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そうだ京都、行こう。
今の時節、なかなか旅行も行けない。
この本を通して、京都の太秦映画村、楽しんでは。
近くにある広隆寺、弥勒菩薩で有名。
実は中は空っぽで、軽くして、火事などの時にはすぐ持ち出せるとか。
俳優も、自分を空っぽにして、その役になりきる。
松重豊さん、
個性派の名バイプレイヤーの著者、
最近は「孤独のグルメ」で有名。
下積み時代の話や、映画村の話、
クスッと笑いながら、あっという間に読めた。
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「孤独のグルメ」で井之頭五郎役を演じる松
重豊氏の初の著書です。
前半が小説、後半がエッセイという構成です。
いずれも俳優業という視点から描かれた世界
観があり、「なるほどなあ」と普通では感じ
ることができない視点からの考察が新鮮です。
残念ながらグルメに関する記述はないですが、
十分に楽しめる一冊です。
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まさに「軽妙洒脱」という言葉がぴったり。
松重さんの言葉運びがお洒落で柔らかく、上品すぎずで、とても心地よかった。
なかなか知ることのできない役者さんから見る世界、興味深いです…
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前半は夢十夜のようなショートショート。
10篇あるからやはり夢十夜をモチーフにしたのかも。
気がつくとある演劇の現場にいて、その場で自分なりに察した想定で演じるが、実は…という構成。
前後のプロローグ、エピローグの弥勒菩薩とのやり取りが色を添える。
後半のエッセイもだが、どうにも「孤独のグルメ」での作者の独白の語りで聞こえてしまう。
いい味出てます。
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「愚者の譫言」は、世にも奇妙な物語みたい。
「愚者の戯言」は、楽しくもおいしいエッセイ。おいしいだけじゃなく、時々トイレの話もあるけどww
文章が私の脳内で「孤独のグルメ」の五郎さん語りで再生されるのが面白かったです。
これは、松重豊さんファンは読んで損はないと思います!
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松重さんを見ると、仕事ついでに訪れた街のなんてことのない定食屋でラーメン屋で、旺盛に時間を忘れて食べるあの姿が浮かぶ。でも、実際は少食で撮影前日は食事を摂らずに本番に臨まれるとか…。
今日は腹の空かした営業マン、明日は謹厳実直な検事、ある時は不妊の原因を抱える若妻を娶った夫、その前は警視庁マル暴刑事…と善人から悪漢まで様々な役が役者という『器』に、入ったり出たり。
松重さんは、時にその器をしげしげと眺める。溜め込んでいるように見えるが、その実、そこは何も入っていない『空洞』なんだ。だから、良いんだ。その中身をあれこれ考えるのが役者の作業。そう、与えられた役を自分なりに思案し演じるのが役者の仕事なんだ。
そのことを示唆してくれたのは、京都での撮影の合間に訪れたお寺で眺めたある仏像だったと坦懐。
その体験をモチーフに、本書の前半の連作短編小説〈愚者譫言(ぐしゃうわごと)〉が編まれた。
主人公はわずか3行の台詞が出なくなった端役の役者。ある秋の雨の日、雨宿りを兼ねて撮影所の道すがらにある古刹 広隆寺に足を踏み入れる。御本尊 国宝 弥勒菩薩半跏思惟像に対面するや、自分をさらけ出したくなるような安らぎを憶え、閉門まで座してお顔を拝む。その帰途、寺の受付にいた老人とバスに乗り合わせ、話しかけられる。『先程まであなたが熱心に見ていた菩薩さんなぁ、中は空っほですんや』と語るや、その空洞の理由に加え、『あんたみたいな人の愚痴もぎょうさん入るようになってますねん』。その老人の指摘から、自身の役者人生を重ね、意識は様々演じてきた記憶を呼び覚ましていく。
いずれも幻想さと妄想が入り混じり、絶妙にまぶされた虚実がスリリングさを醸し、きちんとオチも用意され、ベタな表現をすれば、よくできた4コマ漫画的であり、演劇風にいえば『序破急』展開が行き届いた構成になっている。プッと吹き出し、唸った作品が何編もあった。
後半は25本のエッセイ〈演者戯言(えんじゃのざれごと)〉となっており、役者としての日々、修行時代のエピソード、役者として食えず肉体労働に励んだ下積み時代の記憶…を綴る。
エッセイはたまたまサンデー毎日で読んだことがあり、明大文学部出身だけあって、達者な書き手の印象を持っていた。
ただ、小説となると、頭に浮かんだモチーフを押し広げていく構成力が求められる。松重さんは2020年春の緊急事態宣言下『謹慎蟄居生活』を余儀なくされ、役者なんて所詮『不要不急』な稼業。57歳、ユーチューバーやれるほどの芸はな… と自嘲しつつ、PCに向かい『妄想』をええいままよと1日1編打ち込んでいく。
処女作にして、いきなり手練な筆力。今風の言葉を借りるなら二刀流?余技にしては格好よすぎますぜ!松重はん。
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松重豊さんの短編小説&エッセイ集。
前半の短編小説は、俳優さんならではな内容で楽しく読めました。
後半のエッセイは、最近のお仕事から思いで話まで幅広い内容で興味深く読みました。京都の撮影所仕事の時期が、お若い頃の話なんだろうけどイメージよりかなり質素でびっくりした。
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面白い。登場人物Aは、あの人かな?と想像しながら読む。大林組の勘違いやどこまでがホント?な俳優業の現場の様子、色々クスッと笑える。また字が大きいので、サクッと読み終える。
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前半はフィクション、後半はエッセイというお得な1冊。松重豊さんは俳優として大好きなので先にエッセイから読んでしまった。おもしろかった。そして前半の小説。連作短編なんだけれどコミカルさと奇怪さが独特で、荒削りさは感じるけれどとても好きでおもしろかった。松重さんの書くものをまた読みたい。光石研さんとの会話が好きだから博多弁で書いてほしいな。読後ますます松重豊さんが好きになった。今後も楽しみ。
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松重豊さんの短編小説+エッセイ集。
松重さんの声で脳内で再生される。YouTubeは読み終わるまで観ないと決めてたのだが、脳内で聞いたあの声、そのまんまだった。そんな鍛えられたFMヨコハマのリスナーひとり。
短編小説は、2、3編よむと、次は何がはじまるんかと構えている自分に気づく。私たちは役を背景とともに、神の視点から、前後の文脈も含めて理解するけど、それは鑑賞者側の特権なのだと改めて思う。
ここに登場する主人公は目の前にあることからしか世界を理解する方法がない。自分が誰であるかなんて、鏡がないとわからないし(そもこも鏡は楽屋くらいにしか無いし)誰かとの相対的な関わりの中でしか自分の立ち位置がわからない。まさに「空洞」の中を描いている。動いては何かにぶつかって、反射してくるなにかをとらえて、それを繰り返して見えてくる、自分を包む世界の輪郭。空洞を包む形が見えたかな?と思うと次のエピソードへ。
エッセイもよかった。年齢のことをいう役者さんのエッセイはいろいろ過去にも読んだけど、松重さんの「加齢」は何においても「スパイス」?「うま味調味料」だと思う。何かができなくなったり、諦めたりする先に「その人の味」が出る。それを引き出す人に恵まれて、ご自身も活かし方をわかってるように思う。
廃油業の話と、時々挟まれるトイレの話と、孤独のグルメのエピソードの話が好きです。
年末の孤独のグルメも楽しみにしてよう。
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孤独のグルメ以来、大ファンです。
松重さんっぽさが出ている文章に好感。
というか、この「ぽさ」が表現できるあたり、作家としての力量も凄いのでは?(笑)
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前半は俳優の現実世界とちょっとだけ繋がっているようだけれどシュール(と言っていいのか分からないけど)な短編集。後半はそれらの物語が生まれたきっかけが垣間見られるようなエッセイで、おもしろかった。ドラマを見るような感覚。
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エッセイ25編+短編小説12編からなる、取り敢えずエッセイ集。
巧い。連載されていたエッセイも短編小説もどちらもエッセイと小説の境目が面白い。帯にある通り、軽妙洒脱な筆致で描かれている心象風景が心地よく、読みやすく書かれていました。
エッセイ・小説ともに役者としての立ち位置や物の見方などがブレずに最後まで書き終えた感が満載です。
小説家や役者を目指している人はそれを極めている人のエッセイなどを読んで無駄はないと思います。物事の見方やそれに対する矜持など参考になるかもしれません。
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全部エッセイと思って読み始めたら最初のは短編小説だった。松重弁護士ってあまり観たことないかも、私?松重医師も記憶に無いな〜。松重知事は好きだった。それにしても「食えるようになる」まではハードだな、役者業!それでも続けてる人たちに活躍の場がありますように。
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前半は、短編小説12編。俳優としてさまざまな役で活躍されているのだが、面白い描写で表現しているなぁと感じた。
けっこう強面役のイメージがあるけれど別キャラも演じてますし…
孤独のグルメシーズン9がこのあいだ終わってしまいましたねぇ…
味わい深い番組なので、また次期待します。
後半は、エッセイだがこれまた日常にあった演者の戯言的な…まさにそう。。
ほのぼの感あるステキなイラスト入り。
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俳優の松重豊氏の短編とエッセイ集
ずっと脇役でご活躍されていたと思ったらしっかり主演ドラマもお持ちの方で、そのドラマもしっかり長年続いていらっしゃるという♫
私もあのドラマのファンです
さて、前半の短編集は最初どうも著者のリズムにのれなくて???という感じでしたが後半のエッセイは楽しく拝読いたしました
言葉や文章の端々に趣味や見識の広さを感じさせてくれます
俳優という職業を少しだけ垣間見た気がしました
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小説にしてもエッセイにしても、仕事としての目線でみる俳優業は一般人のぼくらの眼差しとは全然違った趣が感じられて、面白かった。
毎編クスッとくるような軽妙な筆致が良い。各タイトルの語感やリズムもよくてたのしい。
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2021.3.13
家族で『孤独のグルメ』ファンなので読んでみた。
前半の短編連作小説はちょっとよくわからないところもあったけど普段読んでる小説とは全然違っていて、新鮮だった。
文章は頭の中で『孤独のグルメ』の吾郎さんの口調で朗読された。
エッセイは普通に読みやすいし面白い。等身大の松重さんの語りが読めて嬉しかった。
『トイレの神様』の明王の拡大コピーをトイレに貼っている話は笑いました。
役者さんの生活の一コマや、ドラマ撮影中ってこんなこと考えてるんだー、とかロケ弁のこととか普段知ることのできない一面が覗けて新鮮で面白かったです。
サンデー毎日の連載は終了とのことで、エッセイ本の出版はもう無いのかな?書き下ろしの続編に期待。
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文章にはその人の性格が表れるというけど、
松重豊さんの文章はまさにゆるくてシュールで、イメージしていた通りだった。
シュールな役柄が多い印象の松重豊さん。
好きな俳優さんの1人だったので見つけて思わず手に取った。
ある役者が主人公であるフィクション(ですよね?)の短編連作集と、エッセイの2部構成。
作る物語もシュールだった。
最初は「何だこれ?」と思ったが、「そういうものだ」とわかってからはテンポ良く読めた。
エッセイはたくさんあったけれどどれも2ページ半くらいで納まっている短いもので、読みやすかった。
飄々としてて何考えてるかわからなくもある松重さんの内側が、見れるか見れないか、といった印象。
文体も飄々としてつかめない感じだった。だけどゆるくて憎めない。ある意味想定通り。
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松重豊さんがどんな文章書くのだろうと興味津々で手に取った一冊だったが、なんとまあこんなにも才能ある人だったとは。すっとぼけたようなお話が綴られる短編集に味のあるエッセイ。挿し絵も個人的に大好きで素敵なエッセンスになっていた。文字が大きすぎるのがとても残念。
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孤独のグルメファンの父から勧められて読んだ本。
初めは読んでいて何が何だかわからなかったのだが、次第に愉快な気持ちになってきて、なかなか面白かった。
もしかしたら私は、人が思ったままにつづるエッセイスタイルの書物が好きなのかも。