西川秀明のレビュー一覧
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ああ人殺してえ・・・職業殺し屋に所属する殺し屋たちは
殺しを楽しむ狂気の集団。
狂ったものたちにはしかし深い悲しみが存在する。
僕はね、妻と子を殺したんだ。そんな人間は・・・。
妻と子を殺し、蜘蛛なる殺人者の人格を宿す青年。
サーカス団の団長からうけた性的虐待により性に歪んだ考えを持つ悲しい女性マンティス。
「ガキだから人をころしても死刑にならないんだよ!」
職業殺し屋オーナーの少年はそう毒づくが母の愛を求める悲しみの心を持っていた。
職業殺し屋とは逆オークションにより、非道な人間の命を奪う集団。
なぜオーナーは…そんな集団を作ったのか? 職業殺し屋に所属する人たちはすべて残虐非道な殺しやなの -
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知の格闘技の世界
現実にも数十年に1度スーパースターが出ている世界。引き分けのないルール、思考の極限まで出し尽くす知の格闘技です。特にタイトル戦は視聴者にも魅惑の時間です。
将棋界最高峰・名人位。その称号を得ようと再奮闘する神宮寺。漫画でしか表現出来ないであろう描写、昭和の風景に引き込まれました。 -
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こちらもかなり熱いです
本編では将棋連盟会長職にあるお方の、若い頃の話。
ここで言われているバケモノって、大山康晴十五世名人級の大名人でしょうか。
神宮寺氏は18歳でA級入りですので、経歴的にはひふみん氏に近いっぽいです。
作画等々、かなり本家に寄せていて、これはこれで良いです。棋譜、実際の記録員は算用数字でしか書かない筈なので、こちらもちょっと間違いっぽいです。本とかでは7六歩、とか表記しますが。
チキンラーメンや三ツ矢サイダー等もそのまま出てきますねー。 -
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ドン底から這いあがってきた神宮寺。名人への挑戦権をかけての、A級リーグ戦の開幕です。見るからに曲者ばかりのA級リーグ。神宮寺含めて10名が1年かけて、戦います。ここから先が、灼熱の時代なのか。
その先に待つ、名人戦はどれほどの熱量なのか。
神宮寺の緒戦は、3期連続で名人へ挑戦している黒田棋士。
高速の寄せ「神速流」で追い詰められる神宮寺。泥沼流は、その速さで吹き飛ばされてしまってる状況。どう打開する?それとも、過酷なリーグ戦黒星発進?
小説家の先生がすこぶるマッドな人格なんだけど、それを上回る名人は、やはりとんでもないや。ただ『名人は鬼神に非ず、棋神なり』のフレーズを生み出した先生はさす -
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名人を倒すため、過去の自分を乗り越えるため、若獅子神宮寺の挑戦は続きます。
居飛車穴熊・泥沼流で名人へと挑む準備を始めた神宮寺の下へ訪れたのは、真剣師の小山直毅。名人と同じく振り飛車を操る棋士です。
プロ棋士とは戦いの舞台は違えど、実力は折り紙付きの真剣師。花山八段の紹介でもあります。神宮寺のレベルアップに一肌脱ごうなんて親切心だけではないですが、そこはありがたく頂戴して高みへと昇るだけです。
彼との戦いで得た一手が、名人への一撃となりますか。時代を変える一手となりますか。再戦待つばかりです。
小山の真剣師としての実力さることながら、ヒモとしてのたらしっぷりにドン引きしちゃいました。 -
激アツだなぁ…
西川先生の熱さ、ギャグ、お色気、すべてが楽しめる上に個人的にこの頃の絵柄が好きだなぁ~!もともと西川先生の描くイケメンキャラのあの冷たい眼差しがたまらなく好きなんですけど、こちら、デーモンハートのアスモデウス様は美麗というか…、なんか違う!綺麗!三浦建太郎先生やCLAMP先生に影響を受けているのかな?とにかく丁寧で綺麗!こちらの了くんもカワイイ!(ゲッターの了くんといい勝負!)
内容ですが、モンコレナイトを知らなくても大丈夫。ただ、モンコレナイトやメカバーンを知ってる方が楽しい!(似たキャラが出るので)
そして中盤はダレますが、今時のスレた中学生がいじめられてる女の子を助けたせいで電車 -
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神宮寺復活ロードの始まり。相手は兄弟子の山南八段。将棋以外でもマルチな才能発揮している芸能人です。
将棋の世界の頂を我武者羅に目指す弟弟子神宮寺。一度地獄を見て、奈落へ叩き落されても頂点をあきらめずに狂ったように突き進むその姿勢。
名人との実力差に将棋から目を背けていた山南八段。頂点を目指すでもなく、将棋から離れるでもなく、ふらふらとしていた中身のない棋士としての自分を突き付けられます。
これは、お互いにそうであったかもしれない自分を映したもの同士の戦い。
圧倒的な実力を見せつけられ、虚勢を張ることで戦いから逃げ出した山南。
どん底からでもあきらめずに、這い上がってきた神宮寺。
なにかのかけ -
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神宮寺をどん底へ突き落したあの対局の前半と、その相手である化物・田中名人の過去の後半の2巻。
調子に乗りに乗っていた若獅子を、これ以上ない程叩きのめして擂り潰して、奈落へと泥沼へと送り込んだ対局。棋士として男として人間として、神宮寺が持っていた、作り上げてきたもの全てを、粉々に打ち砕いた田中名人。いや、怖いわ。戦争経験とか、将棋に掛ける情念とかでなく、一個の人としてあの人怖い。
傲慢も過信も虚勢も、すべてわかった上で容赦なくひねりつぶす強さ。
どうやって、あの人に勝つの?這い上がってきたところで、まだスタートラインにも立ってないんじゃないの?だから、名前も憶えられていない、ってことか。 -
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「3月のライオン」で『あんなだけど、昔は強かったんだぜ』と褒めてるんだか貶されてるんだかわからないフォローされていた神宮寺会長。彼の若かりし頃、昭和30年代のお話です。
将棋への向き合い方が、なんだかダークサイドへまっしぐらのハチマキのような追い込みっぷり。彼にとってのタナベとなるんでしょうかね、香織さんが。
そして、神宮寺をそこまで追い詰めた昭和の化物って、どれだけのものさ。
つーか、朔ちゃんこと後の柳原棋匠ですが…あんな爽やか好青年って嘘だ。
託されたタスキの重さが、ああいう風にしてしまったのか。恐るべし。
それを『捨てちゃいけねぇもんだ』とがっしり掴み取る柳原棋匠。やっぱり心打たれま