佐藤剛史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学の農業経済学の先生で、多数の講演活動もし、飲食店の経営もする著者が、39歳で小学生、中学生、高校生に語る「生き方」、「生きる力」に関する本。「なぜ、僕は生れたのですか?」から始まって「なぜズルをしたらいけないのですか?」とか「学歴って必要なのですか?」とか「なぜイジメはいけないのですか?」、「食の安全、安心ってどう思いますか?」など、63の質問に答える形式で書かれている。
著者は研究者でもあるけれども、教員の家系らしく、その性分が滲み出ているのか、小学校の先生のお話を聞いている感じだった。なので、もう汚れてしまったおれはどうしても純粋に読むことができず…。自分がひねくれていることを思い知らされる1冊。ひねくれたツッコミをここで色々やっても空しいので、でもどうしても引っかかってしまうのは、「婚学」という、著者が展開する「人気授業」の話と、しつこく繰り返される「私は子どもがいて幸せ」という話だろうか。この人の頭にはLGBTQの人への配慮とかそういうものはないんだろうか、とか子どもが欲しくても出来ない人の気持ちが分かるのだろうかとか、たとえそういうつもりはなくてもこれを読んで傷つく人もいるだろうに、と思ってしまう。たとえも分かりやすいし、読みやすい語り口だし、いいことがたくさん書いてあるけれども、著者自身が「この本を読んだすべての人が、すべての内容について、共感してくれたり、賛同してくれるなんて、思っていません。もし、そうなったとしたら、それは洗脳です。」(p.221)とあるように、読んだ人が自分の生き方の参考になると思える部分、勇気づけられる部分だけをつまみ食いするような読み方でもいいのかなと思った(それが小学生に出来るのかどうかはよく分からんけれど)。
おれの場合は、最初の方に書いてあった「失敗」に関するたとえ話はいいなあと思った。「人生は大きなパズルのようなものだと思うのです。(略)空いている『そこ』にピタッと当てはまる、自分が望むピースをもらえればいいのですが、どう使っていいのか分からない、どこにはめていいのか分からない、ピースをもらうときもあります。前者がいわば『合格』という形のピースであり、後者は『不合格』という形のピースです。だけど、今必要ないからといって、そのピースが無駄か、不必要かというと決してそんなことはありません。いつか、きっとピタッと当てはまる箇所が出てきます。(略)そのときになって思います。『あ~、あの経験はこのためだったのか』って。(略)人生に不必要なピースはありません。そのピースがなければ、人生の絵は完成しないのです。(略)挑戦しなければピースはもらえないのです。挑戦しなければ、人生をかけて創ったパズルは一〇〇ピースくらいの小さな、小さな絵になってしまいます。(略)いつか自分の人生を振り返るときに、大きな大きな、色鮮やかな、ダイナミックなドラマチックな、自分にしか描けない絵が、きっと描けているはずです。」(pp.24-6)なんて、分かりやすい。ということだから、どうしても著者自身のことは好きになれないけど、いいことも書いてあると思える部分もあるのではないかと思う。(21/03) -
Posted by ブクログ
お弁当。
小学校の給食から中学のお弁当へ。
中学に入って始めてのお弁当。
みんなが弁当を見せ合う中、隅っこで弁当を包み隠しながら食べた記憶が蘇る。
うちは商売人の家庭で、忙しく仕事を抜けれない母がお弁当を作る事はなかった。
いつもお婆ちゃんが作っていた。
白米に甘い卵焼き。少し焦げ付いた野菜炒め。いつも変わらないメニュー。見た目は質素で恥ずかしかった。だから弁当のお昼が嫌だった。みんなが楽しそうに食べてる昼休みのお弁当が嫌だった。だから、お婆ちゃんの作った弁当を朝ご飯で食べて、お金を貰って学食のパンを買って食べた。遠足や行事の時だけ母がお弁当を作ってくれた。いつもと違うお弁当に蓋を開けるときはドキドキしたもんだ。
でも、今になって。
忙しい中、どんな時もお弁当を作ってくれた婆ちゃんに感謝せな。ホンマにありがとう。婆ちゃんにひ孫見せたかったなぁ。
ちょっとこの本読んで昔を思い出しました。