青樹簗一のレビュー一覧

  • 沈黙の春

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    1962年に環境破壊の実態について書かれた本です。
    読んでいて苦しくなりました。
    半世紀以上経って、少しは良くなっているのか、それとも悪くなっているのか?
    何方か続編を書いていただきたいと思います。

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    2025年10月28日
  • 沈黙の春

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    殺虫剤が手軽でも、安易に使っちゃダメなんだってことを知った。
    以前はもっと敏感に避けていたのに、最近ちょっと麻痺していたなと思う。
    読めて良かった。

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    2025年08月28日
  • 沈黙の春

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    沈黙の春 改版
    著:レイチェル・カーソン
    (1907-1964)
    新潮文庫
    訳:青樹 簗一
    出版社:新潮社

    良書 農薬、殺虫剤などの化学物質が、自然に重大な影響を与えるという警告の書です。

    対象となる害虫については、化学物質を用いるとより耐性をもつ個体があらわれて、目的を達成できずに失敗する
    一方、想定外であった、動物、家畜、人体になどに影響をでて、
     ①個体が死亡する
     ②個体は死亡しないが、次世代の子孫に影響がでる 子孫ができない、子孫が子供をのこせない
     ③染色体に異常がでて、予期しない病気になる
     ④特に、癌:白血病になり死に至る
     ⑤天敵が死亡することにより、思わぬ種が大発生し、

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    2025年06月13日
  • 沈黙の春

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    沈黙の春、それは膨大な歴史によって紡がれ、均衡を保ってきた大自然の終わりを意味している。2025年現在、PFASという言葉を最近よく耳にする。これは農薬や工場排水、米軍基地で使われる消火剤によく含まれる化学物質で、沈黙の春に登場する化学物質と同様の性質を持つ。そしてそれは日本各地の地下水や水道水で基準値を大幅に上回る量で確認さている。言い換えれば、人体に既に被害が出ていると言うことである。岡山県吉備中央町での住民による民事裁判の事例もまだ新しい。沈黙の春はまだ私たちの近くにいる。

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    2025年01月25日
  • 沈黙の春

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    「除草したい草があるなら、下手に除草剤を撒くのではなく、それらを食べる虫をやるとよい。」

    『生命をコントロールしようと殺虫剤のような武器に訴えるのは、まだ自然をよく知らないためだと言いたい。自然の力をうまく利用すれば、暴力などふるうまでもない。必要なのは謙虚な心であり、科学者のうぬぼれの入る余地などは、ここにはないと言ってよい。』
    ブリーイエ博士

    『自然のなかにこそ、頼む味方はいるのだ』
    ビスケット博士

    『自然環境そのもののなかに、生物の個体数を制限する道があり手段がある場合が多いことを知らなければならない。そしてそれは人間が手を下すよりもはるかにむだなく行われている。』
    アルエット昆虫

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    2024年09月25日
  • 沈黙の春

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    当時の考えではセンセーショナルでも、今にも通じる部分はあると思う。環境自然に興味を示したからこそ、読むとより深く考えれる話だと思います

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    2024年04月22日
  • 沈黙の春

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    農薬や殺虫剤といった化学薬品濫用の危険性を訴えた一冊。
    読む前は専門書だと思っていたのだが、実際はかなり大衆向けの内容。
    環境被害の描写が真に迫っていて、読んでいるだけで情景が浮かんでくるようだ。
    当時ベストセラーになったのも納得である。
    内容自体はかなり極端なので丸々信じるということはできないが(そもそも60年前の作品だが)現代にも通ずる内容が多数あり、単純に読み物としても面白いので読んでよかった。

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    2025年09月02日
  • 沈黙の春

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     かつて春は鳥のさえずりで目覚めた。だが今、沈黙が支配する。
     農薬が自然界に与える静かな殺意を暴いた。便利さを追い求めた人間の手が見えぬ毒を空と大地にまいたのだ。だが彼女の警鐘は多くの心を動かし環境保護の芽を育てた。
     耳を澄ませばあの春の声はまだ戻るかもしれない。守るべきは沈黙ではなく命の声だ。

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    2025年06月14日
  • 沈黙の春

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    『センス・オブ・ワンダー』から本書に入る。著者が亡くなる2年前の1962年に米国で出版され、その後、日本でも重版された。内容はものすごく重い。農林業の生産に害をなす昆虫などを殲滅するためにばら撒かれた化学薬品だが、害虫だけにとどまらず、生態系を構成するあらゆる生物に影響し、春を告げる鳥のさえずりさえ聞こえなくなった=原題Silent Spring。ある種の化学薬品は、放射線による影響と同じく、突然変異や癌化の引き金になるという。化学薬品の使用が60年代と比べ限定的になったが、今でも我々に影響があるのでは?

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    2025年05月03日
  • 沈黙の春

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    中学生の英語の教科書で本書の存在を知り、当時は読みたいとは思わなかったが、あれから20数年が経ち、俄に読んでみたい気持ちが沸き起こった。
    60年も前に出版された本だが、当時のアメリカの農業の実態に驚かされた。
    次からから次へと強力な農薬を使いまくり、それが農産物内部へ蓄積することを無視し、さらに人へ発病、様々な二時汚染。
    本来害虫から農産物を守るための農薬が、その成分が強すぎるあまりに農産物が耐えきれず枯れてしまうという本末転倒さ。
    そして農薬にも抵抗を示す害虫たちが繁殖し、それが更に有害な農薬を生み出すことに繋がる負の連鎖。
    白血病や内臓疾患、皮膚病が爆発的に増えたのは、まさしくこの農薬が原

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    2025年01月11日
  • 沈黙の春

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    超苦しい
    古い考えで偏見も入ってるのかもしれないけど、少なくとも地球に対して優しくなれるはず
    気になったなら読んでみるべき

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    2024年11月05日
  • 沈黙の春

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    ネタバレ

    知ってはいたけど読んでなかった名著。『三体』での重要図書なので手に取る。


    最近読む本は戦争を挟むからか、DDTが出てくることが多い。ここまで毒性があり、生態系に悪影響を及ぼすとは思っていなかった。

    人間には皆殺しの欲求がある。何もかもを消してしまえという誘惑を制御できない。
    選択制スプレーという手間よりも一斉散布で根絶やしにする。
    落語「百年目」の赤栴檀と南縁草がふと浮かぶ。みすぼらしい雑草が、立派な木には必要だった。そういう目に見えない関係性をたやすく見落としていいとこ取りをしようとしてしまう。

    事実を報告する人の信頼度の問題は解決の難しい、本質的な問題だ。真反対の意見のどちらからも

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    2024年07月29日
  • 沈黙の春

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    この本に書かれていることが当時、「センセーショナルであった」ということを知ることに価値があった。あたり前のことがあたり前ではなかったのだと

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    2024年06月01日
  • 沈黙の春

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    ネタバレ

    害虫防除のために化学薬品を使うことによる生物濃縮の恐ろしさをたくさんの実例とともに説明する前半。 後半は人間への影響の出方とその他の防除方法について。今の科学ではどう解釈されているのだろう?と思うところがいくつか。たとえば、読み間違えているかもしれないが、化学物質が染色体異常を引き起こすことから、白血病、小児がん等への影響を示唆している点。また、外来種に対して天敵を連れてくることで自然に悪影響を与えず防除することや、雄を不妊化させる薬品の使用を比較的肯定的に書いている点。現代視点での解説を読みたい。

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    2023年12月08日
  • 沈黙の春

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    1960年代、人類の環境に対する暴挙に対して警鐘を鳴らした歴史的名著。主に農薬濫用による生物濃縮の危険性について提唱されています。

    地球の歴史の中で「環境が常に生物を変えてきた」が、この数十年の間で「生物(人間)が環境を変えている」前代未聞の事態が生じているという説明がとても印象的でした。

    内容に重複感はありましたが、当時はあらゆる危機的な状況を踏まえて説明しないと政府に取り合ってもらえなかったんだなと感じました。このような時代に化学物質濫用の危険性を主張した著者には頭が上がりません。

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    2023年11月26日
  • 沈黙の春

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    読んでみたいと思いながらも、科学書であり翻訳本であることからの読みづらさ(めっちゃ読みにくかったー)で何度も断念していた本書をついに読み切った!

    この本を読んでいて感じていた違和感というかモヤモヤを全て解説が解消してくれた。これから読む人がいれば、是非是非解説も読んで欲しいなあ。
    レイチェル・カーソンは本書で化学薬品の大量撒布の悲惨さと化学薬品に頼らない生物学的コントロールという方法を提示している。化学薬品の大量撒布が人間に全く利益を及ぼさないことは言うまでもないが、それに代わる生物学的コントロールが解決策になるという彼女の主張には違和感を感じた。彼女は化学薬品が自然の均衡を崩したために副作

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    2023年09月08日
  • 沈黙の春

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    数の増えた害虫を排除するために農薬や殺虫剤をバラまいたことで、鳥や魚といった動植物が死に絶えた挙げ句、目的の害虫は天敵がいなくなりかえって数を増やした、というアメリカの大失敗が事細かに記されていた。
    似たような記述が続いて冗長に感じる部分もあったが、それだけ当時のアメリカの薬害の被害が大きく、筆者が焦りと怒りを感じていたのかが伺える。
    こういった失敗の反省をもとに今の社会が成り立っているのが分かった。

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    2023年07月31日
  • 沈黙の春

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    殺虫剤の発明によって、生態系が壊れていく世界と、その解決策を提示する。
    土壌、川、動物、鳥、人体と、特定の害虫を殺したいがために蝕まれる生活圏。
    かなり前の書籍だけど、読むと普段の生活意識が間違いなく変わる(かも)。
    とりあえず殺虫剤と防虫剤、使わないようにしようと思った。

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    2022年10月09日
  • 沈黙の春

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    殺虫剤・農薬の自然への脅威をアメリカでの数多くの事例を引いて告発した一冊。殺虫剤は対象以外にも作用し生態系を乱す。直接間接的に人間にも影響を及ぼす一方、やがては耐性を持った害虫が生まれて効かなくなる。天敵や病原菌といった天然素材を使って対処すべきだといった内容。当時は衝撃的だったのだろうが、言ってしまえば一本調子で同じような内容が続くようにも言える構成。巻末の解説で、時代が下がってくると筆者の述べる希望は必ずしも完璧なものではなく、それも自然のバランスを壊すという点では同じ、農耕を営む人類の文明が当初から抱えていたジレンマが噴出しているのが現代だ。という言には全く同感。

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    2025年11月05日
  • 沈黙の春

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    殺虫剤の乱用による自然環境への影響が統計的データを元に書かれた本。一種類の害虫を駆除する目的で殺虫剤を散布した結果他の益虫、鳥、家畜動物、魚など多くの動物も数を減らしてしまう結果となってしまう。本作が描かれたのが1960年代で殺虫剤が本格的に使用されてから間もないが作者はすでに殺虫剤の濫用の危険性を訴えていて時代を先行しているなと。殺虫剤全てが悪かと言われると実際に蚊やダニを駆除することでマラリアやチフスに対し効果があったのは事実。両面から評価することが大事。作者は批判するだけでなく、細菌やウイススを使用したり、動物を利用したりと代替案も提案していて現代においてどれくらい反映されているか気にな

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    2025年06月06日