青樹簗一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
殺虫剤の乱用による自然環境への影響が統計的データを元に書かれた本。一種類の害虫を駆除する目的で殺虫剤を散布した結果他の益虫、鳥、家畜動物、魚など多くの動物も数を減らしてしまう結果となってしまう。本作が描かれたのが1960年代で殺虫剤が本格的に使用されてから間もないが作者はすでに殺虫剤の濫用の危険性を訴えていて時代を先行しているなと。殺虫剤全てが悪かと言われると実際に蚊やダニを駆除することでマラリアやチフスに対し効果があったのは事実。両面から評価することが大事。作者は批判するだけでなく、細菌やウイススを使用したり、動物を利用したりと代替案も提案していて現代においてどれくらい反映されているか気にな
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
こういう理系の評論めいたものを読むのは初めて。(理系なのに…!)
一冊を通してずっと「農薬など人間のエゴによる発明品がいかに自然に悪影響を及ぼすか」ということを書いているから、たまに退屈に感じる時もあったけど、興味深い話も多かった。
特にX線や放射線を照射されると、なぜがん細胞ができるのか?という話や、農薬などを使わずに害虫を防除する方法などはすごく面白かった。
X線でできるがん細胞というのは、照射によって細胞への酸素の供給が阻害され、クエン酸回路が回らず、ATP生成ができないため仕方なく原始的な代謝手段である解糖を細胞質基質で行うようになったものらしい。本来の方法でエネルギーを生産できないた -
Posted by ブクログ
センスオブワンダーが好きなのと、サステナビリティに興味があり、環境問題の古典ということで読んでみた。
意識高く読んでいるつもりが、過激な化学薬品による害虫駆除により大きな問題が生じているくだりを読むにつけ、3ヶ月有効とうたわれた強力G対策スプレーを使っている身を反省させられた。
強い薬物では他の生物にも影響を及ぼすため、生物的対処をとるのが良いという。薬物対策にはお金がつくが、生物的研究や影響調査にはお金がつかないという話は、営利企業と政治の癒着が垣間見えた。
古い本だが、状況は大きくは変わっていない。
私はこれからもスプレーを使い続けてしまうだろう。
それでも、こうした話は頭の片隅に置 -