ユーザーレビュー ストライクフォール4 長谷敏司 / 筑波マサヒロ 5巻はまだですか~! 相変わらず、雄星の主人公らしい設定が上手いです。世界の重要人物であるけれど、選手としてはまだまだ未熟。 今回は、その未熟さを逆手にとられ、新人のシルヴィアに居場所を奪われる、というお話です。 中盤まで、結構読んでいてつらい展開が続きましたが、その分終盤は熱い展開が待っています!雄星にもシルヴィアにも...続きを読む報われて欲しかったので、本当に良かった。 ただ、本巻の最後は今までと比べ物にならない程不穏でした・・・。次巻、どうなってしまうのか全く予想できません!早く続きを・・・! おでん ストライクフォール3 長谷敏司 / 筑波マサヒロ うわ~!! このシリーズは本当に本当に面白いです! 特に終盤の試合が素晴らしかったです。まさに興奮冷めやらぬ状態で、読み終わった後しばらくシルバーハンズとホライズンズの試合のことばかり考えてしまいました。まるで実際に試合を見ていたかのようです。凄すぎます。 雄星とアデーレが本当にかっこよかったです。アデーレの蛮...続きを読む族思考、スカッとしていてめちゃくちゃ良いです(^^) おでん ストライクフォール 長谷敏司 / 筑波マサヒロ 凄く面白い! 宇宙でスポーツってどんな感じなのかな?と思って読んだら凄く面白かったです! ストライクフォールという競技自体がスリル満点で面白いですし、とんでもない存在感を放つ<<門>>や<<仮面の男>>が気になります。これらが後々どう関わってくるのかとても楽しみです。 スポ根、恋愛、世界の秘密など、様々な要素...続きを読むがあって、どれも引き込まれます。ヒロイン2人も本当に魅力的です。個人的に可愛くて獰猛なアデーレがお気に入りですが、環も凄く綺麗で雰囲気が素敵です。雄星には環を幸せにしてあげて欲しいな~と思っています(^^) おでん ストライクフォール 長谷敏司 / 筑波マサヒロ スポーツでのブレイクスルー展開 ロボットを使ったSFスポーツ物 2巻からの既存ルールと言うか戦術をぶち壊して行く展開が楽しすぎる nas ストライクフォール2 長谷敏司 / 筑波マサヒロ 前作の衝撃の展開からの主人公初勝利。だが歓喜はそこまでで、本作はその後の厳しい現実を描いた物語である。弟と成り変わるという行為はかなり衝撃的であり、賛否両論あったように思う。確かにシチュエーションとしては素晴らしいが、主人公である雄星自身の名誉はどうなるのか?ずっと「代役」のままで良いのかと悶々とし...続きを読むていたわけだが、今作でそれはいい意味で裏切られた。今まではプレイヤー視点だったが、オーナーやスポンサー、慣性制御という新技術を巡る国家間の鍔迫り合いなどにまで視野を拡大したことで、主人公のやらかした出来事の重大さと絶望的な状況がより伝わるようになっている。親代わりだった護がオーナーやスポンサーに食って掛かった場面も素晴らしく、ラノベでこうした大人の庇護という視点を入れたのは素晴らしい。英雄的な偶像として昇華された弟に、プロパガンダとして扱われる兄という対比もよく、単純なスポーツロボットアクションものではないことを読者に教えてくれる。 主人公が慣性制御という新技術を見つけ出したことで、ストライクフォールという競技そのものが根底から覆されるというのもラノベ的な全能感に満ちており、落ちこぼれの努力家だった主人公が、チルウエポン耐性Aという才能のために、革命の最先端にいるという状況設定がとても上手い。普通なら楕円を描く軌道になるところを、慣性制御で直角に曲がれるという説明も分かりやすく、確かに実用化されれば戦術レベルで色々と変わるだろう。そうした時代の節目に立ち会っているというワクワク感が素晴らしいのだ。 ただ、それはいいことばかりではなく、新技術による闇も描いている。地球育ちであることの無自覚の恵まれなさや、それによる無意識的な差別をポリティカル・コレクトネスで表現したのは面白く、資源の無い星でストライクフォールに憎悪を燃やす少女レイカというキャラクターもいい。ヒロインはどれも魅力的で、レイカもその一人ではあったのだが、それだけにクライマックスの裏切りには驚いてしまった。秀逸なのは、裏切りが突然でも主人公との不協和音や彼女のバックボーンを考えれば、新技術による技術革新を起こしたくないというのはスジが通る。そこから戦争vsスポーツの構図に持っていったのには感嘆してしまった。『それがスポーツと戦争の違いだ』とは帯に書いてある言葉だが、他作品で似たような言葉が出る時、それは決まって言われた側の平和ボケをあざ笑う時ばかりで、謂わば戦争側の視点である。本作が白眉なのは、これはスポーツ側の観点で言い放つことで、スポーツの価値観で戦争と真っ向勝負した点であろう。いずれ戦争になるのだろうかという不安と期待感が一度に解消された上に、本来なら助けるはずのない敵チームが助けることで、スポーツ側の挟持を貫いたという点が最高なのだ。殺さずに見逃すという紳士的行為に加えて、下手に追撃することで死兵を出したくなかったという打算がその甘っちょろい行為に一定のリアリズムを与えている。フィールドの外に闘いを持ち込むことを拒んだというのは、これ以上ない明確な答えだろう。戦争の代替品であるスポーツが戦争を克服する、という難しいテーマに真っ向から挑んだ作品である。間違いなく、近年のラノベの中では一番面白い。いや、おみそれしました。 Posted by ブクログ 筑波マサヒロのレビューをもっと見る