マックス・H・ベイザーマンのレビュー一覧

  • ハーバード流「気づく」技術

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    異常を示す兆候は出ているのに、それを見逃してしまう人間の心理が解説されていた。著者がハーバード・ビジネススクールの人なので「ハーバード流」というフレーズが題名についているらしい。

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    2016年05月08日
  • ハーバード流「気づく」技術

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    ネタバレ

    9.11、スペースシャトル・チャレンジャー、エンロン、サブプライムローン、サンダスキー、ビル・クリントン、ハリケーン・カトリーナ、、、それぞれの事例に、問題化する前に気づき対処できたでろうこと、それにも拘わらず放置されてしまうメカニズムが説明される。
    二者択一のワナにはまらず、その他の解決法も選択肢として検討すること。目の前の情報以外に判断に必要な情報があるのではないか。直感によるシステム1の思考ではなく、システム2の理性的思考で一歩先を考えること。インセンティブがもたらす効果がマイナスの誘因になっている可能性を検討すること。部外者の視点と内部情報とを合わせ持つこと。
    企業買収の問題など、正解

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    2015年06月20日
  • 予測できた危機をなぜ防げなかったのか?―組織・リーダーが克服すべき3つの障壁

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    エンロン事件や9.11など、アメリカの事例を取り上げながら、目の前にある危機に対応できない組織や人の分析を行っている。
    事例が近年のものでありケースとして役立つほか、ゲーム理論や組織論、心理学など非常に多面的な見地から分析されている点が興味深い。

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    2012年07月02日
  • 予測できた危機をなぜ防げなかったのか?―組織・リーダーが克服すべき3つの障壁

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    ネタバレ

     予想してもいない出来事が起こるとよく「想定外」、「サプライズ」という言葉が踊る。しかしよく検証すると、予想外の出来事ではなく未然に防ぐことが加納ではなかったのはないかと言うことを明らかにしているのが今回の本。

     危機を防ぐ障壁のひとつの要因のひとつには「利権に群がるシロアリ」の存在が挙げられる。去年の福島原発で図らずも浮き彫りになった「原子力ムラ」。アメリカの大統領選挙を見ているとさまざまな団体が見返りを求めて献金をしている。「シロアリ」が群がっているワシントンDCか国連本部のあるニューヨークで「世界シロアリ会議」を開催したら、世界中からいろいろな団体の甘い汁を吸っているシロアリ様の御一行

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    2012年03月31日
  • 予測できた危機をなぜ防げなかったのか?―組織・リーダーが克服すべき3つの障壁

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    ■危機予測
    A.予見可能な危機には、明確な特徴がある。それは次の6つである。Ⅰ.指導者が問題の存在を知っていること、そしてその問題は自己解決しない。Ⅱ.組織メンバーが気づく時には、もう危機が鼻の先にきている。Ⅲ.問題に対処するとコストが発生するのだが、その恩恵が現れるのはずっと後になる。Ⅳ.予見可能な危機に取り組むには、しかるべきコストがかかる。Ⅴ.我々には現状維持をしようという自然性向があるため、予見可能な危機にそなえようとしない。Ⅵ.雄弁な少数派の存在。現状から恩恵を受けている特殊利益団体が、改革を阻止しようと必死になる。

    B.人はある出来事を後から振り返るとき、現実が示すよりはるかに予

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    2014年01月06日
  • ハーバード流「気づく」技術

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    つい見逃してしまう、気づかないことに、どう見逃さないか、気づくようにするかの示唆に富む。カーネマン、サンスティーン、アカロフ等といった行動経済学の権威への言及は行動経済学に触れる基本パターンと化しており、「この本もか。。。」と少し残念。

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    2018年02月16日
  • ハーバード流「気づく」技術

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    「気づく」が多義化している気がするが、予測可能な危機に気づき、それを避けるために行動するために意識すべきポイントを行動心理学の見地から解説している。確かに、このご時世、判断が早いことがそのまま決断力と呼ばれて悪戯に推奨されていることには頷ける。

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    2017年05月02日
  • ハーバード流「気づく」技術

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    著者は行動心理学の権威。人間は物事を見ているようで「気づかない」部分の方が多いという。特に、何かに集中している、意思決定が速い、リーダーや専門家が「大丈夫」と考えている場合には、予測可能な危機を見落としてしまいがちだという。常に視野を広く持ち、二手三手先までじっくり考えてから意思決定することで、危機を見落とす確率がぐっと減るそうだ。具体例がアメリカの金融経済中心で読みづらかったが、論旨には納得。心がけたい。

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    2016年09月14日
  • 予測できた危機をなぜ防げなかったのか?―組織・リーダーが克服すべき3つの障壁

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    ジョン・F・ケネディーは、勇気とは「権力に対して真実を述べる意思である」といったとか。第9章に記述あり。

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    2012年03月20日