谷脇康彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リモートワークするようになり、自宅のWi-fiでつなぐのに不安になった。
やみくもに不安がっていても仕方がない。
ということで、手始めに読んでみたのが本書。
個人がどうすべきか、という点では、全く役に立たない。
著者は総務省時代に政府のサイバーセキュリティの部署の長を務めてきたお役人。
国がどのような戦略を立てているのかの概略を理解するのに適した本だったようだ。
で、ビギナー向きには、NISCの『ネットワークビギナーのための情報セキュリティガイドブック』があるらしい。
国際的なルール作りが進んでいないこと、将来的にサイバー空間での戦争など、国家レベルでは重要な問題が山積していることが分かった。
何でも、知っておいて損をすることはないはず。
読んでよかったと思うことにしよう。 -
Posted by ブクログ
気鋭の総務省大臣官房審議官である谷脇氏の著。
2012年6月発行なのでまだ内容が新しい。
帯には「霞が関からの緊急提言」と書かれているが、むしろ現状の問題点を整理したものと位置づけるべき。著者もあとがきで「議論のたたき台になれば幸いである」と仰っており、まさにその通り。
そして議論の叩き台にふさわしく、中身のほとんどは氏の膨大な情報量を5つの「ミッシングリンク」の観点から整理したものとなっており、この業界に明るくない人にとっては目が回るほどのキーワードの嵐。私も個々の項目は知ってはいたものの、いざこのように整理して本を書けと言われても無理。これだけでも瞠目。
一方で、これだけの情報を浴びてしまうと、やはり処方箋を期待してしまうが、そこは読者の宿題。単純に「これらのミッシングリンクを埋めればOK」というものではなく、なぜこれまで日本はここを埋められなかったのか、日本もこれを自ら埋めて欧米に伍していくことが本当に望ましいのか、といった幾つかの根深い論点が残されている。ひとつヒントとして取り上げられているのは「オープンイノベーション」。
本書の最後の方で、官の果たすべき役割について若干述べられているが、やや控えめに感じる。日本における官の役割は特に重要。 -
Posted by ブクログ
これまでネットのインフラ的世界はいつもどうなっているんだろうと思いながら判りにくかった部分がちょっと見えてきたのが大いに参考になった。それでもまだ解りにくい部分が残ったが、それはやはり目に見えない電子的な繋がりの部分だ。どうもこれはだれにもわからない部分のようで、そういうところがネットの技術的世界にはあるようだ。
いつも苦々しいのが商業資本、金儲けの集団が入り込んでくることだが、それも許容しなければならないばかりか、しだいにネット世界でも特別扱いされそうなのが気にかかる。いつも彼らが占領してしまうと、世界はどうもおかしくなる!共存共栄のネット世界は今ではもうとっくになくなっている。この本では通信会社の存在が不気味に見えるが、わたしは電通的氾濫のほうが以前から気になっている。「無料」というのはこの「宣伝」の上でしか今では不可能になってしまっている。だれもがすんなりこの事実を受け入れているのも気にかかる。