【感想・ネタバレ】ミッシングリンク デジタル大国ニッポン再生のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

コンパクトにまとまった中、「モノ作りの世界はモノの中で価値が完結している。進化させることが出来ない」、「サービス作りが主導する世界への転換」、「市場を形成するのは消費者」、との言葉を噛み締め、消費者と接する事業者として腕まくりした。これが読後感想。

0
2012年08月05日

Posted by ブクログ

インターネットビジネスの世界での日本の状況を憂う著者が、機器とサービス、供給者と利用者、情報通信産業と他産業、国内と海外、官と民、それぞれのミッシングリンクに着目し、統計資料を基に最新のテクノロジーや勃興する新しいビジネスモデルを紹介し、これからの日本の進む道を示唆する。

自分のようなSI/ソウトウェア開発を生業とするものにとって、今まさに課題となっているところを次に引用する。
/*
情報通信関連の機器・サービスの「コモディティ化」という現象を情報通信産業にとってのデメリットととらえるのではなく、社会全体にとってのメリットとして活かす方法を考える必要がある。情報通信産業と他の産業の間のミッシングリンクを埋めるためには、これまでとは違う協業関係を異なる産業間で、つまり産業の枠を超えて築く必要がある。
*/
本書で紹介されている地域商店街向けの「地域業務クラウド」などはこの好例、ここでは既に(推測ですが)機器とサービス、供給者と利用者、情報通信産業と他産業のミッシングリンクは埋まっている。

官と民のミッシングリンク、ここではセキュリティ関連などを中心に他国の状況などを解説するに留まっている。霞ヶ関にいて思いは募れどじっと堪えて「民」からの提案を待つといったところでしょうか、このあたりは様々な人と議論してみたいところです。
五つのミッシングリンクという着眼点、このような考え方のフレームワークは現状の問題をより分かりやすく浮き上がらせる効果があってとても良いですね、大変勉強になる一冊でした。

0
2012年07月22日

Posted by ブクログ

デザインもサービスもアップルにやられっぱなしという感じがしないでもないが、一時期、デザインはソニーというときがあった。ウォークマンが出てから、音楽プレーヤの代名詞だったし、ウォークマンを真似た製品はやっぱり真似たものにしかすぎなかった。そこには小さなものを作る技術があり、使い方を含めてデザインするデザイナーがいたからだ。ある意味エコシステムがそこにあったわけであるが、今はこのエコシステムの範囲が広くなった。アップルは、音楽プレーヤと音楽サービス(販売)をセットにしてエコシステムを作り直してしまった。
海外ではM&Aや企業連携によって拡大したエコシステムがどんどん作り出されているが、こうした連携が苦手な日本企業は大きなエコシステムが作れないままでいる。この穴のあいた状態をミッシングリンクと言っている。今、日本の電機・IT産業では、機器とサービス、供給者と利用者、情報通信産業と他産業等でミッシングリンクがあるとしている。今後、スマートシティ、クラウド、ビッグデータといったキーワードで表される分野であり、独占ではなく連携によってエコシステムを作り上げる発送が必要だ。

0
2013年01月02日

Posted by ブクログ

情報通信産業の現状と課題を端的にまとめてる良書です。今後の課題解決の前提として、皆さんの頭を同じにするためにも、是非一度皆さんに読んで頂きたい本です。

0
2012年07月27日

Posted by ブクログ

5つのミッシングリンクとして、
1.機器とサービスの一体化が欠けている
2.供給者と利用者の協働関係の構築
3.情報通信産業と他産業の協働関係の構築
4.国内と国外
5.官と民
自社の足らざる技術、持たない技術は他者と連携する

0
2016年06月25日

Posted by ブクログ

谷脇審議官の講演はとても素晴らしく、結構感動だったのでこの本を衝動買い。よく読んで勉強しようかと、、、
ところが読んでみると、ちょっとがっかり。驚くような新しいことが見つからない。
新しいBiz発見の視点を得ようと思っていたが残念。

0
2013年01月28日

Posted by ブクログ

気鋭の総務省大臣官房審議官である谷脇氏の著。
2012年6月発行なのでまだ内容が新しい。
帯には「霞が関からの緊急提言」と書かれているが、むしろ現状の問題点を整理したものと位置づけるべき。著者もあとがきで「議論のたたき台になれば幸いである」と仰っており、まさにその通り。
そして議論の叩き台にふさわしく、中身のほとんどは氏の膨大な情報量を5つの「ミッシングリンク」の観点から整理したものとなっており、この業界に明るくない人にとっては目が回るほどのキーワードの嵐。私も個々の項目は知ってはいたものの、いざこのように整理して本を書けと言われても無理。これだけでも瞠目。
一方で、これだけの情報を浴びてしまうと、やはり処方箋を期待してしまうが、そこは読者の宿題。単純に「これらのミッシングリンクを埋めればOK」というものではなく、なぜこれまで日本はここを埋められなかったのか、日本もこれを自ら埋めて欧米に伍していくことが本当に望ましいのか、といった幾つかの根深い論点が残されている。ひとつヒントとして取り上げられているのは「オープンイノベーション」。
本書の最後の方で、官の果たすべき役割について若干述べられているが、やや控えめに感じる。日本における官の役割は特に重要。

0
2012年11月26日

「ビジネス・経済」ランキング