吉田恭教のレビュー一覧

  • ネメシスの契約

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    7月-11。3.5点。
    厚労省向井シリーズ。ペースメーカーの誤作動による死亡、調査すると裁判官の子息。心筋梗塞、これも裁判官の子息。
    ある事件の死刑判決の関係者が、続々被害。
    また、人権派弁護士の子供も誘拐される。
    真犯人は、死刑を免れた元犯人なのか。

    前作もそうっだが、トリックの視点が独特で面白い。ラストは二転三転させ、あっという間に読んだ。次作も期待。

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    2018年07月27日
  • 亡霊の柩

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    私立探偵・槙野康平と性同一性障害の女刑事・東條有紀が活躍するシリーズの五作目。ただの人探しから大きな事件に繋がっていく過程は予測不能で面白いが、シリーズの特徴であるオカルト要素は弱く、ごく普通の警察小説を読んでいる感じでやや残念。
    ただ本作は槙野の過去が決着するので、シリーズを通して読んでいる人は必読の一冊だと思います。

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    2018年07月05日
  • 亡霊の柩

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    警視庁の刑事・東條と、私立探偵・槙野が活躍するシリーズの第五弾。
    今作は、過去のシリーズの様なオカルト風の色合いは全く無く、普通の本格ミステリになっていた。トリックに力が入っていて(個人的には無理があるトリックに思えたが)、まあ面白かった。あくまでも正攻法で捜査をする東條刑事と、時には不合法な手段も使う槙野探偵が、それぞれのやり方で事件に絡んでいくのがこのシリーズの魅力。今回も巧く生かされていた。
    ただ、タイトルが内容と合っていない気がしないでもない。

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    2018年04月28日
  • ネメシスの契約

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    向井シリーズ第2弾。
    父親が犯人とされた首切り殺人事件の真実を探る新聞記者の周防と、医療ミスの疑いのために心臓麻痺で亡くなった患者の死因を調べる向井の2人の目線で前半は描かれる。
    そこに目黒で発生した中学生の死体遺棄事件を調べる捜査一課の話も入り込んできて、登場人物も多く、なかなか話が繋がらない展開に少し飽きてしまう部分もあったが、周防と向井が知り合い、協力して事件を追うようになってからは、一段と面白さを増す。
    しかし、第1弾の時も思ったが、向井がトリックを見破る時は不自然極まりない。トリックは他の作品では見かけない、かなり本格的なもので、凄いとは思うけど、向井の「長いものにはまかれろ」の日和

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    2018年03月29日
  • 化身の哭く森

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    元刑事の探偵と、訳あり美人の女刑事が活躍するシリーズ。互いに別の事件を追いながら、それが関連してきて協力し合うといういつものパターンで、今作から読んでも支障は無いが、シリーズの順番通りに読むと関係性が良く分かるだろう。
    暗い話だが小説としては面白く、トリックも謎解きもまずまずだと思う。これで決め手となる手掛かりがあれば言う事無しだった。このシリーズ、更に続きそうで愉しみ。

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    2017年10月27日
  • 化身の哭く森

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    私立探偵・槙野康平と性同一性障害の女刑事・東條有紀が活躍するシリーズの四作目。シリーズの特徴であるホラー要素が薄味なのは残念ですが、山の祟りに見せかけた強引なトリックと意外な動機は結構好み。愛着のあるキャラとお馴染みの展開は相変わらずの面白さで楽しめました。女探偵・早瀬のことや東條の恋の行方が今後楽しみです。

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    2017年09月15日
  • 可視える

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    オカルト風味の警察小説。懲戒処分で刑事を辞めた探偵・槙野と、性同一性障害の女性刑事・東條が個性的に描かれていますし、最初無関係だった二人が次第に繋がりをみせる展開で引き込まれます。
    トリックは少々唐突に感じられるのは残念ですが、真犯人の意外性とサイコパスっぷりが印象的でなかなか読み応えがあります。

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    2016年09月22日
  • 堕天使の秤(はかり)

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    刑事モノらしく一歩一歩真相へ近づいていくプロセスは惹かれますし、文章もこなれているので一気に読めました。
    ただ、色んなテーマやドラマを詰め込み過ぎなのと、途中から思いもよらぬ方向へ進んで行くので若干振り回された感がありました。
    また、事件にこれといった特徴がないのと、「組織」「臓器」など手垢の付いたキーワードで真相が予想し易いのが難点かなと思いました。

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    2015年02月23日
  • ネメシスの契約

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    ネタバレ

    根っこでつながっている事件に対して
    3人の視点から並行して語られる形になってるけど
    2~3ページごとに登場人物と場面がコロコロ変わって
    何がなんだかわからなくなる。

    作者が一度に書ける文章量と思わしきボリュームごとの
    場面転換がひたすら繰り返される流れになっていて
    読み辛すぎてイヤになってくる。

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    2013年12月28日
  • ネメシスの契約

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    「実父が犯した殺人事件を追う記者」、「医療ミスの調査から事故に見せかけた連続殺人事件に気付く厚労省職員」、「弁護士の息子誘拐事件を追う刑事」の三つの話が平行して進みます。これらが徐々に繋がるさまが絶妙で惹き付けられます。文章も読み易いので楽しめました。
    しかし、設定や殺害方法に無理がありますし、二転三転する真相も読者に与える情報が不足しているので取って付けた感が否めないなど、全体的に粗さが目立つ作品でした。

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    2013年12月04日
  • ネメシスの契約

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    ネタバレ

    やっと読み終えました。急ハンドル切ったみたいな意外な結末。面白かったけど、登場人物多くて混乱してしまいました。トリックもかなり凝っててよくわからなくて、何度もその部分読み直してしまいました。

    人権派弁護士によって、幼女3人も殺したのに死刑を免れ、8年間も病院で三食昼寝付きの生活を送り、娑婆に出たら今度は手厚い生活保護で月に14万円ほど支給されているって・・・結局いけしゃぁしゃぁと社会に戻ってきたけど罪を償ってないじゃない? 何だかなぁ・・・これって納得できないです。人権派弁護士は犯罪者の人権のために頑張ったと満足してるかもしれないけど、こういう犯罪者をあっさり解き放ってもらっちゃ困ります。

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    2013年09月24日