中野香織のレビュー一覧

  • 英国王室とエリザベス女王の100年
    遠い国の人が亡くなっただけで、自分の生活が変わるほどのことでは無いと思っていた。それなのに本屋でパラパラと捲るだけでこんなにも悲しくなるとは思わなかった。本国の人の胸中は計り知れないと思うと共に、私の中の片隅にも彼女は生きていたのかもしれないと思う。より詳しい英国史を知りたくなった。
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義
    ・ラグジュアリーの現在地が非常にわかりやすくまとまっている。2人の著者がアカデミックとビジネスの両面から紐解いていく展開のされ方で、多面的に捉えることができる良本。今年呼んだ中でかなり上位の読後感ある。
    ・宇宙産業まで話に含まれたのはかなり面白かった。たしかにあれこそ金持ちの道楽、みたいに移りがちだ...続きを読む
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    ファッション/アパレルの歴史を作り上げてきたキーパーソンを紹介する。

    キーパーソンの特徴を追っていくことで、現在まで脈々とつながっている水脈のようなものを感じる。

    ファッションは昔からの変革の連続でつながっているのだなと。

    以下、気になった内容
    __
    ●チャールズ・フレデリック・ワース
     ・オ...続きを読む
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    そこそこ、の先にイノベーションはない。

    クリエイティブリスク。


    ファッションはアートではない。
    ファッションというカテゴリー。

    フレデリックマル。
    香の出版社。
    自身は編集者。
  • モードとエロスと資本

    服飾史をも紐解いた素敵な本

    服飾史をも紐解いた素敵な本で読みやすく、
    2018年な今、そして未来を映す鏡としての
    ファッションの裏側を見ることが出来ました
  • モードとエロスと資本
    ゼロゼロ年代のファッションシーンの流れ・変遷がざっくりわかった。
    基本的にどの章からも目から鱗が落ちたり、アレってやっぱり不思議なことだったんだなあと振り返ったり。ジル・サンダーとユニクロのコラボなんかはものすごく衝撃的な違和感を覚えた気がする。
    女性の書き手さんなので、男の読み手としてはカワイイと...続きを読む
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義
    ラグジュアリーが変わってきたと。ラグジュアリーの歴史を紐解き、これまでの、今の、彼らのデザイン、アクティビティを解説しながら、これからのラグジュアリーに言及。クチネリに代表される、今のラグジュアリー、日本のラグジュアリーブランドも紹介している。ハイブランドのエキシビジョンに行ったりすると、その歴史、...続きを読む
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義
    読みやすいし、内容も興味深く読みましたが、ラグジュアリーといってもいろんな側面があってちょっと混乱しました。

    私はブランドには興味がないし、ラグジュアリーなものやコトに縁遠い生活をしているので、内容は面白いけど「ふーん」という『右から左へ抜けてく』感覚でした。
    そもそも日本は大衆品の品質が良いし安...続きを読む
  • 新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義
    ラグジュアリーという言葉、ちょうどホテルについて調べる時にいわゆる外資系ホテルブランドランクでもラグジュアリーという言葉もあり、タイトルだけで買ってしまった本。新がつくように、旧来の贅沢やハイブランド、優雅、上品といったイメージのラグジュアリーでなく、ダイバーシティ、サスティナブル、クラフトマンシッ...続きを読む
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    非常に面白かった。
    デザイナーやディレクターの棲み分けや、商品の発想もデザイナーによって全然違ったり、各有名ブランドがどのように生まれ、どんなコンセプトがあったか知れたことはとても大きかった。

    服や靴作りにおける発想や考え方は、日常生活の私たちの生活でも意識できることがたくさんあるし、あるいは、こ...続きを読む
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    イノベーションを起こした、という軸で絞り込まれたファッション史。広く浅くですが、知識のインデックスとして十分で読みやすかったです。言葉で解説された各ブランド、デザイナーのアイコンとなったアイテムがどんなものか見たくなるので、写真が掲載されていたら尚良かったです。
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    アパレル史でカギになる人物について端的にまとめている。読みやすい文章で一人当たりが短いので、ざっと読むのにとてもいい。
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    有名なシャネルの話はもちろんのこと、自己資本のみで運営するドリスヴァンノッテン等、普段見かけるブランドがどのような人物によって運営されているのかを理解し、とても興味深く読むことができた。イブサンローランのエピソードは特に興味深かった。
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    コロナによる大企業の倒産や環境破壊など、マイナス話題が目立つファッション業界。
    衣食住といわれた頃もあったが、もはや人のニーズは多様化し着るものにステイタスや価値を見出す人は昔ほど多くない。

    クリエイションやビジネスゲームで業界を育ててきたビッグネーム達の仕事がとても分かりやすくまとめられていて、...続きを読む
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    美に制限はない。
    自己表現としてのファッション。それは芸術に近いものがある。
    ファッションビジネスは中々掴みどころがないと思って読み始めた。
    読んでみて、ファッションビジネスの魅力を理解し、そしてさらに掴め無いと思った。
  • モードとエロスと資本
    エロスとモードの相互関係に依って推進されてきたゾンバルト的奢侈資本主義がグローバル化の中でフラット化・凡庸化するという議論。差異化の果てのフラット化は新しい議論ではないが、本書の醍醐味は所々に見え隠れするプラスティックの様な男たちへのチクリとする皮肉、それを支える著者の精神の貴族主義である。
  • モードとエロスと資本
    相変わらずシャープでエレガント。他者からの引用やアイディアの借用が、若干多い気がしたけど、ファッションが大衆にもたらす影響をざっと理解するには十分。難しい単語を使わないのに、知的でテンポのよい文体はお手本にしたい。
  • モードとエロスと資本
    ファッショントレンドを中世ヨーロッパから現代の原宿まで大きな潮流として紐解きつつ、ブランド論・資本主義と人の欲望の関係性において論じた一冊。

    人の欲望が最も衰えにくいとも言われる「ファッション」というジャンルにおいて、”道徳性・ソーシャリズム” ”贅沢性” エロス” ”発信のフラット化”など、世相...続きを読む
  • モードとエロスと資本
    [ 内容 ]
    デフレ、エロカワ、少子化…時代の映し鏡であるモードを通して、劇的な変化を遂げる社会をリアルにつかむ一冊。

    [ 目次 ]
    序章 リセッショニスタの復活
    第1章 倫理を着こなすリセッショニスタ
    第2章 「失わない」ための服装術
    第3章 暴走資本主義が愛を蹴散らし、モードを殺す
    第4章 現...続きを読む
  • 「イノベーター」で読む アパレル全史
    ファッションビジネス史を駆け足で見れる本。
    現在も愛され、親しまれている有名デザイナー達が多く紹介されているので、ファッションにあまりなじみがない人でも基礎知識として読みやすい内容だといえる。

    ワース、ポワレ、シャネル等のファッションビジネスの創成期からDCブーム、日本人デザイナーの活躍、ファッシ...続きを読む