ポール・アダムのレビュー一覧
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イギリスの作家ポール・アダムの長篇ミステリ作品『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密(原題:Paganini's Ghost)』を読みました。
『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続き、ポール・アダムの作品です。
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名職人にして名探偵が天才演奏家パガニーニをめぐる謎に挑む!
名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに、パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”が持ちこまれる。
修理の翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見された。
彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けており、中にはエリーザという女性がパガニーニに宛てた古い手紙があった。
これは事 -
Posted by ブクログ
「ヴァイオリン職人の探求と推理」というタイトルと、クラシカルなカバーイラストで、良作の予感。
ポール・アダム…作者の名前は平凡な感じだけど…
もちろん初読。
トリックとかなんとかではなく、探偵役となるヴァイオリン職人・ジャンニの人間としての円熟した魅力がとにかく楽しめる作品。
本作では63歳。もちろんヴァイオリン職人として一流で、自然豊かな土地に工房を構え、今も仕事を楽しんでいる。昔からの友人たちに囲まれ、多くの教え子に慕われ、子供たちや孫たちも時折遊びに訪れる。
心から愛していた妻を亡くしてしまったが、やはり子供や孫もいる58歳の魅力的な女性・マルゲリータとの恋の予感も。 -
Posted by ブクログ
ヴァイオリン職人シリーズ二作目。
歴史ミステリな感じもあるシリーズだが、歴史の中でも音楽家や職人に焦点を当てるので、曲や楽譜、周囲の人間に関連した謎が多い。今回はパガニーニに主軸を置いている。
主人公も変わらず職人お爺ちゃんで、前作で相方と化した音楽仲間である警官とのやり取りで安心する。
事件(が起こった原因そうな骨董品の謎)と並行して、若いヴァイオリニストの話も挟まる。母親が毒親過ぎて読んでいるこちらも疲弊するので、正直ノイズだと思っていたのだが、終盤で彼も無駄ではなかったかなと思う。
縁のない世界故、登場人物や音楽家・その周囲の人物を把握することは簡単ではないが、それを知るきっかけにもな