井手正介のレビュー一覧
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一般投資家に向けた資産運用のベストセラー。
五十年に亘って版を重ね、内容をアップデートし続けており素晴らしい内容でした。
が、投資の素人が読み通すには中々手強かった。何十頁のメモ、AIでの用語解説などを駆使してまあ何とか読み切った。よく頑張った、オレ。
読みにくいことはないです。読破の難易度はその人の投資の素養によるでしょう。まじめに勉強している経済学部の学生さんなら内容がスラスラ入ってくるでしょうし、マルキール先生は必ず章の最初に「こんな話をするよ」と書いてくれるので理解の助けになります。数式なども極力抑えてくれてます。
序盤は古今東西のバブルの狂気について。オランダ、チューリップバブ -
Posted by ブクログ
ネタバレランダム・ウォーク理論
株価の動きは予測不能であり、過去の価格変動から将来の値動きを正確に予測することはできない。
テクニカル分析(チャート分析)やファンダメンタル分析(企業業績の分析)は、長期的に市場平均を上回る成果を出すのが難しい。
市場の効率性
「効率的市場仮説」によれば、市場にはすでにあらゆる情報が織り込まれており、個人投資家が優位に立つのは難しい。
短期的な売買を繰り返すよりも、インデックス投資を行い、長期で保有する方が有利。
バブルと市場の非効率性
市場は完璧ではなく、バブルや過大評価される銘柄も存在する。
しかし、これを見極めて利益を得るのは極めて困難。
推奨される投資戦略 -
ネタバレ 購入済み
インデックス投資のバイブル
読み終わりましたのでレビューを書きます。
インデックス投資の有効性を様々な戦略と比較しながら書いていた作品でした。
中盤からは専門用語なども出てくるので難しく感じますが、皮肉の効いた文章のおかげで飽きずに読んでいくことができます。
これから投資を始めたい、もしくは始めてみたけど有効な方法が分からない、といった方にはうってつけの一冊ではないかな、と思います。
長く専門用語も出てくるので決して簡単に読める訳ではありませんが、知らない事を調べながらでも読む価値があると思います。
逆に言えばこの本で知らない事を見聞きしたときに調べるくらいでなければ海千山千の株式市場で利益を出すことなど望めないのかな、 -
Posted by ブクログ
難しい用語も多いが、初心者でもギリギリ通読できる内容。読むのには時間がかかる。
とにかく、簡単にお金儲けをすることはできないぞということが強調されており、一人一人のリスク許容度に応じた投資計画が必要であると説いている。不要な売買をせずに、資産を持ち続けることが重要だ。
とにかくインデックス運用がお勧めされており、個別株は趣味のように楽しめる範囲内で行うことが推奨されている。個別株投資は、興味がなければ手を出す必要はない。
市場状況によるが、債権投資はインフレを考えると実質リターンがマイナスになる確率が高いため、お金を使う予定がある場合のみに有用だ。
現在は自分のポートフォリオは国債の占める -
匿名
購入済み難しいよ
新ニーサを始めつつ早い段階で読んでおくと今後の判断、方向性が確立するのかなと思います。個別株の売買をする事で手数料や税金が取られる分、インデックス投資が有利みたいな話ですかね。人間の欲みたいな部分でどうしても個別株買うならこう買ってみるか、みたいなアドバイス?もあり、金額が少ない内に半分ずつ経験して満額埋める頃にはどうするか決めようと思いました。
理想はリスク許容度の金額を積立設定したら定年までほっといて、好きな事して人生楽しんでたら定年した時に4%ルールで生活できて、更に好きな事して過ごせたら良いですね。
頭が投資の事でいっぱいなので、『どう楽しく過ごすか』だけを考えて生きてみたいですね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ投資本の「古典」に立ち返る意義とは?
株式投資に関する書籍は星の数ほど存在するが、その中で半世紀以上にわたって読み継がれてきた『ウォール街のランダム・ウォーカー』はまさに「古典」と呼ぶにふさわしい存在である。著者であるバートン・マルキールは、米国プリンストン大学の名誉教授であり、自身も投資実務に関わってきた人物だ。その理論と実証のバランスが取れた語り口は、初心者から経験者まで幅広い層に響く内容である。
2023年に邦訳された第13版では、近年の暗号資産ブームやミーム株(GameStopなど)に対する考察も盛り込まれており、常に時代の最前線を意識したアップデートがなされている。単なる古典の焼