杉山文野のレビュー一覧
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杉山文野さん原案で、乙武洋匡さんが書いたLGBTQの方々のお話。
杉山さんと乙武さんが敷いてくれた道を、
「ああ、こんな痛みを抱えていらっしゃるのか」と
想像以上の困難がありました。
乙武さんは「五体不満足」で感じた贖罪を、今作で
晴らす目的もあったそう。
生まれてきた性を受け入れられない杉山さんの理不尽な気持ちや、五体満足で生まれなかった乙武さんの考えや想像からの筆など、シンクロニシティがある作品ではないかなと思いました。
多様性とかトランスジェンダーとか、
まだまだ課題が山積みでしょうが、「知ってもらう」ことを啓蒙したお2人に敬意です。
【本文より】
怒りと悲しみ。申し訳なさと愛。ないまぜになった感情のどのどの部分を隠しておくべきなのか。 -
購入済み
皆に読んでもらいたい
身体は女に生まれ、心は男のイツキの物語。
性同一性障害の人が抱える社会や性、家族の事が、赤裸々に表現されています。
今まで自分は知っていると勘違いしていたんだな、と知りました。
イツキの葛藤にぐんぐん引き込まれ、読んでいて辛かったり、泣きたかったり、ホッとしたり…あっという間に読んでしまいました。
読み終わって、様々な人が生きる社会についてや、自分の生き様を考えさせられています。
心にグッと衝撃のある、お話だと思います。 -
Posted by ブクログ
トランスジェンダーの女性でパパとママとごんちゃんの新しい家族の形の奮闘記。
はじめに
第1章 親子って何だろう
親とはいえ他人である
子どもが欲しい
戦友ゴンちゃん
愛するがゆえの猛反対
親になる準備
我が子と言っていいのかな?
第2章 3人で親になってみた
名前に込めきれなかった思い
たかが紙きれ
皆さんにご報告
虐待の疑い?
六人のジジババ
うなくいかない
第3章 子育てってなんだろう
保育園デビュー戦
いつから男の子?女の子?
パパの言い分
「こうあるべき」を超えていこう
第4章 僕たちのファミリー
ふたりめ誕生
かけがえのない時間
呼び名はどうする?
きょうだいとは
家族ができて変わったこと
向き合うことから逃げない
あとがき
トランスジェンダーで女性から男性になり、結婚をし、彼女と家族になり、友人のゴンちゃんから精子提供を受け、子供を授かり、3人で家族になった杉山文野さんたちの奮闘。
生い立ちから、差別や結婚への反対、家族の問題、そして3人で子育てする難しさ、意思疎通の難しさなどが語られている。
とてもよく考えて家族を構成しようとしている3人を尊敬するし、夫婦の在り方だったり、育児の考え方だったり、学ばせてもらうことがあった。 -
Posted by ブクログ
興味本位と学びのために手にとったが、めちゃくちゃ読みやすくて一気に読んでしまった。また著者がなるべく読みやすくしようと意識しているのも感じた。
本書を読んでまず思ったのが、著者の他者を受け入れる視野の広さが本当に素晴らしいと思ったし、学びになった(マイノリティを受け入れられない人や、非協力的なパートナーなども、相手のバックボーンを具体的に想像すると理解ができる、など)やっぱりマイノリティだからこそ、他者の痛みが分かるし、そのような視点が身についたのだろうなあと思った。
日本ではまだまだ同性カップルの家族には偏見があるかもしれないけど、視野が広い分、下手な親よりよっぽど良い育児ができるのでは?と思った。案の定、お子さんには自分たちの価値観を押し付けないようにしているらしく、親のことを忘れるくらい人生を謳歌してほしい、という言葉には感動した。
精子提供をしてくれた友人のゲイの方と3人で育児をされているそうだが、3人の関係性がギクシャクしたことなども赤裸々に書かれていた。表紙の印象で、勝手にどんな時も前向きに楽しく育児をされてるイメージをしていたが、そりゃ世の中二人の夫婦でも難しいのに、3人であまり前例のない中での子育ては、制度だけではなく関係性としても難しいことは沢山あるだろうなあと思った。
色々と課題に向き合いながらも幸せな日常を送っていると感じさせるあとがきが素晴らしく、思わず涙してしまった。
著者が自分の生まれ育った家庭環境を振り返って比較して考える描写も多く、家族とは何か?についても考えさせられる本。
ちなみに表紙に惹かれて小4の娘も読んでいた。特に子供に読ませたくない描写などはないので、子供でも楽しめると思う(性教育の基礎知識がない場合は、前提の説明が必要かもしれないが) -
Posted by ブクログ
最初はNHKのドキュメンタリー「カラフルファミリー」で知った。
トランスジェンダーの著者がパートナーとの間に子供をもうける。
著者の親友であるゲイの方から精子提供を受けての妊娠。
その3人の親の関係を追ったドキュメンタリーはとても面白かった。
1年後には「カラフルファミリー2」として、もう一人子供が増えていたり。
この本では、そこに至るまでの日々がつづられていて、
より大きな濃い背景が分かって読み応えがすごい。
パートナーの女性の方の経歴も、元アスリートだったりと、
あまり体験しない世界を知っていたり。
文野さんの飲食業の仕事の苛烈さにも驚くし、その中で力と自信を付けていったり
並行してLGBTQの居場所作りや活動にも忙しく走り回る。
読んでいてがっついてギラギラしてる感じはなく、
人と会い話を重ね試行錯誤しながら進んでいくのをドキドキしながら追っていく感じ。
この数々の経験の先に、子供を持つという大きな決断があったんだなと。
本も、番組も、ことさらアップダウンを強調することがなくて、
肩ひじ張らずに面白く読めて、理解を深めることにもつながる。 -
Posted by ブクログ
この本はLGBTQの家庭、家族について焦点が当事者の話を窮屈さ、生きにくさ、生活のし辛さについて纏められている。
LGBTQ自体は認知、理解共に進んできているが、その先についてはまだ想像が及んでいない所が私にもあったので視野が広がった本になった。
子どもの産み方、籍の入れ方、家庭のあり方、周囲への理解、伝え方、制度上の生活の上での困難など実際の話を聞くとまだまだ難しい側面が多いと思う。
実際に私もパートナー、知り合いが入院した時など、家族以外は会えない。しかし相手は1人となるともうどうしようもないと思う場面はあった。
私たちはさぁ理解しましょう、さぁ多様性です。と発信、理解を促すだけでなく、現実問題目の前の一人一人の人間に目を向け、考えていかなくてはいけないと感じる。 -
Posted by ブクログ
トランスジェンダーについて言葉は知っていたけど、ここまで大変な想いをされている方がいることに気づけていなかったので、この本をきっかけにLGBTについて知れて良かったです。トランスジェンダーや手足がないとかは不幸ではなく、その状況で自分をどう満たすかが大事だなと感じました。
血が繋がっているからでなく、愛することがとても大事だし、血が繋がっている家族でも憎しみあっている人だっている。
もっと障害があるとか関係なく、色んな個性を受け入れて、生きやすい世の中になれば良いなと。
そのためにまず自分ができることは、LGBTについて知ることから。
◎ページ
220,229