田口洋美のレビュー一覧

  • ヤマケイ文庫 新編 越後三面山人記

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    田口洋美『新編 越後三面山人記 マタギの自然観に習う』ヤマケイ文庫。

    人間が自然界と調和を保ちながら、人間らしく生きるための知恵とヒントがびっしり詰まったルポルタージュ。モノと情報と娯楽に満ち溢れた自分の今の生活に疑問を感じると共に恥ずかしさを覚えた。

    今から32年前にダムの底に沈んでしまった朝日連峰山中の新潟県三面集落の狩猟文化、山村習俗を四季折々の人びとの暮らしを詳細に取材した記録である。

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    2017年01月26日
  • ヤマケイ新書 クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー

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    勉強になった

    東北在住でクマがちょくちょく街なかまで出現しているので、タイトルにひかれて手にした本書。

    戦前や高度経済成長期など、時代を遡ってクマと人間の生活圏や農業林業の経済活動、狩猟の実態など、様々なアプローチでクマの活動範囲に迫って参考になった。

    まとめで、都市と山との緩衝帯の設定や熊が街にいる時の人間の対応、また、犬が熊対策に有効など知った。

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    2025年04月19日
  • ヤマケイ文庫 新編 越後三面山人記

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    今はもうダムの底になってしまった集落のくらし。狩猟採集、農耕など山とともに生きる人々の生業を描く。山菜や木の実などを採って加工する暮らしは、都会育ちから見ると、豊かだなぁと一種の憧れを抱いてしまうが私たちが当たり前に消費してるものこそが、当時から見ると豊かさそのものだったのだろう。映画のリトル・フォレスト(韓国版しか観てない)みたいに自然のなかで生きることで取り戻せる感覚はあると思っていて、勿論厳しさもあるから簡単に残そうとか受け継ごうとか言えないけれど、こうした暮らしの丁寧な記録が残っていることに感謝。

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    2021年04月03日
  • ヤマケイ新書 クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー

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    田口洋美『クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー』ヤマケイ新書。

    クマ問題を通じて、自然環境や人間の生活の多様化、変化などに伴う様々な課題について考えさせられる書籍である。

    近年、野生動物による被害が増加しているが、その中でも特にツキノワグマによる被害が増加している。かつてはっきりとしていたツキノワグマと人間の生活域が混じわりつつある。

    本書の中でも紹介されている2016年に発生した秋田県鹿角市のツキノワグマによる連続人身事故は衝撃的であった。また、近年では人間の生活区域内でクマが相次いで目撃されている。確かにここ数年、身近にクマの存在を感じるようになった。

    自分の暮らす地

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    2017年05月27日