ポール・ベンジャミンのレビュー一覧

  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    これがオースターなのかと思うほどのどストレートな王道感。
    この作品を経ての、ニューヨーク3部作なのだなと。
    スタジアムの情景から始まる、親子での野球観戦の描写が本当に素晴らしかったです。

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    2022年10月01日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    インテリ私立探偵という感じ。依頼人が、メジャーリーガーでなかったら読まなかっただろうし。今チャップマンという三塁手は実在するが、これは40年前の小説なので、もちろん別人。

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    2022年09月07日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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     ポール・オースターが、デビュー前に書いていた、しかもハードボイルドという、いわくつきの珍品。しかも、1978年に脱稿したが、6年後の1984年にペーパーバックで刊行という執念の一作である。ポール・オースターをぼくは読んでいないが、彼の書いたものとは思えないくらい作風が異なる正統派ハードボイルド作品が本作であり、彼の手になるハードボイルドはこれ一作きりである。

     そうしたハードボイルド書きではない作家による渾身のハードボイルド小説という舞台裏を思うと、もったいないほどの秀作が本書である。主人公のマックス・クラインは、もちろん私立探偵。キャラクターが立っているのでシリーズ化されてもおかしくない

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    2022年09月07日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    オースターの幻のデビュー作。オースターだとわかって読んでいるのでオースターっぽいなと思うところもある。ハードボイルド探偵小説。余韻が好き。

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    2025年03月06日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    オシャレだと思った
    マックス・クラインのキャラクター性がすごく良い
    私がクラインだったら、燃え尽き症候群になりそう

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    2023年06月21日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    著名な元大リーガーからの依頼で、脅迫者を追う私立探偵を主人公にしたハードボイルド。人物描写も良いし、なかなか巧みに書かれてはいると思うが、どうしてもその前日に読んだ「真珠湾の冬」作品と比べてしまうので辛口の☆になった。

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    2023年02月13日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ポール・オースターが別名義で執筆した幻のデビュー作品。巧みな語りは正にオースターそのものだが、今作は王道の王道を行くド直球のハードボイルド私立探偵小説である。炸裂するワイズクラックに錯綜した人間関係、美女との逢瀬に裏社会のドンとの確執など、お約束を全て網羅した職人的な仕事ぶり。主人公の家族周りの設定も気が利いており、痒い所にも手が届く。強いて言うなら、上手過ぎて逆に特出すべき所が見当たらないのが欠点と言えるかも。<ニューヨーク三部作>は定型的な探偵小説に対する一種のアイロニーと捉えるのは流石に考え過ぎか。

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    2022年09月25日