ポール・ベンジャミンのレビュー一覧

  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ポール•オースターのハードボイルド。野球はあまり関係ないが、球場の描写など素晴らしい。内容はしっかりハードボイルドだった。

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    2025年04月12日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    少し不思議なハードボイルド小説。
    探偵小説でありながら様々な人の心の動きも描かれている。
    そこにはオースターっぽい間もある様に思う。面白かった。

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    2024年07月13日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ポール·オースターの名は、勿論知ってはいましたが、全くの未読でした。
    王道の探偵小説でありながら、文体がとてもスタイリッシュ。

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    2023年11月28日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    現代アメリカ文学を代表する作家の1人であり、私自身も邦訳作品は8割方読んでいるポール・オースター。彼がオースターとしてのデビュー前にポール・ベンジャミンという名前で発表したハードボイルド探偵小説が本作である。

    オースターファンを自称しながらも、本作の存在を全く知らず、書店で見つけて勢いこんで買ったが、これが本当に面白くてたまらない一流の作品であった。私の中でのハードボイルド探偵小説といえば何と言ってもレイモンド・チャンドラーなわけだが、それに匹敵する作品といって何ら過言ではないと思う。

    実際、日本におけるアメリカ文学界の重鎮・奇才である若島正先生自ら「ある意味でショッキングな作品である。つ

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    2022年10月02日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    中盤の、元妻と子とのやり取り、それからジュディとの絆が深まるまでの一夜の場面がよかった。探偵小説といいながら、生きてゆく上での心得みたいなものがさりげなく書かれているのもよかった。

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    2025年09月18日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    作品紹介・あらすじ

    米文壇を代表する作家ポール・オースター。
    ブレーク以前に別名義で発表していた幻のデビュー長篇は、
    レイモンド・チャンドラーの衣鉢を継ぐ、私立探偵小説の傑作だった!
    私立探偵マックス・クラインが受けた依頼は、元大リーガーの名三塁手チャップマンからのものだった。MVP常連の人気選手ながら交通事故で片脚を失い、現在は議員候補となっている彼のもとに、脅迫状が送られてきたのだ。殺意を匂わせる文面から、かつての事故にまで疑いを抱いたマックスは、いつしか底知れぬ人間関係の深淵へ足を踏み入れることになる――。ポール・オースター幻のデビュー作にして、〝卑しき街を行く騎士〟を描いた正統派私立

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    2025年08月10日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ポール・オースター没に合わせて、なぜかここから手を取ってしまった。
    事故で選手生命を失った野球選手が、政治家に転身しようという最中に脅迫状を受けて、それを調査する途中で死んでしまう…という話。ハードボイルド。
    ハードボイルドをよく知らないので、メモしておくと、登場人物みんな人生に苦労しているので、タクシーの運転手や雇われのゴロつきもなんかカッコいい台詞を言っていく感じのミステリー小説です。

    個人的には真相よりも、主人公を痛めつけてきたボスが、実は依頼人が野球賭博をしていたんじゃないか、という怒りが明かされることが衝撃。もちろん個人的な利害もあるが「野球はアメリカの偉大なスポーツなんだ」という

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    2024年06月11日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2023年度版このミスベスト10の海外編でまだ読めていなかったラスト1冊。
    絶対好きな話だとは思っていたが、期待どおりだった。

    しがない探偵、離婚歴あり、命の危険に向き合っても屈しない無謀さ、脅しに対してのたまうへらず口、そしてついうっかり心を奪われてしまう単細胞な男心。
    こってこてと言ってもいいくらいの正統派、王道ハードボイルド。

    王道ハードボイルドにベースボール話が絡んでくるのが本作の特徴。
    5年前、向かうところ敵なしとさえ思えるような絶頂期を過ごしていたチャップマン(世界最速左腕ではなく、架空の人物)はシーズンオフに不運にも自動車事故に遭う。
    事故で片脚を失ってしまったことによりML

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    2023年08月12日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    あのポール・オースターが別名で書いた、とのことだがポール・オースターの作品を読んだことがなかったのでピンとこなかった。でもそんなことは関係なく実に完璧な正統派ハードボイルドで、とても面白く読めた。何故こんな素晴らしい出来の作品が翻訳されていなかったのが不思議。

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    2023年06月11日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    交通事故で片足を失い引退を余儀なくされた元大リーガーの天才打者チャップマンからの依頼。(ヤンキースのチャップマンではない)。国会議員候補と噂されるチャップマンに送られてきた脅迫状、しかしその内容に覚えがないと本人はいう。私立探偵マックスは過去の交通事故にまで疑問を持ち、調査を始める。しかしチャップマンが何者かに殺され、かつてチャップマンを轢いてしまったトラックの運転手も殺され…。

    この話、ポールオースターの幻のデビュー作なのである。知りませんでしたよ。ポールオースターがこんなちゃんとしたハードボイルドを書いていたとは!そして驚くくらいよく書けているのだ。

    あの抽象的で、なんだかよくわから

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    2023年02月27日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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     自らの正義を貫くために、検事の職を辞して今は私立探偵をしている主人公。
     脅迫状めいたものが届いたと彼に依頼してきたのは、議員立候補を目指す元大リーガー。彼は運転中交通事故に遭い、野球人生を終えていたのだった。
     
     ここからは、典型的なハードボイルド。夫を心配する妻の登場。仕事から手を引けと暴力や金銭で攻めてくる輩たち。信念を貫き、決して屈することなく、軽口(解説によるとワイズクラックというらしい)や警句を連発する。そして別れた妻と子どもとの交流。
     スピーディーな展開で、思わぬ真実が明るみに出され、最後の最後まで気が抜けない。読んで損はない一作。

     〈追記〉
    本書オビに、海外名作発掘/

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    2023年02月26日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    この作家、ポール・オースターの別の作品を数年前に読んだ時は、あまり好みではないなと思ってその後敬遠していたのだけれど、今回その名前でデビューする前にペンネームで書いたこの本は、いや、正直面白かった。
    ストーリーはまあ、旧き良き時代のアメリカのミステリー、大袈裟かもしれないが、なんとなくヒッチコックの映画を見ているような気にさせられる冒頭から始まる。
    でもなんといっても気に入ってしまったのは、最後は痛烈に罵倒して別れる女との情事の前のシーンと、別れることになった妻との決定的となった場面、そして、9歳の息子との、おそらくそれが息子にとって最後の父親との思い出となりそうな、野球観戦のシーンだったな。

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    2023年01月29日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

    nao

    購入済み

    こんな目に遭っても続けるの?という目に遭いながら軽口を叩き、というのが結構続くので、
    ちょっとウンザリして心が折れかけたのですが、どういうことだったのか分かってくる所がジワジワと効いてきます。
    そのわかる感じを味わうために、途中イライラしたとしても全部読んでおくのをおすすめします。
    解説も、よくある読書感想文みたいな解説でなく、ちゃんとした解説なので(失礼)良いです。

    #深い

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    2023年01月09日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    探偵が依頼を受けるところから物語が始まり、ヤクザ者に脅され、悪徳警官に小突かれ、後頭部を殴られて気絶する。途中から依頼人になる美女とは恋仲になるし、ハードボイルドの所謂「定番」をおそらくは意識しながら書かれたのだろう。その上でチャンドラー氏の長編の多くと違って、プロットには破綻がなく、きれいと言うか鮮やかにまとまる。その分、却ってパロディめいて感じられなくもないんだが。

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    2022年12月31日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    こんなの第一作としてぶっこまれたら次作も期待する作家だよな

    探偵小説 ハードボイルドの主人公は
    一直線に自分の信じたままに進んでトラブルが舞い込むけど
    粗野で暴力的な相手、敵対する人物には強がりに見える
    頭と口を駆使して精一杯の皮肉と当てこすり、減らず口を叩きまくり
    窮地をなんともないように装いながら脱出口をフル回転で探しまくり
    ちょっとした幸運も味方に泥だらけ痣だらけ、フラフラになりながらも
    まるで何もなかったかのように一歩前に進む

    それが一匹オオカミ、”タフガイ”を肉体的にも精神的にも体現することで
    自分自身を実体化するかのように

    しかし、ある時を境に真実に急激に近づいてから
    それを

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    2022年12月20日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    純文学作家が本気で書いたハードボイルド小説。
    ストーリーや伏線の骨太な感じが重厚感のある雰囲気を作っていて、とても楽しく読めました。
    一言で言えば、かっこいい小説。
    おすすめの一冊です。

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    2022年11月02日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ガチのハードボイルド。電話応答サービスとか、懐かしいあの時代に引き戻される。
    人物のセリフとか所作から、より深いものを読み取らせる描き方はさすがだ。

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    2022年10月27日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    最初から種あかしをされているのでポール・オースターだなあと後付けで思えるけれど、普通に数十年前のアメリカンハードボイルドで面白かったです。

    第19章はオースターの文体だし、家族や男女関係にかかわる描写もやっぱりオースターの文体でミステリーだけではない味わいが良かったです。

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    2022年10月11日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    私立探偵マックス・クラインが受けた依頼は、元大リーガーの名三塁手チャップマンからのものだった。MVP常連の人気選手ながら交通事故で片脚を失い、現在は議員候補となっている彼のもとに、脅迫状が送られてきたのだ。殺意を匂わせる文面から、かつての事故にまで疑いを抱いたマックスは、いつしか底知れぬ人間関係の深淵へ足を踏み入れることになる――。ポール・オースター幻のデビュー作にして、〝卑しき街を行く騎士〟を描いた正統派私立探偵小説の傑作、ついに解禁。

    まさに、王道の私立探偵小説といったところ。

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    2022年10月02日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    久々に、ハードボイルドらしいハードボイルドを読んだ。出て来るキャラクターも立ってるし、主人公のクラインもハードボイルドの私立探偵として完璧だ。比喩や軽口へらず口がとても生き生きとして楽しい。

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    2022年10月01日