あらすじ
日本の狩猟文化研究の第一人者、東北芸術工科大学教授兼狩猟文化研究所所長・田口洋美氏の若き日の意欲作、隠れたロングセラーを文庫化。
朝日連峰の山懐、新潟県の三面川(みおもてがわ)中流の深い谷間にあった三面集落。
今は三面ダムの底に沈んだこの山里の狩猟文化・山村習俗を、四季折々の山の民の暮らしを追うかたちで詳細に記録した、著者若き日の意欲作。
第一章 狩りの日の出来事
第二章 降りしきる雪の中で-冬-
第三章 山の鼓動とともに-春-
第四章 むせるような緑に抱かれて-夏-
第五章 時雨れる雲ノ下で-秋-
第六章 山人の自然学
※農山漁村文化協会刊行の単行本を文庫化しました。
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Posted by ブクログ
田口洋美『新編 越後三面山人記 マタギの自然観に習う』ヤマケイ文庫。
人間が自然界と調和を保ちながら、人間らしく生きるための知恵とヒントがびっしり詰まったルポルタージュ。モノと情報と娯楽に満ち溢れた自分の今の生活に疑問を感じると共に恥ずかしさを覚えた。
今から32年前にダムの底に沈んでしまった朝日連峰山中の新潟県三面集落の狩猟文化、山村習俗を四季折々の人びとの暮らしを詳細に取材した記録である。