ヤーコプ・ブルクハルトのレビュー一覧

  • ギリシア文化史1

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    ネタバレ

    無論初めからすっかり現今の文学(これは古代の文学に比べて、ずっと直接的にわれわれの神経に語りかけるものである)の虜になってしまわないようにしなければならない。
    まして新聞を読むことに夢中になるなどもってのほかである。
    (序論より引用)

    ホメロスやらギリシャ悲劇にはまり、
    それらがつくられた背景を知りたく読み始めた。

    百年以上前のドイツの大学の講義を書籍としてまとめたものだが、
    門外漢の私にとって古さは感じられず、
    また考古学などの専門的な知識がなくても読む事が出来た。

    それは古代ギリシャの詩や書物、演説など残されたものから
    当時の文化を考察するという視点だからであろろう。
    ただし、引用さ

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    2013年03月05日
  • 世界史的考察

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    スイスの美術史家・文化史家であるブルクハルトが1868‐1872年の間に行ったバーゼル大学での講義を纏めた一書。普仏戦争などが起きナショナリズムが台頭する時代背景の中にてヨーロッパの国家、宗教、伝統文化についての考察を展開する。
    「世界精神の理性的で必然的な歩み」に代表される歴史が一つの理念によって動かされるというヘーゲル的な歴史観、歴史哲学を批判し「知覚されたもの」「歴史を横切る横断面」を中心とした多元性を教示する。
    さらに歴史を変転させるのは潜在力となる国家と宗教と文化による相互作用であり、発展における新しい節としての「危機」だと説く。

    産業革命による資本経済の形成と台頭するナショ

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    2010年07月09日
  • イタリア・ルネサンスの文化

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    古代ギリシア、ローマの再生(ルネサンス)による文化の発展と思想の変化。
    特に、集団の枠に捕らわれない個人の発展が見られ、ダ・ヴィンチやダンテなどの万能人の活躍が見られる。
    なかなかどうして面白かった。

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    2011年01月29日
  • イタリア・ルネサンスの文化

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     文化というよりは、ほぼ歴史書。しかも結構生々しい。
     教科書に出てきそうな著名人の背景や身分などが端的に書かれているので、斜め読みでも読んで、ほかの本を読めば楽しめそう。
     ただ、厚い本なので途中でいやになります…

     ちなみにルネサンス期は想像以上に身分がフラットだったらしい。

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    2011年08月13日