佐藤一斎のレビュー一覧

  • [現代語抄訳]言志四録

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    「天」、「志」という言葉が多用されている。
    自分の見栄や欲望のためではなく、信念や使命のために働くべきだ、という強いメッセージを感じる。
    また、知行合一、知識だけでなく実行が不可欠であることが強調されている。

    しかし、一斎の言葉と比べると、編訳者の注釈の文章のレベルの低さが目立つ。「最近の〇〇は~」というのは、根拠のないただの感想だろう。まあ全部の言葉に一言書きをつけるのも大変だろうが。

    「仕事をする場合には、天に仕えるといった謙虚な気持ちで行うのが大事で、人に自慢しようといった気持ちがあってはならない
    (13頁。第三条 凡そ事を作すには、須らく天に事うるの心有るを要すべし。人に示すの念有

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    2024年05月17日
  • [現代語抄訳]言志四録

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    ー少にして学べば、壮にして成すあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず。

    吉田松陰の師匠である佐久間象山、そのさらに師匠である佐藤一斎。西郷隆盛も座右の書とした『言志四録』。

    誤解されそうな言い方だが、しかし、ただの江戸時代の自己啓発本であった。これを身につけるには、文章を頭に入れるだけではなく、人生観、立ち振る舞い、反射神経、脊髄にまで染み込ませねばならず、経験と読書を照合するような代謝を経て、漸く意味を持つのだろう。

    誰がいつ言ったか、が極めて重要。言葉だけなら、現代にも溢れている。

    同じ美辞麗句、死に際に祖父の言う「正しく生きよ」と、守銭奴の自己啓発ビジネス

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    2023年06月18日
  • [超訳]言志四録 己を律する200の言葉

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    いいんだけど超訳が過ぎて、元々の意味が取りにくくなっているところがあるような気がする。丁寧すぎるのでは。

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    2015年01月28日