ミカ・ゼンコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
組織内に、まったく組織とはかけ離れた別のチームをつくって、その組織の意思決定をチェックさせる、これをレッドチームといっています。
レッドチームの目的は、バイアスに侵された組織の意思決定を、正しい方向に向けることで、大惨事を回避することにある。
この本は、世界を新たな異なる視点で見ることで、組織の成果を向上させることを目的としています。
しかしながら、不完全な情報と刻々と変わりゆく競争環境のなかにある組織にとっては、標準化されたプロセスと戦略が最適な結果を生まないばかりか、破滅することすらある。
しかも、組織的な情報処理の手法そのものに欠陥がある場合は最悪でそれが失敗の根本原因にもなりかねない -
Posted by ブクログ
非常におもしろい。Yesマンばかりを囲うのではなく、敢えてRoleとして反論させる人(悪魔の代弁者)ってのを組織の内外に配置するとは。
しかし、僕らのチームでやろうとした際に障壁になるのは、そのレッドチームに如何に権威をつけるかだなぁ。あと、レッドチームへのモチベーションも何に求めさせるか。
『宿題は自分で採点できない』:宿題でずるしていい点とっても、本チャンの試験ではボロボロになるよ、というのは非常に納得。やはりお手盛りの評価では何の意味もない。
レッドチームのアドバイスは『明確で、理にかなっていて、実行可能でなければならない』のはそのとおりだけど、加えて、組織全体を俯瞰しないといけない -
Posted by ブクログ
重要な意思決定にあたって、有効に活用すれば非常に効果が高いレッドチームに関する書。
レッドチームは以下のように活用される。
①組織の主流派による情報分析に基づく意思決定を行う際に、組織バイアスによる重大な過ちを回避する手段として、主流派とは独立した特別なチームを編成し、意思決定者に新たな気付きを与えるために、主流派と敢えて異なる視点からの情報分析(競争分析、代替分析)を行う。
②競合や敵が存在する環境下において戦略を検討する際に、敢えて敵の視点になりきって自組織の戦略に挑戦するチームを編成してシミュレーション(ウォーゲーム)することで、意思決定者の盲点がないかを確認させるもの。
③サイバー・物