ミルのレビュー一覧

  • 自由論

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    自由を最大限保証することの効用とそれでも自由を制限せざるを得ない場合について具体的な事例をあげつつ考えていく。人や社会は、他人の自由を思わず知らず不当に制限してしまいがちなもので、その事例が「あるある」的に、シニカルかつユーモラスに、それでいて大真面目に描かれていく。名文・名言と言いたくなるようなフレーズに満ちており、読んでいて気持ちがいい。

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    2025年06月20日
  • 自由論

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    ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill, 1806年5月20日 - 1873年5月8日)は,功利主義を代表するイギリスの哲学者である。ミルの『自由論』は,功利主義の原則を社会と国家に適用したものであり,国家の権力が個人の自由を妨げることが正当化されるのは,他者に実害を与える場合に限定されるべきで,それ以外の個人的行為は必ず保障されるべきだと論じた。また,参政権の拡大をもたらしていた民主主義の政治制度について,大衆による多数派の専制をもたらす危険性があることを警戒していた。

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    2025年03月25日
  • 自由論

    購入済み

    読んでみて

    すごいわかりやすくスラスラ最後まで読めました。
    多くの人に読んでもらいたいです。

    #タメになる #感動する #深い

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    2023年10月04日
  • 自由論

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    アマプラで無料やったんで読んだ。

    社会はなぜ、人々に自由を与えた方が良いのか、について、色々場合分けしながら主張している。
    自分の主張に対して自分で反論し、その反論にさらに自分で反論することによって説得力を出していた。

    今では当たり前の自由主義だが、それもおそらくこの本が書かれる少し前ぐらいから、徐々に民衆に信じられてきた一つの宗教なんだなーと感じて面白かった。

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    2021年11月29日
  • 自由論

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    自由論 J・S・ミル

    自由論の金字塔であり、新型コロナにおける自粛“要請”を取り巻く環境で、今一度見直されるべき名著。
    自由論の主張は、P29にある。
    「人間が個人としてであれ集団としてであれ、他の人間の行動の自由に干渉することが正当化されるのは、自衛のためである場合に限られるである。文明社会ではあ、相手の意に反する力の行使が正当化されるのは、他のひとびとに危害が及ぶのを防ぐためである場合に限られる」
    本書では、この原理について、様々な領域で、考えられる反論に対して、その原理の重要性を述べる形で論の展開が進む。そして、この自由ということについては、ある種の大衆社会への警鐘でもある。自由を阻害

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    2021年04月19日
  • 自由論

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    ここ最近も「あいちトリエンナーレ」の問題や、川崎のヘイト・スピーチ規制条例をめぐる問題などで、何かと話題に上る「表現の自由」。中学校のときに公民の教科書で教わるが、改めてちゃんと学んでみようと思い、そのことについて触れた重要な古典である本作を手に取ってみた。読んでみると飜訳の妙もあるのか全体的に予想していたよりもわかりやすく、とても勉強になった。ただ、内容については同意できない部分もある。本作が発表されてからだけでも2世紀以上が経過し、現在われわれは自由権というものが当たり前のように定着している世の中に住んでおり、たとえば「公共の福祉」などを理由に、自由が制限される場合についても十分に理解して

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    2019年12月17日
  • 自由論

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    こんなに読みやすい哲学書は初めて!というくらい読みやすかったし、ミルの時代は尖った意見だったかもしれないか、今の時代に求められてることも書かれており、必読だと。

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    2016年12月08日
  • 自由論

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    読みたかった。JSミルの自由論が新訳で読みやすく
    なって、文庫本で読めるということが、少し衝撃的な
    ことではないかと思います。
    自由に関しての考察と、現代にも通用する論理とその
    論理展開における思考の流れが読んでいて非常に
    気持ちのいいものでした。
    自由に対する社会政治的、哲学思想的、慣習的、道徳的
    それぞれにおける切り口においてのある意味
    考えつくされているバイブルのようなものであるような
    きがします。
    公私の区分の原理に結びついた思想と言論の自由によって、
    世論=多数派の専制を抑止し、多様性を持った民主主義を
    成熟させることの有用性を再認識させられる内容です。

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    2016年08月28日
  • 自由論

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    J.S.ミルの自由論は,学生時代からHarm Principleとの関係で注目して読んでましたが,岩波文庫の訳がなかなか読みにくくて文意がとれないところもありました。この新訳は,長々としたミルの文章を適宜分説するなどして読みやすく翻訳してあり,非常に新鮮な感じを受けました。ミルの大胆だけれども,いちいち頷かされる思想に存分に触れることができます。

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    2015年12月19日
  • 自由論

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    宗教(主にキリスト教)の知識がほとんど無いので、そこについての記述はある程度割り切って流してしまったが、社会と個人という関係性についての名著であることに間違いはない。原著、岩波文庫版等を読んでいないのでどこまで”意訳”なのかが定かではないが、光文社古典新訳文庫の訳はとてもわかりやすく、かつメモしておきたくなるフレーズが非常に多い。

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    2014年12月18日
  • 自由論

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    ヘイトスピーチは言論の自由か?。それだけではないが自由についての古典を読まねばと手にとった。意外と具体例を挙げなから自由を述べているので、想像しやすい。また、文体はも平易。今、気になっている言論の自由についても一章が設けられている。自由について考察するときまずは読むべき一冊だと思う。(もっと早く読むべきだったかも)

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    2014年03月19日
  • 自由論

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    原題 On Liberty 1859年発行

    世界史の教科書ではベンサムの次の典型的な「功利主義者」(お父さんがベンサムの盟友らしい)だが、著作はまったく読んだことがなかったので読んでみた。

    自分自身はリバタリアンだと思っているので、「元祖はこの人か」と感心する記述が満載だ。

    異論反論を言う言論の自由の重要性を主張するにあたり、攻撃の対象となる言説が間違っている場合に異論反論が価値があるのは当然として、正しい場合であっても、異論に耐えるプロセスを経ることで質が上がるため、歓迎すべきである、という説明は説得的だ。

    女性の権利に関しても、当時としては相当進歩的と思われる主張(男性と全く同

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    2025年08月09日
  • 自由論

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    この本を読んで、私は、驚かされた。
    何故なら、今の日本社会が悩まされている事に対して、200年前のイギリスのミルが同じ事で、頭を抱えていたからである。

    そして、彼の思想は、現代日本社会においても、通用する内容であり、彼の先進性が伺える。人間というのは、いつの時代でも、普遍的な者であると思わされた。

    人間は、自由である。他者に危害を加えない限りは、抑圧してはならないという考え方は、これからの人間関係において意識をしておきたい。

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    2025年03月29日
  • 自由論

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    学生時代に勉強のために読んだ本
    新訳で再読

    少数派の思想の中に真実の一部が含まれているかもしれない
    規制するのではなく意見を戦わせることで真理はより一層の真理に近づく

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    2024年11月02日
  • 自由論

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    「正当な理由なしに他人に害を与える行為は、いかなる種類のものであろうとも、周囲の人々の不快感によって、さらには周囲の人々の積極的な干渉によって、抑制されることが許される。
    もっと重大な場合には、その抑制は絶対に必要である」(P137)

    現在、リアリティ番組「テラスハウス」に出演していた木村花さんの死の原因がSNSによる誹謗中傷であるとして世間を騒がせている。
    自民党の三原じゅん子議員が座長として、自民党政務調査会にインターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の対策PTが立ち上がり、法整備が検討されているが、詳細は発表されておらず、三原議員がTwitterで明らかに偏向的な発言に賛同するような考えを

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    2020年05月30日
  • 自由論

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    訳が素晴らしく読みやすかった。
    簡単な言葉で書かれているが立ち止まり考えてしまう本だった。
    今読んでも全然古くなく現代でも当てはまることばかりで驚いた。

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    2016年04月30日
  • 自由論

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    ネタバレ

    だいぶ昔の本なのと、時代背景が
    禁酒法があった時代のときなので、
    相当自由が狭められている、
    というのを理解して読まないとつらいかも。

    それと一部分に
    矛盾するのでは?
    という部分も見受けられます。

    ですが、この本は昔の本ですが、
    批判している部分は、
    今でこそいかして欲しいものだと思います。
    特にネットという時代があって
    誰しもが情報を発信できる時代ならば。

    そして、自分を持つことって
    こういう本を読むと、大事だなと感じました。

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    2014年05月29日
  • 自由論

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    (AI壁打ちまとめ)
    ミル『自由論』の論理展開の総整理
    ミルの議論は、究極的には**「個性」の発展を通じた社会全体の幸福(功利)の最大化を目指すものであり、そのために「自由」**が不可欠であると論じられます。
    1. 核心原則:他者危害の原則(Harm Principle)
    出発点は、社会が個人に干渉できる唯一の正当な根拠を定めることです。
    * 定義: 個人の行動が他者に危害(harm)を加えるのを防ぐ目的を持つ場合にのみ、社会(国家や世論)は干渉することが許される。
    * 結論: この原則の裏返しとして、他者に迷惑をかけない限り、人は完全に自由であるべきである。
    2. 自由の固有の領域(私的

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    2025年09月29日
  • 自由論

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    19世紀イギリスを代表する哲学者・経済学者ミルの代表作。ミルといえば、功利主義の穏健派という印象。この『自由論』では、個人の才能を十分に発揮させるべく、言論や経済などの自由主義が主張されているが、功利主義については一切触れていない。とくに印象に残ったところが、「思想と言論の自由」の項目。世間で認められている意見こそが真理だと盲目的になった時点で、人は排他的になり、成長が止まり、その意見の意味自体にも無関心になる。だからこそ対立した意見との議論が必要だというところは、身につまされる思いであった。

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    2021年09月09日
  • 自由論

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    自分が主体的に選んだ行動は、他人に迷惑をかけない限り、かけがえのないもの、それが個性。自分は自由な環境にありながら、自分の人生を自分の意思で決めているだろうか、、

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    2021年04月06日