野内良三のレビュー一覧
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ネタバレ■感想
特にサラリーマン、企画系の仕事をされている方にとっては痒いところに手が届く本です。
要約版を自分で作ったほどに、この本は実用的です。
■要諦
作文術の心得 短文道場
書くとは、知性と感情に働きかける説得の方法
説得のプロセスは、①何を書くべきか、②どういう順序で書くべきか、③どのような表現で書くべきかの3ステップ
日本語の語順。日本語は並列型の柔らかい構造、欧米語は直列型の硬い構造。
1.名詞・動詞・形容詞・形容動詞などの述語が文末に置かれる
2.修飾語が被修飾語の前に置かれる
3.文節は長い順に並べる
形容詞・副詞の語順
1.一つの語に、長い修飾語と短い修飾語がつく場合には -
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フランス語学者の日本語文章術。専門家でないためか、内容は実務的であり、すぐに応用が聞く12の技術としてまとめられている。特に、文章の雛形はラブレターにありという面白い意見だが、分かりやすい文章を書くためには、読み手のことを考えるべしという例示には最適な意見である。
[private]
以下 注文ポイント
P.15 言語活動の基本は引用
言語活動の基本が「引用」であるとすれば、作文教育を根本的に見直す必要がありはしないか。「思った通りに書け」「話すように書け」「あるがままに書け」〜中略〜この指導法は一般の生徒達には無用の混乱を引き起こす。この類いの作文指導は思想(考えること)と言語表現(書く -
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文章讀本のような本が好きです。ウェブで読めるものとしては、Kazuさんの『正確な文章の書き方』や、結城浩さんの『文章を書く心がけ』が好きです。本書もそういった本のひとつです。
★★★
本書の目標は「達意の文章」です。はじめにに、
達意の文章を書くための基本方針は「外国語を初めて学んだときの姿勢で日本語を見直そう」ということだ。「初心忘るべからず」である。だから普段なにげなくやり過ごしている基本的なことにも目配りした。文の長さ、読点の打ち方、語順、「は」と「が」の使い分け、段落の立て方などをしっかりと押さえた。特に、論証(説得力)との関連で段落の問題をていねいに説明した。
とありま -
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関西外国語大学国際言語学部教授の野内良三(1944-)による作文術指南。
【構成】
1 作文術の心得-短文道場
2 文をまとめる-段落道場
3 段落を組み立てる-論証道場
4 定型表現を使いこなす-日本語語彙道場
文章読本の多くは、文学的な名文を書くことを目指しているように感じる。しかし、本書が目指すのはあくまで実用的な文章である。
実用的な文章とは「要を得て簡」な文章である。
第1章の短文術こそ本書のエッセンスである。
以下に本書での指摘に沿って、箇条書きで例を挙げる。
・短文=単文
・文は長い順に並べる
・形容詞、副詞は修飾関係と語順に注意する
・「は」と「が」の使い -
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読みにくい日本語では、誰にも読んでもらえない。説得力のある、わかりやすい文章をどう書くか。短文を意識すること、語順や読点に敏感になること、段落の構成や論証の仕方に気を配ること。そして、起承転結ではなく、「結」起承「展」。これだけで、文章の説得力はぐんとアップする。本書では、作文に役立つ「使える定型表現」のリストも大々的に披露。日本語力を、生きていく上での強力な武器とするための指南書。(扉紹介)
文章を綴る場合に、まずその文句を実際に声に出して暗誦し、それがすらすらと云えるかどうかを試してみることが必要でありました、もしすらすら云えないようなら、読者の頭に這入りにくい悪文であると極めてし -
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ネタバレ[ 内容 ]
読みにくい日本語では、誰にも読んでもらえない。
説得力のある、わかりやすい文章をどう書くか。
短文を意識すること、語順や読点に敏感になること、段落の構成や論証の仕方に気を配ること。
そして、起承転結ではなく、「結」起承「展」。
これだけで、文章の説得力はぐんとアップする。
本書では、作文に役立つ「使える定型表現」のリストも大々的に披露。
日本語力を、生きていく上での強力な武器とするための指南書。
[ 目次 ]
1 作文術の心得―短文道場(書き言葉は「外国語」;書くとは「引用」 ほか)
2 文をまとめる―段落道場(文から文章へ;段落とはなんだろう ほか)
3 段落を組み立てる―論