池田純のレビュー一覧
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現代の再建屋 池田純氏の横浜ベイスターズ経営再建の物語
氏曰く、山本七平の「空気の研究」を参考に、目に見えない、自分ではコントロールできない空気を、どう味方につけるか。
空気は良くも悪くも人を支配している、その空気を味方にすべく、改革をおこなってきたのは本書「空気の作り方」です。
空気のつくり方 それは、企業を、商品を、自身の成し遂げた仕事を、世の中に「成功」と認識してもらうための秘訣といっています。
マーケティングによりデータを集める。だが、データはあくまでの確認作業といっています。確かめるものなのです。
人間が数字にとらわれるようでは、人間が数字に操られるようではいけません。ほんとうに -
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DeNAベイスターズ初代球団社長の池田氏が自らのマーケティング論を振り返った本。球団による球場体験づくりや地域を巻き込んだマーケティングがまだ一般的ではなかった頃からスポーツビジネスの未来を解像度高く描けていたことが尊敬に値する。常に越境をして「楽しい」「カッコいい」の感覚を磨き続ける姿勢が、自分が求める姿勢に酷似していてとても共感したし、うまくロールモデルにしていきたいと感じた。
解像度を高めるには、ビジネスそのものを広く深く見渡して構造化することが大事と言われるが、池田氏は知識の深堀りと顧客目線の収集、そして課題や世界観の言語化という王道をいって愚直に形にしたからこそ、人気球団としてのベ -
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めちゃくちゃタメになった。もともとプロ野球が好きで、球団経営に興味があって、そっちの道に進むことも考えていたから、成功者はこういう風に考えるんだ、とか、簡単そうに書いてあるけど、実際すっっっっっっごい大変だろうなって思ったり。卒論執筆当時から落ち着いたら絶対読みたいって思ってた本をやっと読むことが出来た。いまは全然スポーツも経営も関係の無い職についているけど、いつかもし何かの縁があってそういう世界に行く時になったら、バイブルとして参考にしようと思った。読むことは簡単、サービスを受け取るのは簡単、だけど生み出すのは超絶大変。ホントに尊敬する存在。また池田さんの著書読みたい。勉強になりました。
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確かにビジネスパーソン必読、デスわ!
書いてあることはシンプルな経営論。
プロ野球、そして球団は特殊な事情があるかもしれないが「株式会社」として考えれば本当にシンプル。
それは会社として存在し続けるためにやらなければいけないことが明確だからだ。
課題を一つずつ真摯に改善すべく、経営の目線で実行を重ねていったのが、この池田(元)社長だ。
すごいなぁ。35歳で社長就任。
この本を執筆時で41歳か・・・。
若さ&野球経験者でも無い故に様々な軋轢があっただろうが、ちゃんと結果を出した。
最近色々な人と会話をすると、物事の課題を洗い出す事は出来る。
課題の解決策も話合いの中で見つけることが出来る。
しか -
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"DeNAベイスターズの球団社長を経験した著者のスポーツビジネス(主に野球)論。実践的な話が多く、スポーツ全般のビジネス的な側面を学ぶ良い教科書になっている。
球団社長に就任したのが35歳。最年少の球団社長。しかし、この仕事に就く前には2回もの社長経験をしている。才能ある人材がスポーツ経営を任されたことで、生まれた成功事例ともいえる。
就任直後にチーム関係者に以下のようなことを語ったとのこと。
私は経営者であり、球団全体、全社全体の再建・再生をすることが役割だ。
チームは大きなものだが、球団の一要素。
観客とファンをどんどん増やし、全試合満員にする。売上と利益をもっと増やす。それが -
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ここ数年、マーケティングは疎まれる傾向にあったと思いますが、組織を前向きにさせるのは、結局は集客の力だということが、USJはじめさまざまな事例からわかると思います。
ドラッカーが言った「顧客の創造」。
これを可能にするのは、やはりマーケティングの力なのだと思います。
いわゆる「これをやったら売上が上がる」という小手先の話ではな
く、どんな手順を踏んで真因に迫っていくか、どんな手を打つか、
どう実行させるかというプロセスの話が中心に書かれています。
優れたノウハウがあっても、それを実行に移す段階でマネジメント
の壁にぶち当たってしまう、というマーケターやコンサルタントに
は、学ぶところの多 -
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今季で球団社長を退いたばかりの、前横浜DeNAベイスターズ社長・池田氏の著作。
マーケティング本として売り出しているが、中身は池田氏の経営哲学本と言える。本人がマーケティングこそ経営の神髄と考えているからこそ、両面的な性格を有した一冊となっている。
DeNAに経営母体が変わっても、チームは相変わらず最下位争い。にも関わらず、前代未聞の勢いで来客数を伸ばし続け、球団財政を健全化し、球場のTOBまで成功させた池田氏の、経営に対する考え方が実例を交えて縷々語られる。
具体的な手法も参考になるのだが、それ以上に経営と言うものをどう捉え、どのように社内外と・仕事と向き合ってきたかをひしひしと感じら -
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前半は失敗録。恨みつらみを書いている節もあるが、リアルな感覚で非常に面白い。
後半はスポーツの可能性について俯瞰的にまとめていて、目新しい思想はないが、よく言語化されているのでメモ。
◾️地方に行けば行くほど、元気玉、みんなの活力になるような存在が必要です。
人口減少の影響は真っ先に地方にあらわれます。少子化、こどもの心身ともに健康な成長、働き方改革とそれに伴う余暇時間の増大、高齢化、医療費、コミュニティの必要性・・・
スポーツは、これらの社会課題を解決する万能薬になりうる、数少ない存在。
◾️地域密着は、地域で生活する方々との接点づくりから始まります。
多種多様な接点をつくり、地域にそれ -
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弱かった横浜の人気がなんであれほどまでに回復したか具体的な経営手法を詳細に解説しているため、「球団経営」が好き・興味がある人には面白い本だと思う。全額返金Ticketとか連射バズーカとか無茶苦茶な企画をしたりしていることは知っていたけど、その裏では常に「ファン」をどう楽しませるかを過去の常識にとらわれずにチャレンジしていた結果であることがよく分かった。「強くなったからお客さんが増えた」ではなく「お客さんが増えたから強くなった」という事例で、「勝つことが最大のファンサービス」がすべてではないと考えさせられた。中からではなく外の環境の変化のために常識にとらわれず「非常識」にチャレンジするのは、自分
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以下、メモとして。
- [ ] 僕はこれまで、ベイスターズをはじめ、様々な企業のリーダーを務め、結果を出し続けてきました。組織を「維持・管理」するだけではたどり着けない非連続の成長を求めて、開拓者精神を持って、ブルドーザーのように新しい景色と未来を切り拓いていく「イノベーション・パイオニア」型のリーダーとして。
- [ ] だから僕はこれからも、「イノベーション・パイオニア」型のリーダーとして「自分にしかできないこと」にこだわりたい、と思っていました。それが僕のアイデンティティであり、存在意義であり、役割だからです。
- [ ] 批判は「伝書鳩」でやってくる。
- [ ] マーケティングと