永倉新八のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半はだいたい「芹沢鴨、横暴すぎワロタ」で、後半から「粛清多過ぎて震える」で、最終的に「別れつらみ」みたいな感じ。芹沢鴨は本当に、これだけ読んで信じるとまあ、とんでもないやつですけども?
読むのが大変だった。言葉のリズムがいいのに言葉が微妙に難しく、それでいて「なぜその言葉をひらがなで書く?」と言った文書の癖に苦戦した。
そもそも、新撰組最後の生き残りが「命がけで語り尽くした」新撰組の記録なら、一人称で書けばいいのに。「永倉はー」と永倉新八の活躍を三人称で語られると、自画自賛感が出ちゃうし。手記や回顧録というより小説、って感じがしたことは正直残念。
命の軽い時代であって、人が死にまくるお -
Posted by ブクログ
最大の欠点は、永倉新八ではなく、第三者の目から語られていること。一人称ですらないのだ。
氷川清話の勝海舟を見れば分かるように、
永倉のように歴史上の人物であれば、語り口調から
看取することも多いはずだ。
そこから、いきいきとした言葉、歴史、思いが活写されるのではないか。
編集という意味では大失点だろう。
また、面白く無いのは、歴史上の事実をただ辿っているだけなところだ。
そうではなく、当事者ならではの心情を吐露して欲しかった。
これだったら、小説で十分だ。
新撰組に関しては、やはりただの無頼者の集まりであるという印象しかない。
逆に言えば、美化され得ない、ただの人間としての姿がここにあるこ