杉山文野のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
著者である杉山文野さんはトランスジェンダーでフェンシング元女子日本代表なんだそうです。文野さんの前著である『元女子高生、パパになる』が紹介されている記事を読んで「どういうこと?」と興味を持ち、読みたいなぁと思いつつ、本屋でも何度も手に取り棚へ戻しを繰り返しているうちに、なんと新作となるこの本が発売されてました。やっぱり気になり結局新作のこちらを購入。
サブタイトルはママとパパ、ときどきゴンちゃん…パパであるトランスジェンダーの文野さんと、文野さんのパートナーであるママ。お二人は子どもを持ちたいと希望し、文野さんの親友でありゲイのゴンちゃんから精子提供を受け、体外受精によって二人のお子さんを授かったという、ママ1人、パパ2人、ジジババはなんと6人!のファミリーエッセイです。
正直なところ子育てをしていると夫婦二人だけでも意思疎通は難しいですよね。言わなくてもわかるでしょ、言ってくれないとわからない、伝えるの忘れたり、言ってもちゃんと伝わってなかったり、そもそもの価値観が違ったり…などなど。それが3人で親をするとなるとさらに難易度上がりますよね。でもだからこそちゃんと話し合ってコミニュケーションをとって…そういう大切なことが実践できていて素晴らしいです。夫婦でも親子でも、その関係性に甘えずに、きちんとコミニュケーションをとることがやっぱり大切ですよね。
お子さんのことを公表するかどうかはかなり悩まれたようですが「子どもが批判の対象になるのは怖い。しかし、それはいじめられる子どもには何の問題もなく、いじめる社会の側に問題があるわけで、そんな社会を変えるためにも、LGBTQ当事者が親として子育てをしている現実を知ってもらうことが大切なのではないか」(106頁)と考え、公表されたそうです。LGBTQに限らず、障害だったり病気だったり、まずは私たちが「知ること」大事ですよね。
とりあえずうちの娘たちはトランスジェンダーではないようですが、もしも将来同性のパートナーもしくはトランスジェンダーの彼を連れて帰ってきたら?と考えてみました。まだ想像するだけなので実際のところどうなるかはわかりませんが、娘のことを世界で一番愛してくれて世界で一番大切にしてくれる人であるならば、そして娘自身も相手のことを世界で一番大切にしたいと思える人ならば、喜んで受け入れられると思います。
文野さんがパートナーの妊娠中にイメージトレーニングとして漫画『コウノドリ』を読んでいたとのこと。私もかなり前から気になっている漫画…やっぱり読みたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
杉山文野さんをモデルにした
元「女子」の彼の物語
親子、社会との関わりの中で
自分が本当の自分でいられることって
ただでさえ難しいのに
私も子どもの頃
赤いランドセルとかぴらぴらスカートとかが嫌いだったから
みんな一律赤とかケッて思ってた
なんの迷惑もかからないんだから
選べるようにすればいいじゃんね〜
ただそれだけのことだと思うけどね〜
この物語は
乙武氏があとがきで書いてるように
完全なるフィクションではなさそうなので
せっかくならもうインタビューとかいろんなの入れて
ノンフィクションでも良かったのになと思う
それだと手に取る人が少ないのかな
女子でいるのも男子でいるのも大変
矢野顕子じゃないけど
男もつらいけど女もつらいのよ
人が幸せでいたいという気持ちを尊重できる自分でいたい -
Posted by ブクログ
体は女性だけど、心は男性、という人が主人公。
毒親についてのフィクションは増えたけど、小説ではあまりまだ読んだことがありません。
著者は乙武洋匡さんですが、小説としても読みやすく、いろいろと知らなかったこともあり読み進めていきました。
自分がそういう悩みがないからといって、他人事にもする気はないけど、正直、そのことばかりを慮って生きるほど時間もない。
だから、経験を語ってもらうしかないんですよね。今の段階では。
当たり前だと思ってることって、本当に当たり前なのかな?
人は結婚して子供を生んで、それが幸せなの?
私達の「当たり前」ってなんだろう?
コロナで「当たり前」がどんどんひっくり返った年に出版されました。意味ありますね~!