はせがわゆうじのレビュー一覧
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もうじきたべられることを自覚している「ぼく」(牛)。電車に乗って、最後に一目だけお母さんに会いに行こうとする。
しかし、仔牛たちと幸せそうに草原にいるお母さんの姿を眺め、ぼくと会うことでお母さんが悲しんでしまうのではないかと思ったぼく。再会を諦めてしまう...。
そんな、とてもとても切ないお話。
この絵本の最後のページ、
「せめて ぼくをたべた人が自分のいのちを大切にしてくれたら いいな」という言葉と、
言葉が無く、数ページ続く、やさしい絵だけのページに「ぐっ」と切なさが込み上がった。泣...
子供だけでなく大人も是非手に取って欲しい!そう感じた絵本。 -
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ぼくをたべたひとが 自分のいのちを 大切にしてくれたら いいな
この、自分が、主人公の牛さんを指しているのか、それとも牛さんを食べる人が牛さんの分も自分の命として、大切にしていくのか、どっちかわからんかった、けどどちらにせよ、考えさせられる。
お母さんに会うシーンも幼い自分を客観的な視点で見ているので、現実ではなく、願望夢になったのか、それか、解体される寸前に見えた走馬灯やなんやらなのか…それもわからん。全てがぼんやりした感じだけれど、感動はした。
模様、一応、乳牛のホルスタインだけど、一応食用としてもいるらしいですね。
いただきます、ごちそうさまでした、は命に届かなくても、伝わるといいな。
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Posted by ブクログ
まもなく食肉にされてしまう牛の子「ぼく」が最後に離れている母牛のもとを訪ねるストーリー。列車に乗って母牛が暮らす牧場に行くんだけど、会ったことのない弟妹牛たちと楽しそうにしている母牛を見て「ぼく」は、お母さんを悲しませるために来たわけじゃんないからってそのまま帰りの列車に乗るんだよね。でも何かを察知したのか気づいた母牛は走る列車を追いかけてきて二頭は見交わす。結局、列車は速いから先へ行ってしまうけど。そして「ぼく」は「せめて ぼくを食べた人が 自分のいのちを 大切にしてくれたら いいな」って思う。
思い出しても泣きそうになる。
自分を満たすためでなくその人の幸せを願うからこそ身を引くってことが -
Posted by ブクログ
『もうじきたべられるぼく』を書いたはせがわゆうじさんの絵本。
親のいない動物たちが閉じ込められているオリで、チビは外を走るきしゃをいつも見ていた。
チビだけおかあさんがいることをしっている7匹の動物たちはみんなで協力してチビを逃してやることに…。
おってのアミから逃れるようにチビを庇ってみんな一生懸命に走る、走る。
次々と仲間たちはアミに捕まりながらもチビだけは守り走り続ける。
そうしてチビだけになったあとも走り抜けて、きしゃに飛び乗る。
涙でにじんだ向こう側にはみんなが。
みんなの協力で脱走したあとは、きっとおかあさんに会えたのだろう。
みんなの一生懸命な姿は、きっと忘れないだろう。 -
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ネタバレ感動しまくり「もうじきたべられるぼく」の著者であるはせがわゆうじさんの幻のデビュー作♪
たしかに「もうじきたべられるぼく」に通じるものがあります。
本書ではオリに閉じ込められた8匹の動物たちが登場します。
母に会いたいと願う子犬のチビの為、ゾウさん、クマさん、トラさん、ライオンさん、カバさん、ウサギさん、ネズミさんが協力してチビの脱走に力を貸します。
脱走したことがバレた8匹。
追っ手から守るため、次々と体を張ってチビを逃がします。
ε===(っ≧ω≦)っ
最後の柵を飛び越え、大好きな母に会うため飛び乗った電車。
車窓から見えた7匹の姿...
号(┳◇┳)泣
本の概要
ベス