西村健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
守っているつもりでいた銀行に裏切られたエリート銀行員が刑務所に入れられ、すべてを失っていく。身についたのは「笑い顔」。まあどうしようもない状況に陥った時に人は笑うしかないとよくいうけど、その笑い顔が固定されてしまうわけ。エリートの転落が上手く表現されている。刑務所内でその不気味な笑い顔がやくざの親分に気に入られて、人間としての誇りを取り戻していく。出所後、自分自身を取り戻す戦いを始めて、銀行の闇をさらけ出すことに成功。失っていった物を取り戻していく。人生のやり直し小説でもある。こう書くと面白そうなんだけど、なんかいまいちツメが甘いんだよなあ
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Posted by ブクログ
おもしろかった。官僚の出世システムや内部事情についてはいろんな「暴露本」が出されていて、今更真新しい情報はそんなになかったけど、官僚の近年の不祥事をおさらいする目的で読みました。
挿入されているエピソードはどれもすごくおもしろいです。
特におもしろかったのが旧通産省であったという「4人組事件」。
なんでも若手の官僚が選挙に打って出るというので、箔つけのためだけに慣例を破って7年くらいすっ飛ばした重役職につけたため、省内ですったもんだがあって…うんぬんという話。
この時選挙に出るために官僚を辞しているのが、棚橋泰文自民党総裁候補「候補」。しかもこの人、父親は事務次官経験者だし、祖父も政治家とい