中野香織のレビュー一覧

  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    サステナブル関連の仕事を取り扱っているけど、そもそもサステナブルってどういう状態か全く実感が持てなくて、藁をすがる思いで読んだ本。ラグジュアリーの文脈において、創造性を持って次に社会をつなげる考え方が分かる本。
    そして、サステナブルを実感するためには、実際にサステナブルの観点で有名な地域に行くべきだな、
    とも思った一冊です

    以下メモ
    ・ラグジュアリー≠高級品
    ・ラグジュアリーは地域や文化によって意味が変わる
    ・エリザベス1世がいたときのラグジュアリーの意味合いは経済活動の余剰と社会秩序の維持。そこから、個々人が主張する意見の蓑になっていった
    ・今まではラグジュアリーマネジメントを学んでいる人たちは戦略コンサルタントやラグジュアリー企業のマネージャーだった。最近は地域に根ざした、サステナブルなブランドを作りたい人が学びに来ている
    ・サステナブルをインクルーシブしないラグジュアリーはありえない
    ・サステナブルを透明化するために職人や生産工場を明らかにする企業が増えていた
    ・アート、職人、創造性に回帰し始めている
    ・スタバは色(グリーン)で商標登録してるらしい(だからZeus coffeeは許されたのか)
    ・パッと見、人を救うことに直結しない、社会のためにならないことでも、周辺の事業に影響を与えることもある
    ・人文学(文学、哲学、歴史など)を学ぶときに大事なのはプロセス。読解や議論をオープンにするプロセスによって、無意識に囚われていた常識から解放されていくことができる。

    0
    2024年09月21日
  • 英国王室とエリザベス女王の100年

    Posted by ブクログ

    遠い国の人が亡くなっただけで、自分の生活が変わるほどのことでは無いと思っていた。それなのに本屋でパラパラと捲るだけでこんなにも悲しくなるとは思わなかった。本国の人の胸中は計り知れないと思うと共に、私の中の片隅にも彼女は生きていたのかもしれないと思う。より詳しい英国史を知りたくなった。

    0
    2023年10月08日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    ・ラグジュアリーの現在地が非常にわかりやすくまとまっている。2人の著者がアカデミックとビジネスの両面から紐解いていく展開のされ方で、多面的に捉えることができる良本。今年呼んだ中でかなり上位の読後感ある。
    ・宇宙産業まで話に含まれたのはかなり面白かった。たしかにあれこそ金持ちの道楽、みたいに移りがちだが、ラグジュアリーの定義に照らし合わせるとピタリとハマる。なるほど。(「誘惑的であること」「豊かさをあらわすものであること」「光り輝く(輝かせる)ものであること」それがラグジュアリー。)
    ・現代においては「ラグジュアリーブランドはより社会的責任を果たすべき」と考えられるトレンドになってきた。旧来型の(特に日本人においては古典的だがイメージに合うLVMH、ヴィトンのような「ブランドモノ」消費は、もはや現代のラグジュアリーのメインストリームではない。
    ・ITや技術の進化がいつまでも続きプロダクトの改良は進んだとしても、それを評価するのは最後は人間なので、人間側のレベルが上がる(人間性、社会、)必要がある。それで初めて高品質なコンテクストのもとにラグジュアリーがラグジュアリーたる状態になる。Cf.宇宙ビジネスはラグジュアリーになれるかどうか

    0
    2022年11月20日
  • モードとエロスと資本

    D

    購入済み

    服飾史をも紐解いた素敵な本

    服飾史をも紐解いた素敵な本で読みやすく、
    2018年な今、そして未来を映す鏡としての
    ファッションの裏側を見ることが出来ました

    0
    2018年01月16日
  • モードとエロスと資本

    Posted by ブクログ

    ゼロゼロ年代のファッションシーンの流れ・変遷がざっくりわかった。
    基本的にどの章からも目から鱗が落ちたり、アレってやっぱり不思議なことだったんだなあと振り返ったり。ジル・サンダーとユニクロのコラボなんかはものすごく衝撃的な違和感を覚えた気がする。
    女性の書き手さんなので、男の読み手としてはカワイイとエロスの暴走についての言及なんかはいまいちピンとこなかったけれども、それでも本当にファッション蘊蓄が盛りだくさんで、ロココ調とか明治死因そのあたりの時代の話題も入ってきてなかなかに興味深かったです。
    これからのファッションはどうあるべきか。どうなっていくのか。

    0
    2010年11月02日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    4年前の本だけど、すでに少し古いなって感じるところもあって(BLMとか)、時代の変化の速度に驚いた。
    人文系、人間的であれ、ロマン主義、などは共感。
    ただ、サステナブルのところとか文化盗用は、まだハラオチできていない。
    差別の歴史的な背景があるからだろうけど、じゃ逆に欧米文化の盗用とも言えそうな気がして、分かったような分からないような、頭の中がうやむやな状態のまま読み終えた。

    0
    2026年10月24日
  • エレガンス入門

    Posted by ブクログ

    「エレガンスとは拒絶である」
    -イヴ・サンローラン

    エレガンスは、
    富の多寡や社会的地位に関係しない。
    服装の豪奢さに宿るわけでも、
    礼儀正しい振る舞いから醸し出されるわけでもない。

    なぜなら、エレガンスとは拒絶だから。
    エレガンスはの語源はラテン語の「選び取る」こと。
    重ねてきた選択が築く拒絶の山脈だけが、その人のエレガンスを物語る。

    情報の濁流、価値観の氾濫の中で、動じない己のエレガンスを貫く、拒絶の仕方が学べる一冊。

    0
    2026年07月08日
  • エレガンス入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ココシャネルについて書かれていた部分が心に残った。
    彼女は『エレガンスとは拒絶すること』という名言を残した。彼女はファッションを作りながら、当時のコルセットや黒は喪服と言った固定概念を拒絶し、革新的なものを作り上げていった。
    その姿は革新的であり、エレガンスである。

    彼女は修道院が運営する孤児院育ちのため、白いブラウスと黒いスカートという簡素な服で育った。この経験がミニマルな色彩哲学に結びついたという。
    彼女の生き方から、エレガンスは自分で選び、自分で決めるという凜とした強さを感じた。もっと彼女について知りたい。彼女の思考や生き方に対して強い興味を抱いた。
    彼女を知ることで私なりのエレガンスな生き方が出来るのではないか。そんな風に思えた。なんだか自分の中で風が吹いた様な読書体験だった。

    0
    2026年06月27日
  • エレガンス入門

    Posted by ブクログ

    エレガンスは選択の美学であり、場合によっては階級固定の装置ともなりうる。自分の生き様に合わせて上手く使う必要がある代物。

    0
    2026年06月23日
  • エレガンス入門

    Posted by ブクログ

    愛読書になりそう
    好きな世界

    『自分の価値を、自分で説明しなくても済む状態へと自分を鍛え上げること。それは、他人の用意した承認のゲームから悠々と降り、自分だけの測定基準を持って、世界と「適度に不仲」でいることを受け入れる覚悟でもあります。』

    0
    2026年06月09日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    2026年6冊目
    新しいラグジュアリーについて学べる本だった。ラグジュアリーというと、高級ブランドを思い浮かべるが、それはラグジュアリーの一部であるだけでそれが全てではないと学んだ。また、ラグジュアリーが「大衆化」されたという考え方は、とても納得のいくものだった。

    旧型ラグジュアリーへの憧れは持ちながらも、新ラグジュアリーを実現できるようにしていきたい。

    0
    2026年01月19日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    ラグジュアリー…魅惑的な響き…!
    shiroやマメ・クロゴウチがローカリティを大切にしていることを初めて知った。確かにshiroはハンド美容液にガゴメ昆布の成分を取り入れていて、珍しいなと思っていたのだが、それが北海道砂川市の活性化につながっていたとは!マメ・クロゴウチの「良いものを作るには、時間と手間がかかる」ということが、mina perhonen と同じだ!と嬉しくなった。

    0
    2025年04月19日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    ラグジュアリーが変わってきたと。ラグジュアリーの歴史を紐解き、これまでの、今の、彼らのデザイン、アクティビティを解説しながら、これからのラグジュアリーに言及。クチネリに代表される、今のラグジュアリー、日本のラグジュアリーブランドも紹介している。ハイブランドのエキシビジョンに行ったりすると、その歴史、手仕事に触れることができ、高い理由がわかるが、たしかにサスティナビリティにどのようにコミットしているかなども大事な要素だと思う。今のラグジュアリーの勉強におススメの一冊。

    0
    2024年04月16日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    読みやすいし、内容も興味深く読みましたが、ラグジュアリーといってもいろんな側面があってちょっと混乱しました。

    私はブランドには興味がないし、ラグジュアリーなものやコトに縁遠い生活をしているので、内容は面白いけど「ふーん」という『右から左へ抜けてく』感覚でした。
    そもそも日本は大衆品の品質が良いし安いので、ラグジュアリーに縁遠い人が多いと思います。無印とかも地方の工芸を発信しているしユニクロのサスティナビリティへの取り組みも素晴らしい。ユニクロでいいじゃない。日本であえてラグジュアリーを選ぶ理由ってそこまで多くないのでは。というモヤモヤがあります。

    本書では文化盗用の章がいちばん興味深く「自分ごと」にできたかな。例えば海外で着物がブランドとして流行らないのは、着付けや季節のルールまで海外に広めるのは難しいから?だから結局観賞用や、素材の一部を洋服に使用するくらいに留まるのかなと思ったり。
    海外でヘンテコな着物の着方をしている画像をXで見かけたら、日本の着物警察以外の人でも怒り狂いそうだよね。

    0
    2024年03月15日
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

    Posted by ブクログ

    ラグジュアリーという言葉、ちょうどホテルについて調べる時にいわゆる外資系ホテルブランドランクでもラグジュアリーという言葉もあり、タイトルだけで買ってしまった本。新がつくように、旧来の贅沢やハイブランド、優雅、上品といったイメージのラグジュアリーでなく、ダイバーシティ、サスティナブル、クラフトマンシップといった人々の心に寄り添うような理想的な概念として新たに位置づけられていると感じました。新たな価値、多様な価値、付加価値をつけた広義の意味で、新たにラグジュアリーをの考え方を提示している。
    ラグジュアリーのイメージはファッションに繫がるところがあるものの、10の講義といっているので、歴史や海外、日本、学問として、ビジネスとして、文化やさらに広がりのあるような著書の思い等も書かれておりり、この分野について、自分の中で考えを深める点では、素敵な本に出会えたなと思った。

    0
    2023年08月18日
  • モードとエロスと資本

    Posted by ブクログ

    エロスとモードの相互関係に依って推進されてきたゾンバルト的奢侈資本主義がグローバル化の中でフラット化・凡庸化するという議論。差異化の果てのフラット化は新しい議論ではないが、本書の醍醐味は所々に見え隠れするプラスティックの様な男たちへのチクリとする皮肉、それを支える著者の精神の貴族主義である。

    0
    2014年12月01日
  • モードとエロスと資本

    Posted by ブクログ

    相変わらずシャープでエレガント。他者からの引用やアイディアの借用が、若干多い気がしたけど、ファッションが大衆にもたらす影響をざっと理解するには十分。難しい単語を使わないのに、知的でテンポのよい文体はお手本にしたい。

    0
    2012年06月19日
  • モードとエロスと資本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ファッショントレンドを中世ヨーロッパから現代の原宿まで大きな潮流として紐解きつつ、ブランド論・資本主義と人の欲望の関係性において論じた一冊。

    人の欲望が最も衰えにくいとも言われる「ファッション」というジャンルにおいて、”道徳性・ソーシャリズム” ”贅沢性” エロス” ”発信のフラット化”など、世相トレンド分析でよく語られるトピックを分析している書き口は、個人的にはとても新鮮で学びが多かった。

    「エシカルラグジュアリー」という単語、まさにいまの世相を象徴するブランドの価値観。あとファストコンテンツ化はファッション界にも等しく押し寄せているんだね。より早く、より得やすく、より簡単になる一方で、マスマーケティングの数の理論の裏側で失われてしまう文化性は必ず存在してしまう。人が元来、本能的に持っているはずである「エロス」と、「資本主義・ビジネス論」が相反する稀有な時代に入っていっているという整理は、いろいろ頭のもやをすっきりさせてくれました。 すらすら読めちゃう良著。

    0
    2011年01月13日
  • モードとエロスと資本

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    デフレ、エロカワ、少子化…時代の映し鏡であるモードを通して、劇的な変化を遂げる社会をリアルにつかむ一冊。

    [ 目次 ]
    序章 リセッショニスタの復活
    第1章 倫理を着こなすリセッショニスタ
    第2章 「失わない」ための服装術
    第3章 暴走資本主義が愛を蹴散らし、モードを殺す
    第4章 現実を超えていくための「マンガ」と「エロい」
    第5章 ラグジュアリーと激安品のはざまで

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2014年10月26日
  • エレガンス入門

    Posted by ブクログ

    アリストテレスからシャネルまで。歴史と思想を紐解き「自ら選び取る」エレガンスの本質に迫る一冊。

    単なるマナー本ではなく、先人たちが何を選び何を拒んできたかの軌跡に知的好奇心が刺激される。アリストテレスの中庸や千利休の茶室など、多彩な事例を通して自分と世界に敬意を持つことの重要性が示されます。

    SNSが「正解らしきもの」を提示する現代において、流行に迎合せず自分の軸で選択を続けることが品格を形づくるのだと。
    静かに背筋が伸びる良書でございました。(エレガントに)

    0
    2026年09月21日