御手洗瑞子のレビュー一覧

  • ブータン、これでいいのだ

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    GDPではなくGDHを追い求める国として一躍注目を集めた国=ブータン。しかし、後発開発国であり、問題も山積み。というのは、我々の観念や考え方が支配しているのかも?と思わせてくれる新たな発見がある。ユニークな国=ブータン、そしてそこに住み人々の生活と暮らし、そして考え方が筆者の視点から綴られている。

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    2018年11月27日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    ほぼ日の糸井重里氏が、気仙沼で手編みセーターを設立すべくアイデアを出し、アラン諸島にアランセーターを見て回るというNHKの番組を見たことがあります。
    その糸井重里氏から打診を受けて、気仙沼ニッティングの代表を務め、気仙沼の地で、ここまで会社そしてセーターの編み手さんを率いてきたのが、本書の著者。外資系経営コンサルタント会社勤務の経験ももつ著者=気仙沼ニッティング社長が、気仙沼ニッティングを手がけたことによって抱く当社の方向性とそれにかける思いが、ギュッと詰まっています。

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    2018年11月05日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    一読し心温まる。何故そこまで真剣に真摯に事(コト)に向き合えるのだろう。又、売れるものが良いものと言われもするが、其ばかりでない事(コト)に気付かされる。

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    2017年07月07日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    そもそもなぜこの本に出会ったかは忘れてしまったが、この時代にアパレル企業、しかもニットの会社を立ち上げるって相当勇気があるなーと。それも気仙沼で。だが、セーターの写真を見て読もうと決めた。
    手編みのニットは、いろいろな点で相当の高レベルでないと商品として売れるものにならない。気仙沼は、手編みのニットを商品として生産し会社として成立させられる諸条件がそろっていた・・・かもしれないけれど、復興もまだまだの環境で、多様な働き方を可能にした上で、きちんと会社になったのは、著者の頑張りなしにはできなかっただろうと思う。
    昨今はユニクロや無印良品でそこそこのカシミアのニットが手に入るけれども、単色でデザイ

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    2017年02月24日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    東日本大震災の被災地気仙沼で、手編みのセーターを製造販売する会社、「気仙沼ニッティング」を経営する御手洗瑞子さんの著書。

    材料である毛糸にもこだわり、オーダーメイドで作られるセーターの価格は決して手頃ではないが、非常に人気があって予約で一杯らしい。震災でたくさんのものを失ってしまった方々が、とっても明るくセーターを編んでいる姿、そして御手洗さんが実践した、地域経済の循環という考えにとても感銘を受けた。気仙沼ニッティングの本業は、セーターを通じて購入者や編み手、そして地域の人々を笑顔にする事なのだと思う。

    災害からの復興と編み物という仕事は、地道で時間がかかるという点ではチョット似ているなと

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    2016年11月12日
  • ブータン、これでいいのだ

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    今度ブータンに旅行に行くので手に取った本だったがとても面白かった。
    ブータンといえば国民総幸福量GNHを基準にして運営されている理想主義国家というのが私の印象だった。それは間違えてはいないがこの本を読むともっとブータン人のリーダー達は現実主義でしたたかだった。
    ただ一般の人々は割り切りが早く「これでいいのだ」となってしまう。だから物事が進まない。日本にいると便利なのだが、自分もその便利な社会に貢献するために苦労を強いられる。便利になればなった分さらに苦労する。この本を読むとブータンが羨ましくなる。
    旅行が楽しみになった。

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    2016年06月20日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    本書は、今年読んだ本の中で皆さんに最もオススメしたい本です。

    皆さんがもし、あの『ほぼ日刊イトイ新聞』の糸井重里さんから、
    「気仙沼で編み物の会社をやりたいんだけどさ。やってみない?」って言われたら
    どうしますか?

    この物語は、そんな一言からスタートしました。

    東北の震災から1年過ぎた2012年6月に、気仙沼ニッティングは
    「ほぼ日」のプロジェクトとしてスタートした。

    まずは何も無い状態からのスタートで、冬が始まる半年後には
    商品を販売しなければなりません。
    大慌てで作戦会議。
    決めたのは3点。

    ①「世界で一番かっこいい」、王道のものを作る。
    ②最初のプロダクトは、白いフィッシャーマ

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    2015年12月30日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    震災後のビジネス立ち上げ物語かと思って読み始めたがちょっと違った。震災後の気仙沼の人々のリアルな姿、報道とのギャップ、気仙沼の人々のイキイキとした姿、事業立ち上げの苦労等。ほのぼのとしながらも、気仙沼で生活している人々のたくましさなどが伝わってくる。での、さすが、コンサルだった人なので、分析力もあり、気仙沼だからできること、他の土地でもできることなど、事業戦略についてにも言及。良書。

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    2015年11月13日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    被災地で起業、初年度から黒字、社長は東大卒マッキンゼー出身の女性。。。これだけでも話題性は十分なのだが、自分自身、気仙沼に何度も訪れ、より身近な存在として、この「物語」に触れてみたい、という想いでこの本を楽しみにしていた。
    気仙沼の人々の気質、街の独自性など思い当たるところが多々あり、その”身近さ”を改めて確認できたような気がする。

    読んでみて感じたことは、間違いなく、現在に至るまでに困難な局面は色々とあったと思うのだが、とても”自然”なスタンスでビジネスを成功させているということ。
    当然、成功の方程式が最初からあったわけではないのだが、今振り返ると、それにヒットしている数々のファクターを押

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    2015年10月04日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    三國万里子さんのエッセイ本で気仙沼ニッティングの存在を知る。下世話ながらも、インターネットでこちらのニットの値段をのぞくと、簡単に手が出せないほどのびっくりの価格。この会社はなんなのだろう?興味をもちこちらの本にたどり着く。読み進めると、糸から、編み手さんのことから、このニットができるまでが書かれており、ニットのびっくり価格にも納得。

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    2025年11月23日
  • ブータン、これでいいのだ

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    知りたいことがあまり書かれてなかったので中断しました。
    ここまで★一つ。
     ところが、その後読む本が無くなったので、またこの本を中断したところから読んでみました。やっぱり興味のないところは飛ばしながら…。
     すると読んでよかったなとなりました。ブータンの人たちの金銭感覚(これはちと問題あり)、死生観、幸福感には目からうろこが落ちました。11章は白眉です。「自分の幸せを祈っていたら幸せになれない」なんて、よくわからないけれど、とても含蓄がある。多少自分にいやなことや不幸なことがあっても近所の人たちが幸せだったらそれでいいなんて、素晴らしい人格者、国民性だ。読後、とても気分がよくなった。やはり、本

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    2024年01月11日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    気仙沼ニッティングの立ち上げの話。
    気仙沼の地域の紹介が多くを占める。
    最初に一番を見ておく。
    ワークショップで編み手を見つける。
    50時間かかるから15万円。

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    2022年05月04日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    ネタバレ



    ブータンでは外国人で、周囲の信頼を得て仕事するには、自分のことは考えず、ブータンのためには何がよいか考える必要があった。

    自分が頑張る場所がなく、人から何かを、もらい生きていくのは辛いこと。仕事がなく自分の足で立てないというのは自尊心を傷つける

    勝算や適性を考えている自分が恥ずかしくなりやらなければいけないからやることにした。

    人生の不確定要素を飲み込む度量。気仙沼の人たちが自然と向き合い自分の肚でものを決め、リスクを取りながら生きてきたからではないか。

    新しいことを始めるときにトップを見ておくとあとで不安にならない。何を目指してどんな努力をするのか。

    大切にされているという感動

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    2020年10月02日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    東日本大震災後に、甚大な被害があった気仙沼市で編み物の会社を始めた御手洗氏のお話。読みやすく、文才を感じた。
    株式会社気仙沼ニッティングを、どのように始めて、どのように広げていったのか、という話だが、なるほどなと思ったのは、生業がいかに大切かというくだり。
    衣食住が揃っても、仕事にでかけて給料をもらってそのお金で食材を買ってごはんを作る、といった生活のサイクルがないと復興とはいえない。そしてそこは行政だけではどうしようもないところで、こうした新しい動きが重要になってくるのだろう。
    気仙沼という地方において、手編みの高級商品を売るというのは、筆者記載のとおりメリットもあったし、地域特性にもマッチ

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    2019年05月26日
  • ブータン、これでいいのだ

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    2016/12/05
    ブータンってどんな国なんだろうという漠然とした興味から手に取った一冊。
    何と言っても御手洗さんの冷静な分析と筆力がお見事。
    でもブータンへの愛もひしひしと伝わる。
    ブータン、一度行ってみたい。

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    2016年12月05日
  • ブータン、これでいいのだ

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    「幸福の国」ブータンは、リアルな問題を抱えた、現実の発展途上国だということがわかる。我々が勝手にイメージしている像は、我々自身の中にある郷愁が生み出したものに過ぎない。
    にもかかわらず、ブータン人、ブータン王国という組織から学ぶものは多い。幸せに対する考え方、コミュニティのあり方など、同じ大乗仏教を根底におくもの同士、共有できるはずだと思ってしまう。

    そして、あきらかに心情的にはブータンに加担しながら、客観的な視点を失わずブータンを描く御手洗さんの筆力も素晴らしいと思う。

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    2016年11月02日
  • ブータン、これでいいのだ

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    ブータン王国の初代首相フェローとして、1年間ブータンに滞在した御手洗瑞子氏の著書。

    コンサルタント会社マッキンゼーから、一国の政府職員への転身なのだが、まるでド田舎の零細企業に転職した都会のお嬢さん、みたいな感じでブータンでの仕事や生活の様子、そしてブータン国民の気質について綴っている。

    農村部では今も続いている夜這いの習慣、隣国であるインドとの微妙な関係、快楽主義で刹那的な国民性、若干都合の良い生死感などなど、ある部分ではイメージ通りであり、またイメージとは少し違うブータンについても知ることが出来た。

    たまたま高野秀行氏の『未来国家ブータン』の後に続けて読んだので、なんだか急激にブータ

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    2016年10月26日
  • ブータン、これでいいのだ

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    ブータンがなぜ幸せの国なのか、ブータン政府やブータンの人たちの様子を通してその理由が見えてくる。ブータンの現実に日本人の視点からだと本当にそれでいいのかと思ってしまうけど、冷静に考えればどれが正しいとかはない。どっちがいい、悪いではないんだよなあ…。

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    2016年07月23日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    東日本大震災後、気仙沼に生まれた編み物の会社の物語。生まれた時からほぼ日で経過を見てはいたけれど、社長の目から見た気仙沼という町とそこに住む人々、そして気仙沼ニッティングの生まれるまではとてもおもしろく素敵な話でした。編み物を趣味とし、三国さんのセーターを編む身としては編み手さんのプロ意識に頭が下がります。そして私も気仙沼周辺に住んでいたらお勤めしたかったなあ…と思ったり。

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    2016年03月05日
  • 気仙沼ニッティング物語―いいものを編む会社―

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    気仙沼ニッティングの成り立ちから、哲学など最初から最後まで興味深かった。
    復興支援に留まらないしっかりとしたビジネスモデルは、とても学ぶところの多いものだった。
    編み手さんの募集をワークショップという形態で行ったのはとても面白かった。
    私自身、編物をするのでサイズ通りに目を揃えて編まなければいけない商品としての編物はとても大変だろうなと想像できる。
    それでも、気仙沼ニッティングの編み手さんはそれぞれのペースで楽しそうに仕事をしていて、羨ましくも思った。
    手作りのものは、適正な価格を付けるのが難しいところがある。
    そうすると大量生産の工業品に比べて随分と高価になってしまうからだ。
    その点、気仙沼

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    2015年11月27日