真壁昭夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ資産運用の知識もつくが、それ以上に筆者がいいたいことは「学び続けること」「人生を楽しむこと」という、意識に目を向けたメッセージだったのが印象的な本。
この本を読むと、経済に限らず社会で起こっていることにたいして自分ごととして学んでいこうという気持ちになる。
パワーワード
「無知こそが最大のリスク」
・自分が何をして生きていきたいかを真剣に考え続けることと、学び続けること。
・これからの時代は組織に頼らずに自ら学び変化に対応し続けることが重要。
・将来に獲得が予想される利得は過去のリターンの平均値で表す
・価格のリスクは、過去のリターンの標準偏差で表す
・金融資産の価格の分布は正規分布に基づくと仮定する。
・世界の投資資金は資産の価値を守るために、金に向かっている。
・世界の変化を考え理解を深める
①全体像の把握
→現在どのようになっているかを把握する。
②変化の理由
→なぜそうなったのか、理由を考える。
③今後の展開予想
→今後、どうなっていくのかを予想する。
・先行きを不安に思うかはひとりひとりの考え方次第。長生きすることのリスクを理解しつつ、人生を楽しむことを考えるべき
・資産の運用は、自分の力を伸ばすためだと考えるとよい。まず自分自身に投資する。勉強を重ねる。そのうえで新しい発想や価値観に触れ、変化を楽しみながら、株などに投資を行う。この生き方は、私達の生き方をよりダイナミックに、エネルギー溢れるものにする。
・重要なことは、安値を狙うこと。バブルが崩壊し多くの人が先行きが不安でしょうがないと口にしているときこそ、株を買うチャンス。 -
Posted by ブクログ
①勝つより負けない手法を選択すべし
②個人投資家が有利な点を活かす
③投資は自分の心との戦い
④今より将来が大切
⑤休みを作る
同じ額の損失と儲けでは、損失による失意の方が喜びを上回るとのこと。損をした場合、それを取り戻そうとしたり、一時的な下げにすぎないと自分の都合の良いように解釈する。我慢することや、客観的に考えられるように、休むことも必要。
短期で儲けることの難しいのは、行動ファイナンスにもあるように、人間は必ずしも合理的な行動をする訳ではないから。長期投資で長い目でみることが大切。
世の中、桐谷さんとか、株で成功しましたみたいな話も聞きます。運も当然あるのだろうけど、きちんと自分のスタンダードを守ることが大切だと思いました。 -
Posted by ブクログ
人はなぜ不合理な意思決定をしてしまうのか?
その謎を解く学問としての「行動経済学」「行動ファイナンス」の入門書。
始めてこの種の本を購読しましたが、
初心者の私でも無理なく理解することが出来ました。
ただ、その「行動経済学」「行動ファイナンス」がどういうものか
理解したとしても、ではそれが経済にどう役に立つのか、どう寄与するのか
が見えなかったので、今度はその先を別の書籍で確認するしかないと
思います。
とりあえず、さわりということで・・・
最後に、「人間心理に欲望がある限り、バブルの発生を止める事は出来ない。これが人間心理が生み出す景「気」と考えるべきだ。」という文章が印象的だったが、その人間心理の欲望をうまく利用するためにこの行動経済学が存在するんだなということで、行動経済学の核とするものが何なのか少し垣間見えたような気がします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレファンドマネジャー向きだということに途中から気がついた…が、企業内心理学としても刺さるところあり。
┌行動経済学:「なんとなく」の事象(現状の経済学で織り込めてない事情)も考慮し現実に近づける
│ ├必ずしも合理的でない決断があることを前提とする-限定合理性
│ │ ├損する意思決定をする時、満足できる言い訳をつくってしまう-気質効果(disposition effect)
│ │ │ ├「富への執着」にむやみに執着すると、よい結果を生まないことあり(リファレンスポイントが高くなる)
│ │ │ └欲しいのは都合のいい情報だ
│ │ ├利益より損失を大きく認識しがち(損失回避的傾向)
│ │ │ └実現存が確定することを嫌い、損切をためらう。思い込みのもとにポジションをキープしてしまう
│ │ ├利益が出ているときはリスク回避的、損失が出ているときはリスク愛好的に行動する(鏡映効果)
│ │ │ ├人間心理は、リファレンスポイントの移動に伴って、必ずしも論理的でない伸縮を示す可能性あり
│ │ │ └損失に直面すると、時としてやけになってしまう
│ │ └認知的不協和-cognitive dissonance
│ │ ├自分の考え方やすでに下した決断が正しかったと思うために、詭弁を弄して自分の心をごまかす
│ │ │ └ギャンブラーの誤謬(黒が5回出ているから、そろそろ赤)、これだけ下がったからそろそろ上がる
│ │ ├失敗を認めて引き下がることは、実際には容易ではない
│ │ ├コミットメント・不協和の因果-コミットメントが強いために持論に固執
│ │ │ ├選択の自由-自分で選択した程コミットメントが強い。自発的に選択できない場合は弱い
│ │ │ ├説明責任(相手から不当に押し付けられる説明責任も含む)
│ │ │ ├意思決定に費やしたサンクコスト
│ │ │ └多数意見からの逸脱(であるほど強いコミットメントが必要)
│ │ └失敗を正当化する心の動き
│ │ └プライド効果と後悔効果-後悔を回避する心理(損切できない)
│ ├インセンティブへの反応が同じでないことを前提とする
│ │ └頭の中で計算する確率(Decision Weight)が主観に基づく歪みを持つ
│ ├伝統的経済学より短期間を対象とする
│ ├ゲーム理論ともちょっと近いが、ゲーム理論は「最適解が二者で異なる」視点。
│ └神経経済学とも近い。
├歪みを左右する心理
│ ├コントロール(支配)願望
│ │ ├影響力を通じたコントロール(自分てすごい)
│ │ ├予測をつうじたコントロール(自分の思った通り)
│ │ └影響力のある要素の認識によるコントロール(納得度がある、理由・根拠をよりどころに安心したい)
│ │ └因果関係の過大評価
│ ├勘-ヒューリスティック-物事を直感的にざっくり捉える
│ │ ├交通整理して「迷わず」決断できる
│ │ ├事象自体のとらえ方がワンパターン化する。単純化。リスクの見落とし
│ │ └アンカーリング(固定概念)、過去の経験
│ ├手近な情報の過大評価
│ │ └歪みは、過去の情報を「論理的に分析し記録」することで回避される
│ ├初頭効果・人の見た目が○割・親近効果(最新の記憶で判断)
│ └代表性バイアス
├バブルの解釈
│ ├株価がGDPのペースより強く上昇。「上がるから買う、買うから上がる」に人々が酔った(という解釈)
│ └コミットメント・不協和からの解釈
│ ├強気相場での、多数意見からの逸脱はかなり困難
│ └事前の決断にコミットしている
└行動ファイナンスの課題
├理論としての体系化がまだ(歴史浅いし)
├タイムスケール(短期・長期の定義)の明確化がまだ
└実証データ蓄積が不十分(恣意的解釈との批判を受けやすい) -
Posted by ブクログ
完全合理性が前提となる伝統的経済学の限界を示し、
不合理な行動を取る人間について、
プロスペクト理論を中心に行動経済学の観点から記述された本。
タイトル通りの正に入門書と言える内容で、
行動経済学についてあらゆる面から、平易な文章で書かれており、
内容は大変分かりやすい。
認知的不協和や、ヒューリスティック、代表性バイアスなども
改めて勉強する良い機会になった。
但し、個々については分かりやすいが、
一方で網羅性が非常に高いため、全体が見えにくく、
本書自体は1度読んだだけではなかなか理解が難しい構成だった。
人間心理をビジネスにどう活かすかは正直難しい問題。
必ずこう動くという保証もない。
人間にはこうした心理があり、こう動く可能性があると分かった上で、
上手に意志決定することが大切だと思う。
また、自身の意志決定の癖を知っておく必要もあろう。
この点からも入門である本書は、
第2章の「何故合理的に決められないのか?」だけを読んでも、
その価値は十分にある内容。 -
Posted by ブクログ
・「伝統的経済学、金融工学」と「行動経済学、行動ファイナンス、経済部物理学、神経経済学」との違いを判り易く、かつ「網羅的」に解説。
・色々と行動経済学関係の本を読んで、個別ケースで一杯になった頭を整理整頓したい人にお勧め。
・伝統的経済学 →長期の経済動向の理解に有益
人間の行動は、完全に合理的 →市場は効率的 →一物一価(フェアバリュー)へ収斂(=均衡)する
・行動経済学 →短期の経済動向の理解に有益
人間の行動は、非合理的な事もある →市場は必ずしも効率的でない(人間心理に影響される)
【以下、興味深かった記述を抜粋】※「?付きの文章」は自分の感想
・一物一価が成り立たないケース(同じ商品なのに、スーパーと商店で価格が違う) →人間の合理性の限界 ←取引コストの為、裁定が働かない事はあるのでは? (P22)
・株価 (P52)
伝統的経済学 →効率的市場仮説に基づきランダムに変動する(ランダム・ウォーク)
行動ファイナンス →人間心理に影響を与える様々な要素を考慮。(市場は効率的との仮定に縛られない)
※仮に経済成長局面であっても、伝統的なファイナンス理論では、市場は効率的で、株価はランダムウォークすると考える
行動ファイナンスでは、多くの投資家が強気なスタンスになればなるほど、人間が群れをなそうとする心理(ハーディング現象)が働き、楽観論が台頭すると考える ←モメンタム重視?
・経済物理学 (P63)
・市場の価格変動 →べき分布
※実際のデータからモデルを構築(物理学的な手法)
・均衡点に収束しないこともありえる
金融工学(伝統的経済学)
・市場の価格変動 →正規分布
※まず正規分布を仮定し、論理を構築
・均衡の発見を優先。「需要曲線と供給曲線の交わる均衡点で価格が決まる」など。
・過剰にリスクを取っている場合、不確実性も高くなってしまう。(P103)
・人間は感覚によって、小さな確率を過大評価し、大きな確率を過小評価しがち。(P105)
・最近、運用の現場では、ボトムアップ、つまり株式や債券などの金融資産の個別銘柄の魅力度に基づいてポートフォリオを構築する手法が有力になっている。 ←コモンズ投信、ひふみ投信もこの手法?
セクター配分や国別配分は、あくまでも個別銘柄を積み上げた結果出来上がったものとして管理されているケースが多い。
→このような場合、運用者は自分にとって思い入れの強い銘柄を保有しようとしがち。 →損きり(=自己否定)しづらい →認知的不協和。 (P120)
・コントロールイリュージョンは情報が限定的な場合や「専門家」と称される職種ほど大きな影響を与えがち。
→アナリストの収益予想には常に主観的なバイアスが掛かっていると考えた方が良い。(P183)
・初頭効果 …聞いた順番で印象が変わる。(P214)
・「そろそろ当たりが出る筈だ」「(ルーレットで黒が5回続けて出た後)試行回数を増やせば生起確率は平均回帰するので、次は赤が出そうだ」
→ギャンブラーの誤謬。ルーレット、サイコロは、一回一回が独立して試行が行われるゲーム。前回の結果が次回の内容に影響を与える事はありえない。(P225)
・「下落したものは上昇する」「そのうち平均回帰が発生する」 (P226)
→サイコロやルーレットと異なり、株価の上昇・下落の確率を客観的に導き出す事は難しい。投資家は自分の考えで主観的に生起確率を評価せざるを得ない。→ギャンブラーの誤謬に陥り易い罠。
・競争的な市場は資源を効率的に配分し、経済成長を促進する。
その一方、競争の激化は「相手がやるなら、自分も乗り遅れるわけにはいかない」との認識を強化し(ハーディング現象)、多くの人が一つの分野に飛び込む →バブル発生 -
Posted by ブクログ
当然であるが、本当に重要なことは、変化を機敏に察知し、それに対応することだ。恐れている場合ではない。
「失われた30年」という言葉も、空虚さだけが漂う。
30年前に新入社員だった人々も、とっくに50代後半で役職定年という年代だ。
経営のかじ取りを、30年間変わらずに行っている企業なんてほとんどないだろう。
そもそも取締役だってどんどん入れ替わり、その都度年代だって若返っているはずなのだ。
それなのに停滞から抜け出せない原因は何なのか?
ひとつには「世界の変化の方が早かった」ということがあげられると思う。
ある変化が起きて、それをキャッチアップするだけでも数年を要してしまう。
そこで初めて戦いの土俵に乗れる訳であるが、その時すでに勝敗はついていて、後から参戦しても逆転勝ちするのは難しい。
実は日本経済の停滞は、これの繰り返しだったのではないだろうか。
製造業が主体のころは、新しい変化が出てきても、キャッチアップできていたのだろう。
「製造業」という業種が日本人の気質に合っていたことも、優位な点だったのかもしれない。
日本ではたまたまバブル崩壊の後に当たるが、その後インターネットが一般化し、それに伴ってITの進化、スマホの発明、AIの発展などなどが同一線上で拡大再生産されていった。
簡単に言えば、日本はこの波に乗れなかったということだ。
その答えは単純だ。
「ルールを作る側に回れなかった」ということが、負け戦の最大の要因と言えるのではないだろうか。
製造業主体の頃は、変化が緩やかだったので、それでも何とかなっていた。
しかしIT・デジタル・インターネットの世界は、とてつもなく変化のスピードが速い。
それはほとんどがソフトウェアの世界だからだが、ここが追い付けなかった。
もちろんITだってハードウェアが大事であるが、ソフトあってのハードだった点が、今までの製造業と大きく異なる点だ。
ソフトもハードも、両方とも大事であることは間違いない。
しかし、圧倒的にソフトウェアの部分で、波に乗ることが出来なかった。
だからこそ、それに付随するハードの部分までも弱くなってしまったのではないだろうか。
そういう意味で、日本という国家は、自分たちではルールを作る側に回れず、常に決められたルールの中で右往左往する存在なのだ。
もしあるルールの上で日本の産業が好調ならば、アメリカとヨーロッパはルールそのものを変更して、日本を潰しにくる。
これは産業界のみならず、オリンピック競技を見ていても感じる部分だ。
日本がこれから世界で存在感を示していくためには、ルールを作る側に回りたい。
しかしそれは現実的には相当に難しいことだろうと思う。
その既得権益を、アメリカもヨーロッパも手放す訳がない。
そこには狡猾さも必要で、そもそもお人好しの日本人にはそういう狡賢い戦い方が似合わない。
だったらどうやって我々は戦っていくのか。
これを日本国民が知恵を絞って議論して、答えを見つけていく必要があると思うのだ。
新ルールによって、世界情勢は確実にゲームチェンジが起こる。
それが、本書で上げられている3点「脱炭素」「半導体」「EV」だ。
もちろんこれ以外にも多数あると思うが、日本がゲームチェンジに上手に乗らなければいけないのはこの3点だろう。
というのも、ここで真剣に取り組まないと、日本経済の未来に大きなダメージが起きることは必須だからだ。
国際競争が熾烈化する中で、日本だけが無関係でいられるはずがない。
つまり、何もしなくても巻き込まれてしまっているのだ。それが今の世界情勢なのだ。
これまでとは異なる発想、価値観を持つことで、自らゲームチェンジする側に回っていく。
現状維持バイアスの気持ちをかなぐり捨ててでも、変化を真正面から受け止める必要があると思う。
3点とも密接に関連している事項のために、どれか1点をやればよいという状況ではない。
強弱はあると思うが、3点のバランスをどうやって取りながら、日本がどこを目指していくのか。
ここは賢く戦略を練っていきたい。
「脱炭素」も「EV」も、確かに環境に良い事は進めるべきであるが、そのルールを積極的に主導しているのは主にEU(欧州)だ。
EU諸国は、2035年にはディーゼルとガソリンの新車を廃止すると発表している。
しかしこれもルールが先か、技術が先かは微妙な話だ。
ガソリン車販売がメインの日本では逆風であるが、現実問題として、EVシフトは様々な点で難しい面もある。
寒冷地や、熱帯など気温の高低によって、現状の充電池では最大パフォーマンスが出ない。
マイナス気温の中で、車が動かず立ち往生すれば、それこそ命に関わってしまう。
都市部であれば充電ステーションが設置可能であるが、発展途上国の山村などでは電気を引くことすらまだまだ難しかったりする。
トヨタなどは全方位戦略で、ガソリン車は当然であるが、ハイブリッド車、EV車、水素車も含めて開発をしていく構えだが、ここにも逆風が吹いている。
EVに特化しないトヨタの戦略はどう考えても正しいと思うのだが、脱炭素・EVを推し進めるEUからすると、それを黙認することは出来ない。
この綱引きがどうなるかだが、もし世界中でEVが中心になった際は、大きなゲームチェンジと言えるだろう。
既存の自動車メーカーの優位性ははく奪され、パーツごとのモジュール化が進むことで、プラモデルを組み立てるように自動車が生産できる状況になってしまう。
そうなった時に世界の自動車産業のパワーバランスはどうなっていくのか。
2035年ガソリン車の廃止が、実際に達成可能な数字なのかどうか。
状況次第によっては、更にルールを変更していく可能性もあるため、状況を注視していくしかない。
「脱炭素」についても、「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」というのが、一つの指標になっているが、これも実質的に欧州が主導で決めたルールと言える。
エネルギーを化石燃料に頼っている日本にとっては、ここも逆風以外の何モノでもない。
現実的に原子力にも頼れない状況で、本書にも記載があるが再エネ(風力・太陽光)メーカーは日本ではほとんど育っておらず、内製で手配が出来る状況でもない。
再エネ比率を上げるためには、その技術を海外からの輸入に頼らざるを得ず、ここも首根っこを掴まれている状況だ。
日本はそもそもエネルギー問題を抱えている国家であるが、今後もこの弱みがどう影響するのかと訝しんでしまう。
そして「半導体」だ。
かつては日本企業が世界的に大きな優位性を持っていたにも関わらず、これこそルールを変えられたことで、凋落してしまった。
現状は台湾TSMCが製造では圧倒的世界シェアを誇っており、それがむしろ世界の大きなリスクだとも言われて、ゲームチェンジを図ろうとしている。
当然中国と台湾の関係もあるし、万一有事にでもなれば、世界的に影響が出ることは間違いない。
日本だって半導体を今後もすべて輸入に頼っていたら、万一の時は大きなダメージを受けることが予想される。
だからこそ今は国内生産すべく工場新設などを急いでいるが、技術的にもどこまでのものが製造可能となるのか。
EVにも関連するが、今後すべての電子機器に半導体が搭載されるのは間違いない。
それらは機器の制御に使われるのは勿論、センサーで取得した情報を解析するのにも利用され、さらにネットに接続することで大量のデータを送信するのにも利用される。
小売業でも「ICタグ」は見慣れてきたが、今後あらゆる商品にICタグが付けられるとすれば、これらも含めてICチップの需要は拡大し続けるのは必至である。
結局、資源にしても半導体にしても、どこまで内製できるかで世界的な有事になった際のリスクを許容できるかが決まってくると思う。
そういう意味では、食料自給率だって、いつまで海外からの輸入に頼っていられるのか。
全く個人的な意見であるが、国内のエネルギー問題は「脱炭素」の文脈が無くても、必ず解決しなければいけない大きな課題だと感じている。
約80年以上前、不幸な戦争に突入した直接の原因は、資源の取り合いによるものだった。
持つ者と持たざる者の不均衡は、戦争では解決しない。
だからと言って「みんな仲良く分け合おう」と言っても、そんなおとぎ話も通用しない。
日本はもっと賢くなる必要がある。
世界のルールを変える側に行くのはハードルが高いが、ひっそりと独自路線で、世界の争いに出来るだけ巻き込まれないような立ち位置を確保することは出来そうな気がする。
日本は益々高齢化と人口減で、世界の中では発言力が弱まっていくだろう。
その中で真正面から戦いを挑むことは、どう考えても得策と思えない。
「戦略とは、戦わずして勝利すること」と言ったのは、孫子だったか。
とにかく最小限の力で最大限の結果を得られるように、賢くいきたいものである。
(2024/1/29月)