堤哲のレビュー一覧
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国鉄がなぜ「スワローズ」というチームを持つことができたのか,あるいは国鉄と野球(プロアマ問わず)との深くて長い関係性について解明した一冊。巻末には,国鉄が球団を設置するときの要項案や,国鉄スワローズ登録選手・監督・勝敗の一覧が付いており,一次史料として見ても興味深い。スワローズファンは必読。つば九郎は,もう読んだのかな?
140頁の「当時金田の年俸は900万円だから,10年選手のボーナスは1800円(ママ――評者註)プラス1080万円の計2880万円が上限となる」は,「1800万円プラス180万円の計1980万円」の誤記だと思われる。なぜなら,「ボーナスは年俸の2倍,プラスアルファの参稼報 -
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我らが東京ヤクルトスワローズの御先祖様である国鉄スワローズのお話。国鉄はカネヤン頼みの単なる弱小球団ではなくて、国鉄対読売はセ・リーグの名物カードだったとか、知らなかった話が色々。
国鉄が崩壊したから読売に移籍したのであって、その逆ではない、ということで、カネヤン観がちょっと変わった。
国鉄にいたから王・長島と真剣勝負ができたわけだし、読売移籍後はよそ者として辛い目にもあった(つくづく読売は嫌なチームだ)という話からしても、真相はそんな感じなのだろう。
それにしても。
いたずらにスター選手を追わず、温厚な監督のもとチームワークで戦い、清貧で、家族的温かみがあって、アンチ巨人で、そしてなによ