真壁昭夫のレビュー一覧
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①勝つより負けない手法を選択すべし
②個人投資家が有利な点を活かす
③投資は自分の心との戦い
④今より将来が大切
⑤休みを作る
同じ額の損失と儲けでは、損失による失意の方が喜びを上回るとのこと。損をした場合、それを取り戻そうとしたり、一時的な下げにすぎないと自分の都合の良いように解釈する。我慢することや、客観的に考えられるように、休むことも必要。
短期で儲けることの難しいのは、行動ファイナンスにもあるように、人間は必ずしも合理的な行動をする訳ではないから。長期投資で長い目でみることが大切。
世の中、桐谷さんとか、株で成功しましたみたいな話も聞きます。運も当然あるのだろうけど、きちんと自分 -
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人はなぜ不合理な意思決定をしてしまうのか?
その謎を解く学問としての「行動経済学」「行動ファイナンス」の入門書。
始めてこの種の本を購読しましたが、
初心者の私でも無理なく理解することが出来ました。
ただ、その「行動経済学」「行動ファイナンス」がどういうものか
理解したとしても、ではそれが経済にどう役に立つのか、どう寄与するのか
が見えなかったので、今度はその先を別の書籍で確認するしかないと
思います。
とりあえず、さわりということで・・・
最後に、「人間心理に欲望がある限り、バブルの発生を止める事は出来ない。これが人間心理が生み出す景「気」と考えるべきだ。」という文章が印象的だったが -
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ネタバレファンドマネジャー向きだということに途中から気がついた…が、企業内心理学としても刺さるところあり。
┌行動経済学:「なんとなく」の事象(現状の経済学で織り込めてない事情)も考慮し現実に近づける
│ ├必ずしも合理的でない決断があることを前提とする-限定合理性
│ │ ├損する意思決定をする時、満足できる言い訳をつくってしまう-気質効果(disposition effect)
│ │ │ ├「富への執着」にむやみに執着すると、よい結果を生まないことあり(リファレンスポイントが高くなる)
│ │ │ └欲しいのは都合のいい情報だ
│ │ ├利益より損失を大きく認識しがち(損 -
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完全合理性が前提となる伝統的経済学の限界を示し、
不合理な行動を取る人間について、
プロスペクト理論を中心に行動経済学の観点から記述された本。
タイトル通りの正に入門書と言える内容で、
行動経済学についてあらゆる面から、平易な文章で書かれており、
内容は大変分かりやすい。
認知的不協和や、ヒューリスティック、代表性バイアスなども
改めて勉強する良い機会になった。
但し、個々については分かりやすいが、
一方で網羅性が非常に高いため、全体が見えにくく、
本書自体は1度読んだだけではなかなか理解が難しい構成だった。
人間心理をビジネスにどう活かすかは正直難しい問題。
必ずこう動く -
Posted by ブクログ
・「伝統的経済学、金融工学」と「行動経済学、行動ファイナンス、経済部物理学、神経経済学」との違いを判り易く、かつ「網羅的」に解説。
・色々と行動経済学関係の本を読んで、個別ケースで一杯になった頭を整理整頓したい人にお勧め。
・伝統的経済学 →長期の経済動向の理解に有益
人間の行動は、完全に合理的 →市場は効率的 →一物一価(フェアバリュー)へ収斂(=均衡)する
・行動経済学 →短期の経済動向の理解に有益
人間の行動は、非合理的な事もある →市場は必ずしも効率的でない(人間心理に影響される)
【以下、興味深かった記述を抜粋】※「?付きの文章」は自分の感想
・一物一価が成り立たない -
Posted by ブクログ
当然であるが、本当に重要なことは、変化を機敏に察知し、それに対応することだ。恐れている場合ではない。
「失われた30年」という言葉も、空虚さだけが漂う。
30年前に新入社員だった人々も、とっくに50代後半で役職定年という年代だ。
経営のかじ取りを、30年間変わらずに行っている企業なんてほとんどないだろう。
そもそも取締役だってどんどん入れ替わり、その都度年代だって若返っているはずなのだ。
それなのに停滞から抜け出せない原因は何なのか?
ひとつには「世界の変化の方が早かった」ということがあげられると思う。
ある変化が起きて、それをキャッチアップするだけでも数年を要してしまう。
そこで初めて戦いの