杉山文野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分がそうやったように、当事者に出会って初めてほんとにおるんやーって、世の中他人事で知識ないひとが多いと思う。知らんと理解もむずかしいのは無理ないとおもうし、やけんって知る機会がないのも現状で。色んな人がいて当たり前って、普通も特別もないんやって思える世界になってほしいし、おなじLGBTQでもひとりひとり違うわけやし、性的指向とか国籍とか年齢とかそんなの通り越してちゃんとその人自身と向き合ってその人自身を見れる人でありたいしそう思う人が増えてほしい。
自分も含めどこかで分かってない部分とか乏しい部分がまだまだあるし、なにより無知がいちばんこわいなっておもう。 -
Posted by ブクログ
愛する人と「家族になれる人」と「家族になれない人」、日本には2種類の人間が存在するんだと、今更ながら気が付きました。LGBTQという言葉は認知されてきて、自分も知った気でいましたが、彼らの気持ちや生活環境を全然理解していなかったのだと、痛感しました。
罪を犯さず、真面目に生活をしている同じ人間なら、待遇に差があってはいけないですよね…。
例えば、戸籍上性別が異なる者同士は婚姻関係を結ぶことができるので、会社から配偶者手当や、子供がいれば子供手当といった待遇を受けることができます。でも、戸籍上同性の者同士は婚姻関係を結ぶことができないから、そう -
Posted by ブクログ
ネットで彼らのことを知った。
トランスジェンダーで戸籍上は女性だけど、体も心も男性なパパ杉山さん、パートナーのママ(男性とのお付き合い経験ありで、たまたま好きになって一緒にいたいと思ったのが杉山さん。本人はLGBTQではない)、ゲイの精子提供者であるゴンちゃんが子どもを持ち、育てていく。
少し前だと、LGBTQの方々は日本で自分たちの子どもを持つことは断念せざるを得なかったかもしれないが、今、やっと様々な選択肢があり、社会もそれを受け入れつつあるのは、非常にいい転換だと思う。家族はもちろん血縁関係だけではない。
一緒に暮らしている夫婦でも難しいのに、別居の3人での子育ては意思疎通も家事育児分担 -
Posted by ブクログ
著者である杉山文野さんはトランスジェンダーでフェンシング元女子日本代表なんだそうです。文野さんの前著である『元女子高生、パパになる』が紹介されている記事を読んで「どういうこと?」と興味を持ち、読みたいなぁと思いつつ、本屋でも何度も手に取り棚へ戻しを繰り返しているうちに、なんと新作となるこの本が発売されてました。やっぱり気になり結局新作のこちらを購入。
サブタイトルはママとパパ、ときどきゴンちゃん…パパであるトランスジェンダーの文野さんと、文野さんのパートナーであるママ。お二人は子どもを持ちたいと希望し、文野さんの親友でありゲイのゴンちゃんから精子提供を受け、体外受精によって二人のお子さんを授 -
Posted by ブクログ
杉山文野さんをモデルにした
元「女子」の彼の物語
親子、社会との関わりの中で
自分が本当の自分でいられることって
ただでさえ難しいのに
私も子どもの頃
赤いランドセルとかぴらぴらスカートとかが嫌いだったから
みんな一律赤とかケッて思ってた
なんの迷惑もかからないんだから
選べるようにすればいいじゃんね〜
ただそれだけのことだと思うけどね〜
この物語は
乙武氏があとがきで書いてるように
完全なるフィクションではなさそうなので
せっかくならもうインタビューとかいろんなの入れて
ノンフィクションでも良かったのになと思う
それだと手に取る人が少ないのかな
女子でいるのも男子でいるのも大変
矢 -
Posted by ブクログ
トランスジェンダーの杉山さん経験を元にされた"小説"で、エッセイ寄りの内容を期待していた私としては期待外れではありました。三人称で書かれているので、感情移入がしづらく、登場人物も個性的ではありますが基本善人ぞろいで現実味に欠けます。なんていうか、小説だなぁという印象。ただ、性を変える大変さと理不尽さを知ることができ、そこは素直に読んで良かったと思いました。
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あとがきに20年前の著書のことは書いても、その後の不貞については一切なーんにもないんですよね。障がい者の課題に目を向けてこなかったことが反省ではなく、その後の考えなしの行動で色んな人を裏切ったことの方を反省された方