上條淳士のレビュー一覧
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短い作品だけどなかなか読み進まない。
平易で読みやすいストーリーなのに一語一語に込められた思いが濃厚で、自ずと時間が掛かってしまう。「僕はかぐや姫」はそんな作品。
残りわずかな17歳の物語は、高校時代の自分と激しく共鳴する。濃厚なのは作者の思いではなく、呼び覚まされた17歳の頃の自分の思いかもしれない。
至高聖所は主人公が高校生から大学生に成長したためか精神のカタチが幾分ハッキリした感じがする。それに合わせて登場人物(姉や真穂)も多面的な表情を見せるようになった。男性は概して薄っぺらな気はするが、、、
舞台はおそらく作者の出身校である筑波大学。一度だけ行ったことがある。確かにバカっ広くて人が -
Posted by ブクログ
強い男って単純に憧れるもんです。
もう本当に、今更言わずもがなだけど、絵すっごいきれい。いらないものも、(闘う男なのに)汗臭さもナシ。
そりゃーPUFFYの亜美ちゃんも『TO-Yが理想の男性』って言うよ。
格闘技とか全く疎いけど、柴ちゃんとユカリちゃんはすごいかっこいいからね。
ユカリちゃんはトヨエツっぽいと思う。上條氏トヨエツ好きだから。「NIGHT HEAD」の挿画見たい…夜の頭なんて言ってる場合じゃなかったのに。
田島昭宇氏とのコラボで誕生したREDとASHもため息です。
なんであんな美しかっこいい絵が描けるんですか?
頭悪そうな感想でスマセン。 -
Posted by ブクログ
イラスト系漫画の走りとでもいおうか。この物語は、一枚一枚がきれいなイラストから構成されている。それゆえ生身の感情はコマから剥離して、ある種淡白な形で読み手へと届けられる。
しかし不思議なのは、この複数のイラストから構成された漫画には、妙な「生活感」があるということだ。沖縄のうだるような暑さ。バイクで怪我した時の痛み。車が切っていく生ぬるい風。
何故だか、皮膚が感じるであろう全てのものが鮮やかに再現され、その隙間を埋めるように、淡白に受け取られた感情に色付けがなされていくのだ。
それはある種、セックスに似た行為。もしもここまで計算した上でタイトルをつけたのだとすれば、改めて作者へ感動の拍手を捧げ