青山誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年(2019)のNHK大河ドラマ『いだてん』を見るつもりで、昨秋にこの文庫が発売されてすぐ購入した。
なにしろ金栗四三という人のことはまったく知らず、名前すら初めて聞いたので少しでも知っておこうと思って。
で、大河ドラマ放映開始が近くなってきたころに読み始めたものの、金栗四三の部分だけ読んだら満足してしまい、途中でそのまま放置。
この話題にはなぜかあまりピンと来ず、どうにもワクワクしないので、結局ドラマも見ないまま時が過ぎた。
そして6月に入り、『いだてん』の第二部が始まるとの番宣をNHKで見たとき(二部構成であることも知らなかった)、早口でわめき散らしながら動きまわる阿部サダヲさん演じる田畑政治があまりにハチャメチャで、嘉納治五郎(役所広司さん)にぶん投げられたりしていて「なんだなんだ、めっちゃおもしろそうだな」とワクワクしてしまった。
てことで、第二部から見始めた。
となると思い出すのがこの本。
ここでしっかり読んでおこうと思って、ちゃんと最初から読み始めることにした。
で、今改めて読んでみたら、とぉっても良かった。
本にはやっぱり読みどきというものがあるのだわ。
臨場感のある歯切れの良い文章が、スルスルと頭に入ってくる。
田畑政治の行動力と指導力に、笑いながらも、こんなすごい人がいたんだと心底尊敬。
1964年の東京オリンピック開幕の章では、ここに至るまでにどれだけ大変だったかと、私まで万感の思いがあふれ涙が出た。
そして田畑の最期にも……。
戦争ってなんて無粋なんだろうか。
こんなに純粋にスポーツを楽しみたいだけの人たちが、本当にただ純粋にやりたいだけなのに、戦争に邪魔される。
ホント間違ってる。
戦争なんてマジくだらない。
スポーツを自由に楽しめる世の中こそ平和なのだ。
来年、2020年の東京オリンピック、田畑政治氏も絶対空の上から見てる。
この本読んだら、私も俄然応援したくなってきた。
田畑の思いを、これからもずっとずっと、受け継いでいかなければ。
ちょっと、そこの国とそこの国とそこの国とそこの国、ケンカしてる場合じゃねぇぜ!
最後にひとつ、この本、たまに誤植があるのが残念ですな。
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Posted by ブクログ
朝ドラ『らんまん』が放送されていた頃に手にしてから、ずっと積読状態だったのをようやっと読み終えました。
「日本植物学の父」と称される牧野富太郎氏の生涯を分かりやすく紹介してくれています。彼にまつわる土地、建物、そしてもちろん植物の写真も多く掲載されて読みやすいです。
しかし、牧野氏の生涯は本当に破天荒というかドラマで語られた以上にただ、ただ植物学のために生きたんだなぁ…と。彼の中の優先順位は明確で、家族や自身の生活でさえも植物よりは下に置かれてしまう…身近にいたらめっちゃ迷惑!おそろし〜と思う描写が盛り沢山で驚いたが、彼の並々ならぬ情熱が本物だからこそ窮地に陥るたびに何処からか救いの手が延びてくるんだなぁ、天才ってそういうものなのかもな〜としみじみ感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ波乱に満ちた笠置シヅ子の人生。本名亀井静子。義父義母に愛情豊かに育てられた(本人は実の父母でないと最初は知らなかったのだが)。大正3年生まれ。松竹学劇部(後のSSK)で活躍。服部良一との出会いでジャズに本格的に取り組む。戦前は敵性歌手として苦難の日々であったが(吉本せいの息子で9才年下の穎右と恋愛、穎右の子を妊娠するも、子(エイ子と命名)誕生前に穎右は結核で死亡)。戦後、服部良一と再開、「東京ブギウギ」でブギウギの一大スターに。しかし、流行歌は時代物。占領下の日本ではアメリカナイズされたブギウギがもてはやされたが、1951年の講和条約により独立回復。あまりにも進駐軍に媚びを売りすぎた反動からブギウギは注目されなくなり、美空ひばりはじめ三人娘の登場など笠置シヅ子の人気は過去のものとなってしまう。もともと、子を養うために必死で歌手を続けることがシヅ子の歌い続けることの第一の目的だったので、時代の潮流にさからざず、あっさりと歌手を引退。しかし、その後は芸名を「笠置シズ子」と改めて女優として活動再開。ドラマやCMのオバチャン役として活躍。1985年(昭和60年)に70才で永眠。
戦後の混乱期に数々の流行曲が現れたが、ブギの軽やかなリズムで老若男女をとわず国民をウキウキさせてくれ彼女の半生は山あり谷ありではあるが、ブギのリズムそのものの終始躍動感に満ち溢れていた。