神尾秀のレビュー一覧

  • 関ヶ原流転戦記 大谷吉継の七刻
     関ケ原の合戦で西軍を逆転に導くために奔走する大谷吉継の一日を描く一風変わった作品。とはいっても関ヶ原物の定石である、小早川秀秋と吉川広家をいかにして動かすか、というポイントは外していないし、むしろどうやってこの二人を動かすのかという点が強調されている。関ヶ原の合戦だけに絞ったとはいえ、「その後」が...続きを読む
  • 徳川覆天記2 覇道への決意
     あっさりと終わってしまった。もう少しシリーズが続くかと期待していたので残念。策をめぐらせつつ信長に迫っていく過程はなかなか良かった。しかし信康だけで話が進んでしまったのが少々物足りなかった。せっかく三河の武将たちが個別に動いていたのだからその部分の描写は欲しかった。隠密行動であり、また読者に対する...続きを読む
  • 直江兼続戦記1
    上杉家臣、直江兼続を主人公とした歴史シミュレーションものです。
    その内容は、関ヶ原の戦いにおいて直江兼続が第三の勢力を作り上げ、西軍・東軍とともに天下三分の計を成そうというもの。

    兼続がかなり腹黒く描かれており、個人的にはこの兼続は現実味があっていいのではないかと思います。
    一方で上杉景勝は寡黙な...続きを読む