筑波マサヒロのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ3巻にして初試合という、シリーズやジャンルで見ると何ともスローペースなのだが、1、2巻の積み重ねは大きく、じっくり描くことの大切さを教えてくれる。若き俊才アデーレがケイトリンを撃破したというのは、最初は地味に感じたものの、じっさいに読んでみるとその衝撃度は極めて大きく、チーム内の苛烈かつ貪欲なポジション争いはスポーツものらしくて非常に良いと思う。特に慣性制御によるストライクフォールの戦術土台そのもの変化や歴史の分岐点の激動を一プレイヤー視点で追う興奮は凄まじく、手に汗を握る展開ばかりである。慣性制御によって一度否定された戦術が、逆に戦術によって才能頼りのアデーレが完封されるというのもシビアで面
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作の衝撃の展開からの主人公初勝利。だが歓喜はそこまでで、本作はその後の厳しい現実を描いた物語である。弟と成り変わるという行為はかなり衝撃的であり、賛否両論あったように思う。確かにシチュエーションとしては素晴らしいが、主人公である雄星自身の名誉はどうなるのか?ずっと「代役」のままで良いのかと悶々としていたわけだが、今作でそれはいい意味で裏切られた。今まではプレイヤー視点だったが、オーナーやスポンサー、慣性制御という新技術を巡る国家間の鍔迫り合いなどにまで視野を拡大したことで、主人公のやらかした出来事の重大さと絶望的な状況がより伝わるようになっている。親代わりだった護がオーナーやスポンサーに食っ
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Posted by ブクログ
ネタバレ《宇宙の王》よりもたらした万能の泥。それを利用した兵器チル・ウエポン。長きに渡った宇宙戦争が終結を告げ、それにより戦争はストライクフォールという疑似戦争の競技へと成り代わった。この物語はストライクフォールのプロに魅せられた兄と、そんな兄よりも一歩先にプロデビューした天才の弟の物語である。
憧れの兄を弟が目指すという構図はよくあるが、その逆パターンは珍しく、天才である弟に抱えた鬱屈や嫉妬、誇らしい気分とがないまぜになった兄である雄星の心理は非常にリアルかつドラマティックである。引き取られた先の家の少女環との友達以上恋人未満の関係、兄と弟による三角関係などはテンプレートながらもラノベとしてのポイ -
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購入済み
引力のない作品でした
宇宙でのロボットによる疑似戦争型スポーツがテーマです。これを聞いた時点でときめくことができない人はほかの作品を探しにいきましょう。
極端な評価の理由は、一言でいえば「噛み合わせが最悪」
ただでさえ人を選ぶジャンルでさらに吹っ飛んだ設定を盛り込んでいます。そうまでしたらその世界観の魅力を短期勝負で押し付けた方がいいと思うのですが、面倒くささしか伝わってきません。ヒロインが言うようにほかのスポーツでいいのではありませんか?
場面や設定の説明がとにかく多く、戦闘がメインの小説なのにテンポをかなぐり捨てています。そのくせ主人公の感情の描写は淡白で進行が分かりにくいです。「いつのまにか