「正しい戦争」は本当にあるのか

「正しい戦争」は本当にあるのか

935円 (税込)

4pt

4.3

「ぼくは抽象論が嫌いなんですよ」ーーそう宣言して、「戦争と平和」について論じた名著を、新書版として復刊。
経済のグローバリゼーションによって世界中のサプライチェーンがつながったことで、大規模な戦争が「不合理」なものと思われていたいま、なぜロシアは侵略を開始したのか。
独裁的な指導者ひとりの個性や、権力への渇望だけでは説明できない戦争の深層を語りつくす。
もはやあと戻りできない歴史の転換点に立ち、日本最高の知性の一人が洞察する。

「核は使えない兵器ではなく、大規模な兵器に過ぎません」
「〈力〉から〈民族〉へ、〈民族〉から〈デモクラシー〉へという流れが、まさに新しい対立を作っている」
「政治でも経済でも、お金持ちのグローバリズム、貧乏人のナショナリズム」
「東西の緊張が高まるとヨーロッパは戦場になっちゃう」
「米ソが同じ側にいるってことは、地域紛争に大兵力を駆使できるってことです」
「冷戦が終わったことじゃなくて、こういう終わり方をしたことがあとあと尾を引いた」
「小規模で短期の戦争を伴うと、戦争という行動は合理的なんだというふうに考えられちゃう」
「自由主義っていうのはヘタをすれば戦争抑制どころか、これまで以上に強い軍隊を生み出した」
「自分たちが侵略されてもいないときの軍事行動は、単純に侵略戦争以外のなにものでもない」
「平和はお題目じゃない。必要なのは祈る平和じゃなくて、作る平和です」

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「正しい戦争」は本当にあるのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    面白かった!
    これを読んでしまったら,今までの自らの思考が全て陳腐化してしまって,政治や世界情勢の見え方が変わってしまった気すらするほどの面白さだった.
    聞き手の一人が,我らがロックの達人「渋谷陽一」となれば,それはもう俄然読みすすめる手にも力が入ってしまうというもの.
    右も左も,こういう座標軸で政

    0
    2022年07月24日

    Posted by ブクログ

    国際政治学における「正戦論」「現実主義」の違いと歴史的な変遷を説明するもの。
    「絶対平和主義」と「相対主義」の違いと言い換えてもよいのだと思う。
    正義のために悪を制御するために行われる戦争という、目的のためには手段を選ばぬやり方は、言ってみれば十字軍であって、そこで掲げられる「正義」が相対的なもので

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    まさにこのタイトル通り、「正しい戦争はあるのか」「喧嘩は許されないのになぜ戦争は許されるのか」というようなことを考えたい人には、うってつけの本である。

    0
    2022年12月24日

    Posted by ブクログ

    藤原 帰一さんは、日本の政治学者で、専門は国際政治学・比較政治学。朝日新聞夕刊に月一で「時事小言」が連載されており、以前から鋭い視点で国際情勢を捉えている方だなと思っていたが、その藤原さんの書籍で、しかもタイトルが『「正しい戦争」は本当にあるのか』と、今般ロシアがウクライナに侵攻・侵略している時勢に

    0
    2022年06月16日

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