松重豊のレビュー一覧
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ネタバレ雑誌クロワッサンで連載しているのを時々読んでいたのでまとまったと知って楽しみに手に取りました。
言われてみれば確かになぁと納得する話が多くて、しかも面白い。
特別文がうまいという感じではないけれど、視点や裏話的な話題で引きつけるのが上手という印象。
タケノコを野菜でも果物でもない謂わば木材、と言ってしまうことに驚いたけど言われてみると確かに。
口に出して言いたい言葉の上位にランキングされる「いぶりがっこ」
読んで吹き出しました。いぶりがっこちゃん(あひるなんです)っていう絵本あったの思い出しました。
そうだ、松重さんは猫村さん演ってたな。よく引き受けたなぁと思いつつ当時楽しみに見ていたっ -
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いやー。腹が、減った…
非常に読みやすいエッセイ集で、
汚い話で恐縮ですが、夜ごはんを食べながら孤独のグルメ、トイレに座りながらたべるノヲト。
という松重豊三昧ライフを送るのに一躍買ってくれる一冊でした。
そんな生活に充実感を感じ始めた頃にはあっさり読破。
これからこの本なしの生活が始まると思うと、非常に口寂しい。
身近にあふれるあの料理や、昔懐かしあの一品。そんなありふれた食べ物に、これだけの思い出とストーリーを含ませる著者の感受性の豊かさと経験の豊富さに脱帽。こんな素敵な大人になりたいなあと改めて感じさせられました。
そしてそれぞれの章末には、あべみちこさんのおいしそうなイラストが添えら -
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イラストと、その側に寄り添ってる文章に、味あり‼︎
で、美味しい、です。
おもろいタイトル。
小松菜餃子
海苔の話も面白かった。冷たいバター巻き、6Pチーズ巻き。
ワカメと牡蠣のバター炒め。
蒲鉾、わさびとオリーブオイルで。
のりメンチと、千代の富士
長崎の茶碗蒸し専門店‼︎『吉宗 よっそう』行けるかな⁉︎
鏡開きと母の踵
釧路の『蕎麦寿司』
うずらのピータン
南関あげ
オニオングラタンスープ、玉ねぎの切り方
姫林檎とゴルゴンゾーラのピッツァ。
クミン入り味噌汁。
あとがきで知る。
イラストレーターさんとの関係。
じゃなきゃ、あの味だせないよね、の。
コンビ‼︎と、呼ばせていただく。
表 -
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松重豊さんの食べ物エッセイ。目のつけどころが面白く毎回クスッと笑ってしまうこと間違いなし。まず目次をみるとおつまみ、肉と魚、もう一品、麺もの、ごはん汁もの、甘味、おみやげにそれぞれの食べものがわかれていて、メニュー表のようになっている。どこから読んでもお好きなようにというスタンス。自分の好きな食べもののページから読んでもよし、もちろん前から順々にせめてもよし。
例えば、茶碗蒸しを読んでみようと思ってページを開けば、「史上最悪の衣装(外側のオレンジ色の臭いの強い部分のことだろう)をまとったヒロインは全裸になって卵液に沈む」とか秀逸の副題がついている。この副題が面白くて、文章を読むと「あぁ、そう -
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ネタバレエッセイ文面でも松重豊さんがもぐもぐしている姿を思うと、孤独のグルメを見た気分になり、あべみちこさんが描いた挿し絵も素敵だった。松重さんのしっかり食べたい・味わいたい欲が読んでいて伝わってきて、プライベートの根っこ部分もグルメなんですね〜と嬉しくなった(*´艸`*)
『七草粥しかり。おせちとお雑煮で口の中がお行儀良く「和」になっているお正月明け、ソースやチーズやマヨネーズで心をかき乱したいじゃないですか。このタイミングでわざわざお粥食べますか。だって体調万全ですよ、何なら焼肉屋に行きたいぐらいだ。…(中略)しかし、ある日を境にお粥の概念が覆された。』
2025.5 -
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ネタバレたべるノヲト。
松重豊
発行:2024年10月10日
マガジンハウス
初出:「クロワッサン」2022年6月~2024年8月連載
+書き下ろし
松重豊氏は、悪役が多かったが、俳優の他に作家など栗エイティブなイメージもある。脚本を書いたり映画監督をしたり。また、孤独のグルメの独白もそうだが、NHK-BS「英雄たちの選択」のナレーションでも、独特な声と口調が脳裏に残る。このエッセイを読んでいると、あのしゃべりがそのまま甦ってきてインパクトがある。
今年公開された『劇映画 孤独のグルメ』は著者が製作、脚本、監督、主演を務めているが、2年前の夏頃からシナハン(シナリオハンティング)をしていたそうだ