【感想・ネタバレ】日本語作文術 伝わる文章を書くためにのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年04月18日

提携表現を覚える。

予告、箇条書き、纏めることをする。
文の単位は長い順に並べる。

ハはいくつかの対象から一つを取り出し、他と区別する。ガはいくつかの対象から一つを取り出し、他を削除する。ハは後に知りたい情報がくる、ガはその前に知りたい情報がくる。

日本語は主幹的。

名詞は動詞に変えるように...続きを読むする。
平仮名6、漢字4くらい。

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Posted by ブクログ 2020年03月08日

※再読
プロジェクトでなんか上手くいかないと感じるときは、①答えるべき問いがそもそも違う、②(問いに対する)メッセージが研ぎ澄まされていない、③メッセージの伝え方が良くない、の3点だと思います
この本は(②・)③の処方箋として、事あるごとに読み直しています

・短文は悪文を退治する
 – 思考の流れ...続きを読むに節目を入れる
 – いったんバラシて組み立てなおす
 – 文の要素の論理関係をきっちりと考える

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Posted by ブクログ 2013年07月29日

日本語の難しさを実感。だが、少し意識するだけで、文章は全く変わると感じた。筆者のように、読みやすく、かつスマートな文章を書けるようになりたい。
レポート作成時にも使えるので、持っていて損はない一冊。
これから何度も読みかえすことになりそう。
入学時に学校から薦められたレポート作成の本よりよっぽど役立...続きを読むつ。
読みやすい。

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Posted by ブクログ 2013年01月28日

たぶんこの本が文章の書き方がバランスよくまとめてある。いわゆるこの分野の名著をすべてまとめているので、すべてを読んだ上で、まとめとして家に保管している。

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Posted by ブクログ 2011年04月23日

内容的には目新しいものはなく、日本語の作文の技術(本田勝一)の流れを踏襲しているように思いました。(本文でも記載されていますが。)巻末の定型表現を使いこなすの部分は秀逸でした。コピーしていつでも見れるようにしたいです。「括目に値する」使ってみたいですね

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Posted by ブクログ 2020年04月12日

在宅勤務が始まり、今まで以上にテキストコミュニケーションが必要となりました。
そうしたときに、なぜ私の意図が伝わらないのか、あの人の書いている意味がわからないのか、といった微妙な日本語で小さなストレスを感じているかもしれません。
そのいくつかの要素のひとつに、日本語の作文力が弱いことが挙げられます。...続きを読む
主語がわかりづらい、文章が長くて、何を伝えたいかわからない、いくつもの意味に取れてしまう…
そのようなものを見直すために読んでみると非常に有益です。

日本語は生まれたときから使っていても、わかりやすく使えている人はかなり少ないはず…

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月04日

■感想
特にサラリーマン、企画系の仕事をされている方にとっては痒いところに手が届く本です。
要約版を自分で作ったほどに、この本は実用的です。

■要諦
作文術の心得 短文道場
書くとは、知性と感情に働きかける説得の方法
説得のプロセスは、①何を書くべきか、②どういう順序で書くべきか、③どのような...続きを読む表現で書くべきかの3ステップ
日本語の語順。日本語は並列型の柔らかい構造、欧米語は直列型の硬い構造。
1.名詞・動詞・形容詞・形容動詞などの述語が文末に置かれる
2.修飾語が被修飾語の前に置かれる
3.文節は長い順に並べる
形容詞・副詞の語順
1.一つの語に、長い修飾語と短い修飾語がつく場合には長い方を前に置く(つまり「正順」)
2.修飾語はなるべく被修飾語の近くに置く
読点の打ち方。読点は読者へのサービスなので、下記原則があるも、抵抗なく読める場合は不要。
1.逆順の場合に打つ
2.ほぼ同じ長さの大きな分の単位が連続する時、その切れ目に打つ
3.「は」はそれ自体で遠くへかかっていく力をもっているので、本来は後に読点を打つ必要はない。ただし、強調のため、あるいは読みやすさを考えて打ってもよい
※その他読点を打つケース
i.長い語順の後で。長い主語だとか、「〜ので」「〜したとき」「〜して」などの後で。
ii.並列関係に置かれた名詞、動詞、形容詞の切れ目に。「巨大都市、東京」「美しい、静かな湖」「飲み、歌い、騒ぐ」
iii.倒置法が使われたとき。「ついにやってきた、運命の日が。」
iv.漢字または平仮名ばかりが続いて読みづらいとき。「それはいったい、なぜなのか分からない」「それは一体、何故なのか分からない」。ちなみに読点を使わず、「それはいったい何故なのか」「それは一体なぜなのか」でも良い。
v.助詞が省略されたり、感動・応答・呼びかけなどの言葉が使われたりしたとき。「あたし、嫌よ」「まあ、そんなことさ」「ああ、おどろいた」。
vi.文全体にかかる副詞の後。「多分」「恐らく」「事実」「無論」「実際」「ただ」など
vii.「・・・、と言う/と驚く」や「・・・、というような」といった引用や説明を表す「と」の前で
viii.「しかし」「そして」「ただし」など、接続詞の後で。
主語につく、ハとガの使い分けのポイント。
1.ハはいくつかの対象物のなかから一つを取り立てて他と区別する。(選択・対比)
ハはその後に「知りたい」重要な情報が来る(犯人は誰ですか)
2.ガはいくつかの対象物のなかから一つだけ取り出して他を排除する。(排除・特定)
ガはその前に「知りたい」重要な情報がある(誰が犯人ですか)
目的語につく、ガとヲの使い分け
1.ガの目的語は、「状態」であり、「欲求」「能力」含む(私はコーヒーが飲みたい)
2.ヲの目的語は、「行為」を表す(私はコーヒーを飲む)
※なお、最近の語法で、状態のガで「を」を使うケースが出てきた。誤用だが、現代はそうとは言い切れない。「きみを好きだ(きみ以外も好きかもしれない)」「コーヒーを飲みたい(コーヒー以外も飲みたいかもしれない)」「ピアノを弾ける(ピアノ以外も弾けるかもしれない)」
ハは変幻自在。
主語以外のハ。「この本は読みなさい」は、この本は特に読みなさい、という目的語の働きをしている。
助詞を省略できる。「大学(へ)は行かない」「音楽は(で)心が休まる」
「僕はうなぎです」は、僕はうなぎを食べます、の意味。欧米の文法からすれば、非論理的。「春はあけぼの」も同じ。
ハは文を飛び越す。ガは文を超えることができない。
住民から不審な男がこの界隈を彷徨いているという通報を受けて、警官はあたりをパトロールしていた。近くのスーパーからひとりの怪しい男が出てきて、左手に道をとって歩き始めた。すぐに立ち止まった。・・・「立ち止まった」の主語は、「警官」である。つまり、ハは次のハが出てくるまで、文を支配し続ける可能性がある。
日本語はきわめて発話環境依存的(ハイコンテクスト?)で、かつ主観的な言語。なので、主語が必要ないことがある。その都度必要な情報を補う必要がある。日本語の特徴は以下の通り。したがって、抽象的で観念的で論理的な表現は苦手。
1.発話環境依存的である
2.統語的に単純である・・・述語以外は補語
3.主観的である
欧米語との対比でいえば、日本語は主観敵なので、「無生物主語」を取らない。「無生物主語」がわかるかどうかが、外国語を理解するキーになる。
和文和訳で表現力を高める。
名詞中心文→動詞中心文・・・名詞を減らせば、「こなれた」日本語になる。
1.名詞は動詞に変える
2.形容詞は副詞に変える
3.無生物主語は原因・理由・手段・条件、あるいは場所・時間の表現に換える
動詞中心文→名詞中心文・・・上記と逆をすれば、論文やレポート向けの固い文へ
※要領は上記1〜3の逆。

文をまとめる 段落道場
段落には量的な目安はない。読みやすいところで段落を分ける。もっとも、読みやすさの観点から200字前後。
基本的に、1段落に1トピックセンテンス(中核文)がある。トピックセンテンスは、「段落の中心思想を表す文」「段落の内容を要約した文」と言い表すことができる。そして、基本的に中核文は、段落の先頭にもってくる。それにより、相手をイラつかせないだけでなく、話の展開が乱れないというおまけがつく。
1.段落の内容を要約する
2.段落の流れを予告する
3.読者の関心を引く
サポーティングセンテンス(補強文)は、議論を厚くする。したがって、補強文は中核文に内容的に結びついていなければならない。具体的には、補強文は以下のような形をとることが多い。
1.中核文を補足・説明する(敷衍)
2.具体例を挙げる(例証)
3.根拠に示す(理由づけ)
4.他の事例と比較・対照する(類似例ないしは反対例)
5.中核文を別の側面から捉え返す(影響、帰結、展望など)
6.段落を締め括る(中核文を言い直す、次の段落へつなげる)

段落を組み立てる 論証道場
2つの論証のタイプ。法則的なものに基づく、信頼できる「強い論証」、経験的なものに基づく、疑念の残る「弱い論証」。・演繹法と帰納法。どちらかではなく、1つの文章の中でうまく使い分ければいい。
演繹法。法則的なものを意外な対象に適用する。面白いアイデアがあるときは、演繹法でずばり断定するといい。
1.「法則的なもの」(基準、原理原則、格言名言、専門家の意見、前例社会通念、常識)を述べる
2.ある事実を挙げる
3.その事実が基準に合致するかどうかを判定する
帰納法。経験的なものから解釈を導き出す。適切なうまい例をいくつか挙げることができれば良い。手持ちのデータがたくさんあるときは帰納法を使うよい。
1.複数の「経験的なもの」(データ、アンケート結果、各種テキストや資料、体験・観察で得た知見、類似例反対例などのサンプル)が集められる
2.データの間の「共通性」を探す
3.その共通性から一つの解釈を引き出す
起承転結はビジネスには不向き。特に転はマズい。ビジネスで望まれるのは「展」である。起承転結ではなく、結論先出しで論を展開すること。
論を展開する時のチェックポイント。
1.それは何かを詳しく説明する
2.それを根拠づける「法則的なもの」はあるか
3.それを例証する「経験的なもの」はあるか
4.それはどういう問題(展望・影響・結果)をもたらすのか
5.それを説明する理由・原因はあるか
6.それと似た事例はないか。垂直方向のリサーチ(過去にあった例)/水平方向のリサーチ(身近の例)
7.それと反対の事例はないか(反対例)
仕上げの留意点。
1.文末に気をつける。「・・・と考える。・・・と考える。」など単調な繰り返しを避ける。「・・・だ」と断定したり、「・・・だろう」としたりする。それ以外のテクニックは以下。
(ア)疑問形にする
(イ)否定形にする
(ウ)文を一旦終えてから、いい足す
(エ)倒置法を使う
(オ)体言止めにする
2.平仮名を多くする
(ア)なるべく平仮名多め。(平仮名6、漢字4)
(イ)「時」「事」「物」が軽い意味の時は平仮名にする
(ウ)漢字や仮名が続いた時には平仮名の分かち書きの効果を利用する(「する場合とうぜん次のことが考えられる」「するばあい当然つぎのことが考えられる」)
(エ)名詞・形容詞は原則として漢字とするが、和語系のものは平仮名にする(「まなざしを投げる」「うつくしい空」「しずかな海」)。基本的な動詞は平仮名にしてもよい(「気持ちがゆれる」「風がふく」「姿がみえる」)
(オ)副詞は平仮名書を基本とするが、ケースバイケースで使い分ける(「じつに/実に」「ひんぱんに/頻繁に」「じじつ/事実」)
3.文体を統一する
カタカナの用法。基本的に、横文字の表記、擬声語(ガチャリ)、擬態語(ピーンときた)に使われる。が、カネ・オンナ・クルマなど、のように効果的に意味付けすることもある。

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Posted by ブクログ 2012年05月01日

文章讀本のような本が好きです。ウェブで読めるものとしては、Kazuさんの『正確な文章の書き方』や、結城浩さんの『文章を書く心がけ』が好きです。本書もそういった本のひとつです。

★★★

本書の目標は「達意の文章」です。はじめにに、

 達意の文章を書くための基本方針は「外国語を初めて学んだとき...続きを読むの姿勢で日本語を見直そう」ということだ。「初心忘るべからず」である。だから普段なにげなくやり過ごしている基本的なことにも目配りした。文の長さ、読点の打ち方、語順、「は」と「が」の使い分け、段落の立て方などをしっかりと押さえた。特に、論証(説得力)との関連で段落の問題をていねいに説明した。

とあります。

したがって、とても実用性の高い本です。実用性を重んじるので、「起承転結」ではなく「結起承展」を勧めています。「展」はタイプミスではありません。

 起承転結はいかにしたら読者に「感動」を与えることができるかを意図している。エッセーには向いているかもしれないが、実用文では絶対に真似をしてはいけない。実用文には脱線は禁物である。大切なのは「転」ではなく「展」である。話をさらに展開しなければならない。話をさらに掘り下げなければならない。転じるなんて飛んでもない。

という意味です。

この他にも、「文が曖昧になるよりは、うるさくても遠慮なく接続詞と指示語を使うことをおすすめする」といったアドバイスは、他の文章讀本にはあまり見られないのではないでしょうか。

★★★

本書のもう一つの特徴は、日本語とヨーロッパ語を対比して、日本語の性質を理解したうえでその弱点を補う作文をすべきとしている点です。

 日本語は基本的には主観的判断(と思う)か事実の記述(雨が降る)しかできない。

  (1)あなたは悲しい。(You are sad.)
  (2)彼は悲しい。(He is sad.)

 (1)と(2)は英語なら問題ないが、普通の日本語では不自然である(たとえば(2)は小説の中なら可能だろう)。自然な日本語なら次のようになるはずだ。

  (1)’あなたは悲しそうだ/悲しそうに見える。
  (2)’彼は悲しそうだ/悲しそうに見える。

翻訳をしていると、英語には必ず主語があり、それをそのまま日本語に直すととってもうざい文書になることがわかります。また、逆に日本語を翻訳ソフトにかけるといかに主語がない文章が多いか唖然とします。
(上の文章も主語が書かれていませんね)

本書では「無生物主語」を立てることで、論理的な文章になるとしています。そして、「名詞中心文を動詞中心文へ書き換える」ことによって、日本語らしい文章になること、また、逆をすることによって論理が明確になることを示しています。つまり、「名詞中心文を動詞中心文へ書き換える」のであれば、

 [1]名詞は動詞に換える
 [2]形容詞は副詞に換える
 [3]無生物主語は原因・理由、手段・条件、あるいは場所・時間の表現に換える

のステップを踏みなさいと具体的に方法を示しています。

★★★

さっき気が付いたのですが、文章讀本って、単に「この文章は悪文だ」と書いているのではなく、「これこれこういう理由で、ほら実用文としては名文と言われたこの文章もいまいちでしょう」と悪文の原因を分析して悪文を書かない方法を伝えているじゃないですか。

これって、ソフトウェアテストが目指しているものととても近いと思うのです。本書でも、句読点の打ち方で文の作り方を解説し、そのあと接続詞と指示語を使うことで文と文との接続の仕方を教え、段落の切り方で意味のまとまりについて説明しています。

私のソフトウェアテストのとらえ方も同じで、今度、SQiPシンポジウムで、「体験! テスト技法:点 、線、面、立体、四次元の観点で」というタイトルで併設チュートリアルをするのですが、まったく同じ視点でやろうとしています。

ということで、そういう類の(分析とか)が好きなんでしょうね。>自分

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Posted by ブクログ 2012年03月29日

術もここまで扱えればどれたけ心強いことだろうか。文章を書く機会が多い人は資料としてこの本を自宅の本棚に保管しておいても損はないだろう。日本語の文章を書くにあたって、気をつけなければならないこと、意識しておくべき有益な情報がかなりある。基本的には結論を先に書くことを重要視することから始まり、諺や格言、...続きを読むそしてオノマトペをどのように使うべきかまで指南してくれている。ありがたい一冊である。

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Posted by ブクログ 2012年02月18日

関西外国語大学国際言語学部教授の野内良三(1944-)による作文術指南。

【構成】
 1 作文術の心得-短文道場
 2 文をまとめる-段落道場
 3 段落を組み立てる-論証道場
 4 定型表現を使いこなす-日本語語彙道場

文章読本の多くは、文学的な名文を書くことを目指しているように感じる。しかし...続きを読む、本書が目指すのはあくまで実用的な文章である。

実用的な文章とは「要を得て簡」な文章である。
第1章の短文術こそ本書のエッセンスである。
以下に本書での指摘に沿って、箇条書きで例を挙げる。
 ・短文=単文
 ・文は長い順に並べる
 ・形容詞、副詞は修飾関係と語順に注意する
 ・「は」と「が」の使い分け、「は」と「を」の使い分け
 ・堅い名詞中心文から柔らかい動詞中心文へ

第2章と第3章は応用編であり、単文ではなく文章全体の構成がテーマとなっている。レポートや論文を書く機会の多い大学生が読めば文章の質がぐっと上がることだろう。
第4章は筆者が求める「こなれた日本語」を書くために役に立つと思われる語彙集(言い回し)である。

作文指南術としてよく出来た一冊である。

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Posted by ブクログ 2011年09月04日

 読みにくい日本語では、誰にも読んでもらえない。説得力のある、わかりやすい文章をどう書くか。短文を意識すること、語順や読点に敏感になること、段落の構成や論証の仕方に気を配ること。そして、起承転結ではなく、「結」起承「展」。これだけで、文章の説得力はぐんとアップする。本書では、作文に役立つ「使える定型...続きを読む表現」のリストも大々的に披露。日本語力を、生きていく上での強力な武器とするための指南書。(扉紹介)


 文章を綴る場合に、まずその文句を実際に声に出して暗誦し、それがすらすらと云えるかどうかを試してみることが必要でありました、もしすらすら云えないようなら、読者の頭に這入りにくい悪文であると極めてしまっても、間違いはありません。
現に私は青年時代から今日に至るまで、常にこれを実行しているのでありますが、こう云う点から考えましても、朗読法と云うものは疎かに出来ないのでありまして、もし皆さんに音読の習慣がありましたら、蕪雑な漢語を無闇に羅列するようなこともなくなるであろうと信ずるのであります。
(谷崎潤一郎『文章読本』より)

文豪故に成立させることができている名文を、一般の人が実用的な文章にすると以下のように変換する必要がある。

文章を綴る場合に、まずその文句を実際に声に出して暗誦し、それがすらすらと云えるかどうかを試してみることが必要である。もしすらすら云えないようなら、読者の頭に這入りにくい悪文であると極めてしまっても、間違いはない。
現に私は青年時代から今日に至るまで、常にこれを実行している。こう云う点から考えましても、朗読法と云うものは疎かに出来ない。もし皆さんに音読の習慣があれば、場違いな漢語を無闇に羅列するようなこともなくなるであろうと信じる。

また、上述例文中で指摘されているように、推敲のため音読するというのはわかりやすい文章を書くための極めて有効な作文術だ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月06日

[ 内容 ]
読みにくい日本語では、誰にも読んでもらえない。
説得力のある、わかりやすい文章をどう書くか。
短文を意識すること、語順や読点に敏感になること、段落の構成や論証の仕方に気を配ること。
そして、起承転結ではなく、「結」起承「展」。
これだけで、文章の説得力はぐんとアップする。
本書では、作...続きを読む文に役立つ「使える定型表現」のリストも大々的に披露。
日本語力を、生きていく上での強力な武器とするための指南書。

[ 目次 ]
1 作文術の心得―短文道場(書き言葉は「外国語」;書くとは「引用」 ほか)
2 文をまとめる―段落道場(文から文章へ;段落とはなんだろう ほか)
3 段落を組み立てる―論証道場(「強い」論証と「弱い」論証;人は「権威」に弱い ほか)
4 定型表現を使いこなす―日本語語彙道場(オノマトペを見直す;慣用句を見直す ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2011年01月31日

これは良書ですね。「日本語の作文技術」(本多勝一)に並ぶ、「読み手にとって分かりやすい日本語の文章を書くための技術」が解説されています。(タイトルも似ていますね)

こちらは一つ一つの「文章」だけではなく、「段落」についても論が展開されています。

オーシャンブリッジの必読書にしたい本です。

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Posted by ブクログ 2011年11月05日

説得力のある、わかりやすい文章を書くために意識すること。
1.短文でわかりやすく
2.文の単位を長いものから順に

筆者が翻訳の仕事をしている最中に実施していたという、定型文をカードに書きとめる、ことを取り入れたい。

定型文はうろ覚えでは使い物にならない。外国語を覚えるときのごとく母語でもまずは暗...続きを読む記することを意識するべき。

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Posted by ブクログ 2010年10月26日

「は」と「が」の使い分け、文中の語順などなど。パソコンで文章を作りながら頭を悩ませてきた問題がいっきに解決したように思う。尤も、手書きで文章を書くことを放棄していなければ、或いは無意識に乗り越えられた問題かもしれないが…。

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Posted by ブクログ 2010年08月30日

ビジネスメール、報告書、ブログやツイッター等、文章で相手に何か伝えたい事がある、または伝える機会がある人は必読。小学生の時に国語が苦手だった自分も、大人になった今だからこそ納得でき理解できる内容も数多くあった。特にビジネスマンとして押さえておきたい文章術の基本が本書の中にある!

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Posted by ブクログ 2010年07月17日

本当に今までに誰にも教わった事の無い作文術。
論理的記述を教える本はあったが、あくまでもそれは、西洋的なものの翻訳だけで終わっていたのではなかろうか?この本では日本語の性質を考えた上での展開方法を述べている。ある意味、日本語を外国語のように客観視した本。なるほどと何度も思わされた。巻末の定型表現はま...続きを読むさに、外国の文例集のような気がしたが、言葉を学ぶということは母語でも外国語でも共通項がある。

【学び】
◆複雑な内容の記述方法
[1] 予告
[2]  箇条書き
[3] まとめ

◆文節は長いもん順
◆極端な話、日本語は動詞だけで分が成立する。後はタダの補語。

◆ハとガの違い
ハはいくつかの対象物の中から1つを取り立てて他と区別(対比)
ガはいくつかの対象物のなかから1つだけを取り出して他を排除(無視)する
ハはその後に「知りたい」重要な情報が来る
ガはその後に「知りたい」重要な情報がある

◆ガとヲの使い分け
状態はガ、行為はヲ
私はコーヒーが飲みたい。

私はコーヒーを飲む。

◆日本語は主観的判断もしくは、事実の記述しか出来ない。

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Posted by ブクログ 2010年06月30日

文の構成、段落の構成、演繹法と帰納法、オノマトペ、慣用句・・・
日本語の文章を書くのに基本的に押さえておいたほうがいいことが書かれています。

その中で、達意(意味が相手に伝わる)の文というのに激しく同意です。
この本の中では、芸術的な文を書くのではなく、
達意の文を書く事が大切だと書かれています。...続きを読む
大抵の人は意味が通じなきゃいけない文を書く必要があると思うので、
そんな人は一度目を通しておいたほうがいいはず。

さらに、文章の構造として、「起承転結」じゃなくて、「結起承展」なんだと。
つまり、結論を先に持ってきて、ひたすら論理を展開していくということ。
なるほど、そうやって説得力のある文章を書くのか、と改めて気づきました。

・・・と書いている、この文が達意の文か疑わしいので、ちょっと恥ずかしい。精進します。

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Posted by ブクログ 2010年06月18日

どんなに著名な作家の文章であっても、著者が手を掛かれば、より読みやすい文章に変えてしまう。そんな方法が私達にもわかりやすく書いてある、スゴ本。特に、巻末の付録は文章を仕事にしたい方から、ちょっとうまくなりたいだけの方まで、手軽に利用できる語彙道場がボリュームたっぷりに載ってある。お値段以上にお得な本...続きを読む

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Posted by ブクログ 2023年04月12日

「は」と「が」の使い分け、文の長さ、段落の考え方、帰納法と演繹法の使い分け、等々、実用文を書く上での注意点が説明されている。
なるほど、なるほどと納得しつつ、感想を書こうとしたが、なかなか難しい。
なぜか。
他の文章読本でもよく書かれている内容でもあり、新鮮味に欠けるからなのかもしれない。
よって、...続きを読む星は3つとしました。

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Posted by ブクログ 2012年08月15日

実用文にあっては、起承転結ならぬ「結」起承「転」が読みやすく分かりやすい達意の文章。これまでにない斬新な手法で作文術を展開。巻末の日本語語彙道場などはかなりのスグレモノ。

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Posted by ブクログ 2011年03月17日

101024byNHK books 次→p101~110317
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カードというか単文帳 20
『楽園』 宮部みゆき ←提携表現上手 22

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頭、 27,

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Posted by ブクログ 2010年11月22日

・ヨーロッパ語は「堅い」構造をもち、日本語は「柔らかい」構造を持っている。p37
・「は」と「が」の使い分け...「選択的主題化」と「排他的主題化」p62
・ぼくはうなぎだ。これはある高名な仏文学者が...p73-74
・「演繹法」と「帰納法」p129

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Posted by ブクログ 2010年09月16日

前半の、日本語の特徴や文法についてのトピックが面白かった。

文章や段落の組み立ての話になると、英文ライティングの解説でよく見るような感じで、特に新規性は感じられなかった。

日本語でも英語でも良いんだが、こういう文章の書き方については学校で学んでおくべきではないかと思った。

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Posted by ブクログ 2010年07月28日

仏文学者による文章指導書。

作文は良い文章(定型表現)のリサイクルだ、という主張。
うん。コピペをちょっといじればいいんだよな。
後ろには定型表現集がついている。なんだかんだいって、こういう所に出てくる表現ってカッコいいんだよなぁ。

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Posted by ブクログ 2010年06月23日

ときどき実用文章の書き方本を読む
この本はときどき関係ない話にとんだり 思いこみのような表現があったりして よむのをやめようかと思ったけど、助詞の使い方 文の仕組み 読点や段落の考え方など すこしつっこんだことが書いてあっておもしろい

それが作者の生み出した理論ではないと思うのだが参考文献があげら...続きを読むれていないのが残念至極

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