年退官の藤原氏の講義録。論点を提示するスタイル(おそらく授業で討論?)。保護する責任と沈黙の陰謀は初耳、人道的介入は戦争回避と矛盾するがそこが課題。

    アメリカと同盟を結ぶ各国の存在から勢力均衡ではなく公共的覇権国の意義を見出すが、筆者はその意義を疑問視。覇権国による恣意的判断には不満が募るが、強制力に疑問符がつく多国間協調よりは実効性があるのではないか。

    民主主義による文民統制が平和を生むという仮説を三浦瑠璃の議論から反論する。民主主義は国際関係よりも国内社会を優先するため両者の調整には外交官が不可欠だと思う。

    権力移行論については両者が合理的行動を取れば覇権戦争は起きない立場をとっているが、筆者は勢力が同程度の場合を見落としている。勢力均衡だから大丈夫ということだろうが、この場合は成長速度に有意に差があるので成立しないと思う。割愛したのだろうが、場合分けをしているのだから説明してほしかった。経済(生産力)と軍事が一体化する近現代において分離して考えるのは違うと思った。

    領土対立については、国益増進における国土の重要性が減ったという理屈には概ね首肯できる。民族意識に基づく国民国家の思想と国際法の矛盾(棚上げ最適?)が対立を起こしているのも理解できた。歴史問題について、国内被害者・兵士・国外被害者の三者に双方が目を配れていないことが問題と語る。ナショナリズムと結びつき、増々拗れてしまう。

    そのナショナリズムであるが、民族自決に基づく分断回避のための自己欺瞞として「国民」の中に包摂することで共通の歴史を創造するものとして評価している。今年の東大入試に出題されたが、日本人としては歴史的資料から日本は古来より一体の国であったといいたいが、中々難しいものではある。

    最後に核開発について、軍事行動・経済制裁・国際対話から手段を選ぶが、結局は主観的リスクと相手の信頼だと喝破する。そこから平和の条件として勢力均衡・絶対平和主義の止揚としての戦争違法化と好戦国排除を提案するが、実効性・正当性を齎すには課題山積である。玉石混交の国際政治で玄人の貴重な意見に触れられてよかった(タイムリーでもあったし)。

     2022/3/5

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    2022年03月23日
  • 世界一ポップな国際ニュースの授業

    Posted by ブクログ

    東大の藤原教授と石田さんが対談形式で「世界のニュースを『アベンジャーズ』を一本見るくらいの気持ち」でまとめられた一冊。
    帯に書いてある「2時間でゼロからわかる世界情勢」のキャッチコピーに違わぬ素敵な内容だった。
    何より驚いたのはお二人の博識っぷり。学力と違ったインテリジェンスを感じた。
    誤解を恐れずに言えば本当に頭の良い人達ってこういう方達なんだろうな~という感想。
    とても憧れます。

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    2021年02月06日

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